賀老山(662.3)<蘭越町> 
  単独 つぼ足(スパイク長靴) 15,4,2 

入山口の情報を教えてもらい、4日前のトレースを辿って堅雪をつぼ足でサクサク往復
 
5:30 黒松内道の駅発 
5:50 下賀老川沿い林道入口 
登山
地点
下山
6:30
7:00
8:20
林道入口
橋から尾根へ
頂 上
9:45
9:20
8:35
[1:50]
「所要時間」
[1:10]
11:00 黒松内・ぶなの湯(入浴)
14:30 帰宅


  蘭越町の国道5号線沿いに、四国の讃岐から入植したことが地名の由来と思われる讃岐地区がある。その南側の上賀老川と下賀老川の間に挟まれた尾根の途中に賀老山(三等三角点・上賀老)がある(1)その奥に819峰があり、そこから黒松内町と蘭越町の境界稜線を東に辿ると一等三角点で『雪山ガイド』にも掲載されている幌内山へと続く。

 ちなみに、ガローと発音する賀老川、賀老の滝、賀呂山、峩朗鉱山、我呂、樽前ガローなどなど、道内あちこちに見られるが、これに該当するアイヌ語には「石が重なった、岩だらけの」や「両側が切り立った崖」といった意味があるようだ。

 この山は、前日に黒松内の観音山〜寿都天狗岳に登った後、天気が良さそうだったので、思いつきで急に予定に組んだ山だった。それは4日前に「地図がガイドの山歩き」チームのsaijyoさんとikkoさんが登ったという情報を知っていたからだ。

 昨夜のうちにsaijyoさんに電話を入れて、入山口を聞いた。それさえ分かれば、GPSの地図があるし、多分まだトレースが残っているであろう・・・ということで、黒松内の道の駅で夜を明かした。


 見事なほどの快晴の朝を迎える。放射冷却で−6℃まで冷え込んだ。スキーが有利との情報だったが、これだけ冷えるとつぼ足でサクサク歩けそうなので、カンジキ持参でスパイク長靴でアタックすることにした。
 情報通り、国道5号線の下賀老川を渡って500mほど東寄りの山側へ続く道へ入る。その最終人家の先が林道である。その手前に車を置かせてもらい、その先の林道へと進む(2)
 スノーモービルの跡に消されしまったのか、スキーとスノーシューのトレースは見当たらない。
 「林道の橋を渡って斜面へ取り付く」と聞いたので、林道から離れて川岸を歩いて行った。ところが、橋より先に大規模な砂防ダムの堰堤にぶつかってしまう。仕方ないので、再び林道へ戻ろうとすると、途中まで偵察に来て戻ったらしいスノーシューのトレースがあった。

 30分ほどで、下賀老川に架かる橋を渡ると、その突き当りの斜面に登り下りしたトレースが見えた(3)


 橋から標高差240mもの急な斜面を真っ青な空へ向かって登って行く(4)。登り詰めたところが尾根の上の標高点424だった。
 その先には、平坦地が広がり、雑木林なのに間伐がされている。これまでに見たことのない光景だ(5)


 あとは、尾根を忠実に辿るだけだ。やがて、トドマツ林の中へ入って行く。トドマツ林の尾根には林道や作業道が通っている(6)
 頂上が近くなると、オープン斜面が広がり、4日前の二人のスノーシューとスキーのトレースがくっきりと残っている(7)ここまでもそうだったが、スキーでもずっと滑りを楽しめる斜面が続いていた。
スキーで来なかったことを少し悔いる。


 オープン斜面で後ろを振り向くと、ニセコ連峰の端から端までくっきりと見えていた。まさにニセコ連峰の展望台である(8)
 2日前の雨がなかったら、その数日間前のように中国から飛来するPM2.5によって霞んで、このようにきれいに見えなかったはずだ。


 三角点のある頂上の100mほど先の最高地点からは西側に長万部付近から連なる狩場山系の山々の連なりも見えた(9)


 東側には羊蹄山と鋭く尖った昆布岳の姿もうれしい(10)。ニセコ連峰をバックに記念撮影(11)。
 
 下山も、たまには埋まることもあったが、かんじきを使うことなく、スパイク長靴でサクサク歩くことができた。



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