神威岳(983m)<札幌>B
  百松沢林道コース  単独  14,10,16
A04,9,02の「神威岳〜烏帽子岳」
@95,5,14の「神威岳」

紅葉と岩崖のコントラクトを楽しむために登ったが、天候に恵まれなかった

5:40 豊滝除雪センター発
登山
地 点
下山
6:00
7:50
8:00
(8:40)
8:50
9:20
登山口
林道終点
650付近
(天候待ち)
巌望台
頂 上
11:40
10:50
10:10
----
10:00
 9:40
[2:40]所要時間[1:50]

12:40 留寿都温泉(入浴)
16:30 帰宅
 神威岳は札幌と函館を行き来するたびに定山渓付近の国道230号線から見える頂上に岩崖を巡らせ、西部劇に出てくるグランドキャニオンのようなイメージの山である。その奥に丸い稜線を見せるのが吊尾根で繋がっている烏帽子岳(1)

 語源のカムイは、アイヌ語の「神」の意である。道内に神威やカムイを冠した山が18座ほどあるらしい。

 先日の手稲山に次いで、紅葉登山を楽しむために3度目の神威岳へ向かった。豊滝除雪センターの駐車場で車中泊の朝を迎える。TVで報じられる天気予報は日中は晴れだが、いつも利用しているネット上の山岳天気予報では午後から雨予報だった。

 案の上、朝から曇りがちで、前日のような好天は期待できそうもない。できれば、烏帽子岳にも行きたいので、午前勝負に掛けて6:00に、スパイク長靴でスタート。

 国道230号線から豊平川を百松沢橋を渡る。百松沢林道入口に小さなログハウス風の入山届け記帳小屋があり、その先の林道手前に駐車場がある。そこが登山口である。


 ゲートの先の林道は落ち葉の絨毯が敷き詰められ、周りもまさにピークを迎えている感じの紅葉で彩られている(2)。20分ほどの林道歩きから短絡路へ入る(3)


 短絡路も快適な道で周りの紅葉がみごとである(3)。再び林道へぶつかる(4)。スタートから50分ほどで、林道が崩壊している先からようやく登山道となる(5)


 やがて、尾根道となるが、カエデ類が多く、非常にきれいな紅葉が続く。まさに紅葉観賞ロードといった感じだ(6)ときおり樹間から神威岳が覗くが、どうやら山頂部分は雲中のようだ


 標高550m〜700mの間は急な登りが続く(7)650m地点の頂上岩峰が見えるところまで来ると、岩崖部分がすっぽりと雲に包まれていた。その状態で登っても展望もない。山頂部分が現れるまで様子見をすることにした。1時間待ってダメなら戻ろうと思っていたが、40分ほどで山頂が現れた。最近凝っている後姿の自撮りをして(8)、再スタート。


 緩やかな尾根を登って、下ったところが「巌望台」。紅葉は岩崖の周りはすでに終わって、その下の山肌がきれいだった。ここでも自分の姿を入れての撮影にトライ。ぎりぎり左隅に自分を入れることができて、満足の1枚が撮れた(9)
 頂上への急な登りとなるが、眼下に辿って来た尾根と国道230号線の一部とその奥にかろうじて頭を見せる札幌岳の展望が広がる(10)


 頭上に岩崖が迫って来る(11)その左下をトラバースするように道は続く。左奥に烏帽子岳が見えているが、山頂部に雲が懸かっている。この時点で縦走は諦めた(12)
 やがて、ロープが設置された岩肌を露出した濡れた崖の下に到着。そこを登り切ると、烏帽子岳への分岐となる。さらに、ひと登りで誰もいない頂上へ到着。これで10年ぶり3度目だ。


 頂上は平らで、端まで行かないとあの垂直な崖の上にたっているという実感はない。10年前にスキーで登った百松沢山南峰をバックに記念撮影(13)
 札幌市街地の方は晴れているようだ(14) しかし、こちらは今にも雨が降り出しそうな空模様になり、風も強くなってきたので、下山を開始した。

 下りで9名ほどの登山者とすれ違った。前日の手稲山ほどではないが、やはり都会の山である。下山も錦繍の山肌や目の前の紅葉を楽しみながら下った。しかし、短絡路から林道に出たところで霧雨が降って来た。こちらは午前勝負が効を奏した形になったが、後から登って行った人たちは雨に当たり、展望にも恵まれなかったはずだ。案の定、国道からこの山が見えるところまで戻ってみたが、山頂部は雨雲で覆われていた。

 そのまま帰路に就き、途中、200円の清掃協力金で入れる村営の留寿都温泉でのんびり疲れを取った。



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