軍人山(561m)|化物山(375m)/(留寿都村/真狩村)
 単独、 07,10,24
以前から気になっていた留寿都村にある珍名山巡りを楽しむ。

この2山は、標高からしても登山対象になるような山ではないが、名前が珍しいので、他の山と抱き合わせでのツアー登山に人気の山のようだ。

私的には、山名も興味があるが、この辺りの直線で結ばれた町村境界線にも興味がある。やはり、全国的に珍しいらしい。
羊蹄山頂上と尻別岳頂上を結ぶ直線が、真狩村と喜茂別町の境界で、
尻別岳頂上とこの軍人山と化物山を結んだ直線が留寿都村と真狩村の境界である。
普通は、山の稜線や川などの境界線が多いが、ここは、空中にでも境界線があるような錯覚を覚え、思わず空を見上げてしまいたくなる。

10:20 竹山下山
<軍人山>
登山
地  点
下山
10:50
11:05
農道終点
頂 上
11:25
11:10
[0:15]所要時間[0:15]
化物山取り付き地点へ移動
<化物山>
登山
地  点
下山
11:50
12:00
農道
頂上
12:10
12:00
[0:10]所要時間[0:10]
帰路へ
 軍人山<放送施設管理道路利用>
 
 尻別岳の西側に位置する頂上に放送施設のある山だ。名前の由来を役場に尋ねると「言い伝えですが、昔、この山で軍事訓練が行われたことに因るらしいです。」との答えが返ってきた。

 竹山を下山後、留寿都市街地から尻別岳の西側を通って喜茂別を結ぶ道々257号線を5分ほど走ると、左手に「南羊蹄テレビジョン放送局入口」の看板の立つ道路分岐が入口である(1)別に放送局があるわけではないが、山頂に建つこの手の表現の施設は多い。テレビ電波の中継所のようなものなものなのであろう。
  
 途中の牧草地からその軍人山が見える(2)1kmほど進むと、農道終点となり、その先には車では入れそうもない放送施設の管理道路が続く。その地点に車をデポして、その先を辿る。振り返ると、尻別岳が見える(3)
 

 わずか標高差100m強の1kmほどの管理道路を15分辿ると、アンテナの立つ白い放送施設の建つ頂上へ到着(4)。その手前の草地にある三角点(点名・丸山)は、今まで見たことがないほど新しいものであった(5)それは、確か二等三角点であった気がしたが、帰宅後、国土地理院のサイトで調べたら三等になっていた・・・ひょっとしたら、最近、格上げになって設置し直したから新しい物であったのか????

 それにしても、ここから眺める羊蹄山は端正な形である(6)

 下山後、再び市街地を経由して、次の山、化物山を目指す。



○化物山<伐採跡藪漕ぎ>

 留寿都市街地の西側に位置する小高い丘といった感じの山である(7)誰しも興味を覚えるであろう山名の由来を役場に聞いたら、「この山で磁石が狂うという言い伝えに因るようです。」とのこと。この山の取り付き付近で農作業をしていた家族に聞いたら、役場の答えと同じものが返ってきた。そのご主人が、「何か、もっといい化け物でもいれば面白いのにな〜」と笑っていた。

 その言い伝えを確かめるべく、磁石を持参してスタート。最初は放送アンテナの管理道路を10分ほど辿ってアンテナの下まで行く。そこから藪を漕いで頂上を目指そうとしたが、軍手を忘れたことと反対側(東側)の斜面が頂上まで伐採跡だったことを思い出して撤退した。

 車まで戻って、軍手を持参して、伐採跡に続くブル道を進む。頂上直下から、昨年か今年伐採されたばかりといった感じの切り株の残る笹藪を登る。ただし、軍手は必要なかった。農道脇からわずか10分で頂上到着。

 三等三角点(点名も同名)も伐採跡だけに、すぐに見つかった(8)磁石を取り出して三角点の上に置いてみたが、三角点の示す方向とまったく狂いはなかった。下山後も、もう一度アンテナの方へ行って確かめてみたが、これも同じ・・・・・。頂上からは、畑地の向こうに尻別岳とこの前に登った軍人山が見えた(9)
 
 下山後、豊浦の幌扶斯山も登ろうかと思い、情報をもとに薄い藪の尾根を登り始めた。しかし、時間が遅くなりそうなので、日を改めて小幌海岸探訪と抱き合わせで出直すべく、5分ほどで止め、帰路に就いた。途中、40年以上振りの長万部温泉に入って帰宅した。


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