羅臼湖(740m)
登山 | 地 点 | 下山 |
10:20
10:30
11:00
11:30
11:40 |
入 口
三の沼
幻の沼
五の沼
羅臼湖 |
12:35
12:25
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12:00
11:50 |
[1:20] | 所要時間 | [0:45] |
GPSトラックログ
13:00 熊越えの滝
13:30 熊の湯(入浴)
18:30 網走道の駅(泊)
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幻の湖として知られる羅臼湖は、知西別岳の東側に位置する深い原生林に囲まれた神秘的な湖であり、 知床半島では最も大きな湖である(1)。
約3000年前に天頂山の噴火により、知西別川(ちにしべつがわ)が溶岩によってせき止められてできた周囲約6kmの堰き止め湖である。標高740m、面積0.43平方キロ、最大水深4m。知床横断道路の見返り峠の近くに入山口があり、一の沼〜五の沼を巡り、3kmの登山道の先がこの羅臼湖である。
ゲートが10時に開くのを待って、見返り坂を越えて知床峠へ続く道を登って行く。駐車帯のあるところが入口である(2)。かんじきをリュックに背負い、プラブーツのツボ足で、古いトレースを頼りに歩を進める。
この時期は、二の沼を通らずに、直接三の沼へ進むようだ。高台に登ると、知西別岳が見える(3)。そこから下ると、夏は羅臼岳を湖面に映すことで有名な三の沼だが、まだ雪の下だった。
やがて、登山道の木道が出ている湿原に出る。そこの木道を抜けると、なぜかトレースはみんな夏道から外れて左側へ続いている。そのトレースを辿ってみた。その先には無名の大きな沼が見える。
湖岸の残雪の上に水がたまり、それが薄い黄緑色を呈し、その向こうには羅臼岳が見えた(4)。この時期以外には見ることのできない絶景である。帰りに知床羅臼ビジターセンターに寄って、沼の名前を聞いたら、ガイドさんたちが「幻の沼」と呼んでいるらしい。
このあと、不精して、夏道への近道を探して雪面を繋いで歩こうとしたが、ことごとくハイマツ帯にぶつかり、結局は「急がば回れ」状態で、余計なアルバイトをしてしまった。
その後は、GPSの地図を参考に夏道の上を忠実に歩くことにした。ハイマツ帯も登山道の所なら漕がなくても歩けるからだ。やがて、まだ湖面を出していない四の沼(5)。 その次に、満々と水を湛える五の沼(6)。
五の沼の湖岸を右から巻きこむように進むと、湿原の上に続く木道が現れる。その木道を辿ると、まだ半分ぐらい解けていない羅臼湖へ到着(6)。
その右手には、昨日、その上から、ここを見下ろした天頂山が見えた(7)。帰り路では、3人に出会った。
帰りは、幻の沼へは寄らず、まっすぐ下山した。途中で、歩くスキーを履いたり、脱いだりしながら下る年配の男性と出会う(8)。彼は、幻の沼へ行って戻ったようだ。
下山後、ゲート手前から10分ほどの遊歩道のある「熊越えの滝」を見に寄った。この時期は雪解け水なので、水量も多そうだ。途中でクレソンを少し採って、夕食にシーチキンと混ぜて食べた。
その後、熊の湯で汗を流し、網走の道の駅まで走った。