黒岳(1984m)〜凌雲岳(2125m)
<黒岳ロープウェイルート> 単独 山スキー 15,4,29
0:00 函館発
7:40 黒岳ロープウェイ着
8:00 ロープウェイ乗車
登山 | 地 点 | 下山 |
8:15
8:35
10:00
11:30
12:00 |
黒岳駅
リフト終点
黒岳
凌雲岳
北鎮岳2000付近 |
13:45
13:40
13:25
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12:25 |
[3:25] | 所要時間 | [1:20] |
14:30 黒岳の湯(入浴)
18:00 層雲峡公共駐車場(泊)
|
北鎮岳と桂月岳の間にどっしりと聳える凌雲岳は登山道がないために、積雪期しか登れない。
昨年、同じように登山道のない
烏帽子岳へ登った後にこちらも思ったが、帰りのロープウェイまでの時間的余裕に自信がなかったので、今年に持ち越しとなった。
前日の花見から帰って来て、酔った勢いで15:30に寝た。0時に家を出て、岩見沢から高速に乗り、層雲峡まで走った。
8:00の始発の黒岳ロープウェイーに間に合った。ロープウェイの中で、昨秋羅臼岳に一緒に登ったE女史に再会し、お互いにびっくり。根室市で退職して、春から東川町に住んでいるとのこと。 雪解けの早い今年は、既に現れているという白雲岳の「幻の湖」へ向かうという。
さらにリフトを乗り継ぐ。昨年は9:00まで運行していなかったので、ゲレンデをスキーで登ったが、今年は動いていた。
そのリフト乗り場から黒岳の急斜面を見上げる(1)。
○まずは、黒岳へ
7合目のリフトを降りたスキーの人が6名ほど、つぼ足の人10名ほどが、黒岳を目指して登り始めた。キックターンも意外と体力を使うので、なるべく大きくジグを切ってゆっくり登る。
やがて一番先にスタートした7名ほどのグループに追いつく(2)。彼らは直登しているが、高度を稼ぐ速さは変わらない。彼らも白雲岳の「幻の湖」へ行くという。
黒岳の斜面では、4/7に滑落して亡くなられたりんゆう観光専務の植田淳慈氏のご冥福を祈った。氏とは、10年ほど前に山関係のパネルデスカッションで一緒にパネラーを務めたのと、06年の中国・四姑娘山麓フラワーハイキング紀行では、リーダーとして我々を引率してくださった方だった。
リフト終点から、1時間20分で黒岳山頂到着。昨年の5/3に登った烏帽子岳〜白雲岳〜北海岳方向を眺めるが、その時よりは黒いところが少ないような気がする(3)。
○凌雲岳へ
スキーをリュックに括り付け、目指す凌雲岳と北鎮岳を眺めながら、黒岳石室の上までの雪のない斜面を下る(4)。
雪が繋がっているところでスキーを着け、まだ屋根しか現していない黒岳石室の横を抜けて凌雲岳へ向かう。頂上へ繋がっている雪面は2本あるが、手前の雪面に取り付き、途中のわずかに雪が繋がっている地点から左奥の斜面へ抜けて登ることにした(5)。
手前に深い沢が入っていて、直接斜面へ取り付くことができない。源頭部を巻くようにして、斜面へ取り付いた。
結構な急斜面なので、ここも大きくジグを切って登って行く。2000m付近で雪が切れたので、スキーを脱ぐ(6)。
10:30、岩礫の上を歩いて、朽ちた木杭が立ち、岩が人工的に積み上げられた感じの殺風景な山頂に到着(7)。
南側には、白雲岳や北海岳(8)。 西側にはまだ真っ白な北鎮岳〜比布岳〜愛別岳(9)。北側の稜線伝いの上川岳へは、とても行けそうもない岩稜だった。
風が強くて、三脚も立たず、自撮りもできず。周りの景色だけ写して休むこともなく下山開始。
そのときは、北鎮岳の大斜面で滑りを楽しむつもりだったので、シールを付けたままターンして下った。
○北鎮岳へは2000m付近で撤退し、下山
下り切って、北鎮岳の大斜面へ向かった(10)。しかし、疲れも出て来たのと、せっかくの大斜面だが、雪が腐って滑りは楽しめそうもないので、2000m付近の尾根の上で撤退することにした。
風が当たらないところで、腹ごしらえをする。12:30、シールを外して、下山開始。その先には、ほとんど雪のない黒い桂月岳と黒岳が見える(11)。
凌雲岳もそうだったが、西斜面は強風で雪が飛ばされるので、雪が付かないであろう。緩斜面を石室の上まで滑り、再びシートラで黒岳へ戻る。
黒岳の斜面は、谷地形を滑り下りた。雪が腐っていて、滑りが均一ではなく、前後に振られてとても怖くて、ターンを楽しむところではなかった(12)。
その斜面の右下には、紅葉の頃のビューポイントとなる「まねき岩」が見える(13)。
斜度が緩んでくると、滑りやすくなり、それなりにターン滑り楽しむことができた(14)。
スキー場まで下りると、雪が均一のザラメとなっているので滑りやすくなる(15)。
ロープウェイ黒岳駅まで滑り下りてゴールイン。ここまで下りると、風もなく、20℃を超える気温に、ベンチでひなたぼっこをして一休み。