雷電山(1211.3m) C
3:00 自宅発
6:00 コックリ湖入口林道除雪終点
登山 | 地 点 | 下山 |
6:20
7:05
9:20
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10:40 |
除雪終点
コックリ湖登山口
1046ピーク
(スキーデポ)
頂 上 |
12:50
12:30
11:40
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11:00 |
[4:20] | 所要時間 | [1:50] |
13:30 寿都・ゆべつの湯(入浴)
17:00 帰宅
|
ニセコ連峰の一番西側に位置するどっしりとした山である。夏は、これまで3度、その頂上を踏んでいるが、冬の純白の山肌と長距離滑降が楽しめそうな広い尾根を見るたびに、なんとか山スキーで登って、気持ちの良い滑降を楽しみたいものだと、ずっと思っていた(1)。
昨秋に成し遂げた
「ニセコ連峰全山1泊完全縦走」の際も最後に踏んだ頂上で、そこから日本海岸まで下りたのが懐かしい。
全道的な好天予報に、単独ではあったが、その念願を叶えることにして、早朝家を出る。
『雪山ガイド』にも南側からの3ルートが掲載されている。距離的にはどれもだいたい同じなので、林道からアクセスできるコックリ湖入口ルートを選んでみた。
コックリ湖へ入る林道入口まで行ったら、除雪がされていた。あわよくば、コックリ湖遊歩道入口まで?と淡い期待を抱いて進んだが、800mほどで林道終点だった(2↓)。
スキーを着けて、昨日降ったと思われる新雪を踏んでコックリ湖遊歩道入口へと続く林道を進む。
45分でその入口へ到着。夏には2mほどもある標柱も頭を出すだけで、案内版は雪に覆われていた(3)。
その右側へ続く林道を更に進んで、途中から右の尾根へと取り付く。徐々に新雪が深くなってくる。
地図からも予想できたが、広く快適な尾根で、新雪も徐々に深くなってくる。しかし、その下はクラストしているので、一歩一歩が下の雪面も割りながらのラッセルとなる。
高度を上げて行くに連れて、帰りの滑りが楽しみな15cmほどの新雪に覆われた斜面が広がる・・・下山時に、溶けてベタ付かないことを祈って登っていく(4)。振り返ると、朱太川の流れを挟んで幌別岳とその奥に狩場山塊も見えてくる(5)。
c900mを越えると、樹林帯を抜ける。風で雪が飛ばされて、ウインドクラストの斜面となってくる(6)。
右手に、一昨年に登った三国内が見える。そのときに、この雷電山の山肌を眺めて、冬にも登りたいと思ったのが懐かしい。その奥にニセコの山並みと羊蹄山が見えるようにある(7)。
ハイマツや丈の低いダケカンバが氷で覆われてボコボコになっている斜面を登って、1046ピークに到着。その先に2度下って登り返さなくてはならない1161ピークと左に前雷電が見える。頂上は1161ピークの陰になって見えない(8)。
ここから先は、2度の急な登り返しがある上に、ガリガリのウインドクラストとボコボコの氷化し、厳冬期の様相を呈した斜面が待っている。とてもスキーでは登ることができそうもないので、ここにスキーをデポして、ツボ足で頂上を目指すことにする。
久しぶりにアイゼンを装着して、再スタート(9)。そこから下り、c1000ピークを越えて、再び急な尾根を1161ピークのコルまで下る。そこからの登りがこのコースでもっともきつかった。
ボコボコになった急な尾根を、ときおり、ズボっと踏み抜きながら登っていく(10)(セルフタイマー)。1161ピークを越えると、平坦な斜面になり、ようやく緩やかに横たわる頂上稜線と対面(11)。
左手には真っ白な前雷電とその先に昨秋に下った尾根道とその奥に日本海(12)。
夏でも頂上標識がなければ、どこが頂上か全く解らないだだっ広い真っ平らな頂上稜線に出た。夏は一面ハイマツの海だが、今は、真っ白な雪面だけ・・・。もちろん、その標識も雪の下で、どこが頂上か全く解らない。
一番高そうな地点を探してウロウロしながら、GPSに入れてきたポイントの地点を頂上として、記念写真撮影。バックは積丹半島の山々(13)。
風が全くなく、360度遮るものない大展望が広がる。
東側に連なる羊蹄山の手前から秋に縦走して越えて来たアンヌプリ〜チセヌプリ〜乳房を思い浮かべる艶めかしい目国内岳〜岩内岳〜幌別岳が美しい(14)。
いよいよ下山・・・
平らな雪面を抜けて下りに掛かると、越えてきた1161ピークからスキーをデポしてきた1046ピークまでの尾根が見える(15)。
登りの半分の時間で1046ピークへ戻り、スキーを着ける。
しかし、心配したとおり、気温の上昇で新雪が溶けて、重いベタ雪に変わっていた。一番楽しみして来た大滑降はまったく不可能・・・
一部、なんとか無理にターンできたところもあったが(16)、雪が重い上に、下のモナカの皮状のクラスト斜面が邪魔して、思うようなターンがまったくできない。ただ安全に下るだけである。
それでも、なるべく木の煩くない斜面を選んで下るが、下に来ると滑りも悪くなり、ワックスを塗った。
滑りの悪い林道を下っていくと、目の前にブルドーザーが現れる。朝からさらに奥まで除雪作業が進んでいた。林道の横を滑り降りるが、除雪で積まれた雪で車をデポした地点が判らない。GPSで確認して、林道へ下りたら、作業員がいて、「車なら、もう少し下にあるよ」と教えてくれた。除雪は、途中の広場の地点までの予定らしい。それでも、2kmほどは車で入れるようになりそうだ。
雪が良ければ、快適な大滑降を楽しめそうな広い斜面が続くだけに、来年でも、パウダースノーの頃に、滑ることだけを目的に、1000付近まで再訪することを楽しみに帰路に就く。うまく当たればザラメ雪の頃でも楽しめそうな感じだ・・・。帰路の途中で、ゴージャスな寿都町ののゆべつの湯で疲れを癒す。