リビラ山(1291m) <北日高>  里平大滝コース  同行者5名  02,10,14

登山道が開削されたばかりという情報をもらい、登山口までのルートだけを手がかりに、探検もどきの気分で予想以上のワイルドなルートを辿り、まさに北・中日高の展望台に大満足
門別町三和手前から
6:40 門別「とねっこの湯」駐車場
7:45 里平大滝林道?終点
登山
地点
下山
 8:00
 8:10
 8:53
10:05
10:45
登山口
里平大滝
700二股
稜線
頂上
14:30

13:30
12:45
12:17
[2:45]所要時間[2:13]
15:30 門別「とねっこの湯」(入浴)
22:00 帰宅

 つい1週間前、リンク仲間の「地図がガイドの山歩き」の管理人Saさんから、「沢から登ったら、反対側から頂上まで立派な登山道ができていてびっくりした。しかもこの9月28日設置の頂上標識が建っていた。」というメールをいただく。
 
 「リビラ山」(帰りに門別町三和付近で撮影)(1)というフランス風のしゃれた山名と位置的にも北・中日高の展望台的な山に興味が湧き、早速、門別在住の知人に調査依頼のメールを出す。折り返しいただいた内容は、門別町内の「里平の自然に親しむ会」が今年になってから開削した登山道とのこと。登山口までのルート情報をもとに、速攻計画を立て、2日前に「北海道の山ML(HYML)に同行者募集のメールを入れたら、なんと6名(札幌から女性4名、東京からフェリーで苫小牧に上陸したばかり男性と函館からの私)の冒険好き?が集合場所に現れ、最高の秋晴れにも恵まれ、楽しいグループ山行となる。

 前日、大沼グレートラン(1周14.4kmマラソン大会)に参加し、昨年より3分も短縮し、最高の気分で午後からそのまま門別へ向かう。鵡川で、HYML管理人のKoさんお薦めの大豊寿司を思い出し、ししゃものにぎり寿司、柳川風、天ぷらのししゃもづくしの特別料理と生ビール2杯と、さらに普通のにぎり寿司1人前と日本酒1合を食し、その寿司屋の駐車場で夜を明かすべく、そこから徒歩15分の町営温泉・四季の湯に入り、戻って眠りに就く。
登山口で里平大滝とFuさん
 早朝5時頃、突然の雨にびっくりさせられたが、すぐに上がり、どんどん晴れ間が広がる中、集合場所のとねっこの湯へ向かう。6人が2台の車に分乗し、国道を南下し、門別町内の厚賀から厚別川沿いにサラブレット牧場の並ぶ快適な道を奥へ向かう。リビラ川の合流点である新和からリビラ川沿いに東へ進む。里平小学校を越えた分岐で間違って右側へ進むが、リビラ川から離れていることに気づき、すぐに戻ってさらに奥を目指す。まもなく、舗装が切れ、ゲートが現れる。前もって借りておいた鍵で開けて通過。

 ここから、「里平大滝へ」という標識を頼りに、6.5kmほど登山口までの乗用車では少々きつい荒れた林道を進む。昨日地元の登山会があったと知っているから進むが、そうでなければ途中で戻りたくなるような林道である。途中、数年前に林道が決壊したままという地点では、ジェットコースターもどきで河原に下りて行く。河原の中の来春の雪解け水の頃には無くなってしまいそうな急拵えの新しい道路をおそるおそる通過。ここから歩くとすれば登山口までまだ4kmほどの距離である。さらに2度ほど川の中を車で渡り、「里平大滝↑」の標識の建つ林道終点に到着。ここが25000の地図に表示されている488二股である(2)。
高巻きの途中
 この先の情報は、まったく白紙状態の冒険もどきの期待感に溢れた出発である。ルートとなるその先に続く荒れた沢を眺め、頂上稜線を見上げ、改めて地図を見直して、予想を超えるハードな登りになるであろう覚悟を決めて、紅葉のきれいな中の荒れた沢へ入っていく。沢の中の赤や緑や青のきれいな日高石の上を伝う踏み跡を探しながらのワイルドな歩きである5分ほどで、50mほど垂直に落ちる里平大滝が目に飛び込んでくる。手前から左岸の尾根の上に続くルートを確認して滝の下まで進み、飛沫を浴びながらしばし見とれる(3)。
700付近の土場跡のようなところから頂上を見上げる
 少し戻って左岸から尾根に続く伐採道跡の踏み跡を辿る。やがて、その踏み跡は伐採道を離れ、源頭地形の斜面をトラバースするように滝の上の方へ続いている。ロープが複雑に張られた岩場を登ると(4)、今度は急な斜面を下りるようになっている。ほかのメンバーをそのピークに待たせ、その先の状況を見てきて、初めてこのルートが里平大滝の高巻きだということが判明する。これまでに日高の山でも経験のないやたらと大がかりな高巻きであるが、地形上やむを得ないと感心する。
ロープを頼りに急な痩せ尾根を登る
 滝の上の沢に下り、左岸に続く踏み跡を辿ると、700m附近の沢の合流地点の妙に開けた土場跡のようなところに到着する。ここから真上に頂上が覗く(5)。ここで、最初の休憩。この辺りの紅葉が真っ最中の感じで、突然吹いてきた風に吹雪きのように舞う落ち葉の粋な演出に全員歓声を挙げる。そこから道は1111.9ピークへ向かう沢地形の左岸からまっすぐ稜線へ向かう尾根の上に続いている)。等高線の込み具合を見て覚悟してはいたが、ここから1000m附近までの急登がこのルートの核心部である。800m附近までは比較的広い尾根をジグを切って登るが、だんだん細い痩せ尾根となり、900m附近までは、見上げると首が痛くなるような急登で、危険箇所にはロープが張られているが、周りの灌木や草の根元や岩が頼りのロッククライミングもどきの四つん這い登行が続く。帰りの下山が気になるが、今は登りあるのみである(6)。

つづく

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