白銀荘駐車場(車中泊)
登山 | 地 点 | 下山 |
5:00
5:40
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6:40 |
白銀荘前
二段目
※稜線下か
ら三段目ま
での斜面で
スキー遊び
頂 上 |
9:35
9:25
9:20
〜
〜
7:00 |
[1:40] | 所要時間 | [0:15] |
9:45 入浴
12:00 上富良野市街地
13:00 帰路へ
19:40 帰宅
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十勝連峰の主稜線から少し外れ、荒々しい安政火口を挟んで富良野岳〜三峰山〜上ホロ〜十勝岳〜美瑛岳の山々が見渡せるこの山は、白銀荘をベースとしたスキーツアーの山としていつも賑わっている山である。自分もすでに2度、山スキーで登頂しているが、いずれも天候に恵まれず、その眺望は目にしたことがない。3度目は、天候が悪くて、白銀荘に泊まっただけで終わっている。なお、夏には5年前に妻と一緒に登っているが、そのときは展望に恵まれている。
三段山の山名の由来は斜面が3段になっていることに因り、冬はそれぞれの急斜面では快適な深雪滑降のおいしい斜面となっている。
○冬山4度目の正直が叶い、展望の頂上へ
冬山は、これで4度目の正直狙いである。白銀荘駐車場で夜を明かす。
幸い、朝から薄曇りではあるが、山はきれいに見えている(1)。朝早く目が覚めたこともあり、5:00にスタート。−6℃、無風、堅雪の上に2日前の新雪が2〜3cmほど。
過去の2回は1月だったので、ラッセルだったが、今回は、ここ数日の寒気で堅雪の上に少しの新雪が積もり、快調に登ることができる。
一段目へ上がり、振り返ると、眼下に白銀荘が見え、富良野盆地が広がる(2)。エゾマツ林の一段目を抜け、
二段目への登りに掛かると、右手に富良野岳もくっきりと見える。過去にはなかった光景だ(3)。右手には、十勝岳への昨日の舞台だった旭岳を中心とした山々・・・。
一段目の平坦なところからは、尾根から外れ、西側に続く沢地形に沿って登っていく。
二段目の平坦な地形は、ハイマツ帯の中を進む。ここまで登ると、目指す頂上が見える(4)。
左手の深い沢を挟んで、前十勝岳と十勝岳も見えるが、ちょうどその間からボヤッとした太陽が顔を出す(5)。
古いトレースを辿り、淡々と高度を稼ぐ。無風だが、気温は低いので汗を掻くほどではない。
やがて、頂上が近づいてくる。古いトレースは腐れ雪のときのものが冷えて固まり、ボコボコになっていてそこを帰りは滑りたくない・・・などと思いながら登って行く(6)。
最後の急斜面はスキーがずれるので、スキーアイゼンを着けて登り切る。
6:40、ちょっと呆気ない頂上到着(7)。夏には一度すっきりとした頂上は踏んでいるが、冬にこんなに展望の広がるのは初めてである。
左から十勝岳(8)、真ん中に荒々しい上ホロカメットク山(9)、右には富良野岳(10)の連なりがくっきりと見えるのがうれしい。眼下を覗き込むと、夫婦岩や安政火口も見える。
近くの夕張山地の山々はもちろん、上川盆地を挟んで、遠くは、北見山地、天塩山地、暑寒別山塊もずっと見えている。
○何度も登り返して、2時間以上も滑りを楽しむ
さて、直ぐに下りたら、7:00には終わってしまいそう。見渡す限りの大展望を楽しんでもたかが知れている。
幸い、この時期にしては、新雪に覆われて最高の状態である。どこか登り返して遊べる斜面はないか・・・稜線を西の方へ少し下ってみる。
みんなが登り下りする斜面の2本西側に、稜線から3段目まで続く大斜面が広がる。
誰も滑った跡がない斜面に思いっきり気持ちの良い大半径のシュプールを刻めるのが最高!(11)
まさに専用キャンバス・・・・リフトがなかった時代を思い出し、2時間以上、
10回ほどもツボ足で登り返して、シュプールの落書きを楽しむ(12)。その間登って来た人は一人。
徐々に気温も上がり、ポカポカしてくる。登っては一息入れて、
隣の前十勝岳斜面の向こうに昨日遊んだ旭岳(13)や眼下に広がる展望を楽しむ。
キャンバスがズタズタになったので、9:20、下山滑降開始。なるべく古いトレースのない尾根の斜面を選んで下る。
三段目の斜面にも気持ちの良いターンを刻むことができた(14)。
登りで1時間40分要した斜面を、わずか15分で滑り降りてしまった。
10時前には、白銀荘の温泉にマッタリと浸かる。