来馬岳
(1040.1m)
<カルルス温泉コース> 妻同行
07,5,21
98、11、8の「来馬岳」
9年振りの再訪・・・スキー場を抜け、予想外に残雪の多い尾根を登る。
来馬岳(妻同行)
登山
地 点
下山
6:20
7:20
8:30
登山口
第2リフト終点
頂 上
10:00
9:15
8:45
[2:10]
所要時間
[1:15]
橘湖(単独)
登山
地 点
下山
10:10
10:35
遊歩道入口
橘湖畔
10:55
10:35
[0:25]
所要時間
[0:20]
カルルス温泉にあるサンライバスキー場(昔のカルルス温泉スキー場)の上に聳える山である
(1)
。
山名の由来は、アイヌ名のライパヌプリに因るものであろう。ちなみに、アイヌ語のライバは、(死んでいる川口)=古川の川口の意。 登山道は反対側の鉱山町からも開かれているが、長いので今回は9年前と同じコースからの再訪となった。
前回登ったのはHPを開設して間もない頃で、その時に頂上で初めて出会った札幌のSaさんご夫妻にHPの話をしたのだが、彼はそれがきっかけでPCを始めて、
「アソビホロケル山」
というHPを開き、それ以来お付き合いが続いているという思い出深い出会いの山である。
スキー場の駐車場が登山口である。スキー場のゲレンデの中をリフト終点まで登り、そこから頂上へ繋がる尾根を登るコースである。前回はスキー場の上の方は地形図にも記載されているように、左隣の尾根の冬の迂回コースようなジグを切った道を登ったような気がしたが、今回は第2リフトの右側の斜面の中にずっと登山道が続いている。
まだ、6時過ぎだというのに、すでに車が2台。入山届けに誰も書いていないので山菜採りの車かも知れないと思った。ところが、スキー場を登り始めてまもなく、早々と下山してくる男性が一人、「スキー場の上まで行ったが、その上はずっと雪が残っているので戻ってきた。」とのことである。確かにしたから見ても、予想以上に雪が残っている。
第1リフトの斜面の左端を登り、
第2リフトの斜面に取り付く。かなりの急斜面で火山灰があちこちで露出していて歩きづらい。うしろに橘湖のカルデラが見えてくる
(2)
。
リフト終点までちょうど1時間。そこでじっくり休憩。その先が5合目で、笹藪の尾根に登山道が続くのだが、残雪で登山道が良く判らない。しかし、幸いに古い足跡が残っている。
緩やかな細い尾根にはまだ雪庇の残骸が残り、その上を辿る
(3)
。
右手には、強風に運ばれてくる雲に頂上が見え隠れするオロフレ山と手前の羅漢岩や道路が見える
(4)
。
やがて、頂上への登りとなるが、転べば滑落しそうな急斜面である。キックステップを利かせながら、周りの笹や灌木に掴まり慎重に登る。
頂上稜線にはさすが雪はなかったが、フキノトウがまだ開き始めたばかりであった。風が強くて、とても頂上で休む気はしない。
オロフレ山と徳舜瞥岳とオロフレ岳をバックに写真を撮って
(5)
、
直ぐに風を避けて頂上の下に陣取って休憩。遠望は霞んでいるが、下山後に寄る予定の橘湖や倶多楽湖、白老の街並みの広がる海岸線など、展望はすばらしい。
下りは、転ぶと滑落する恐れがあるので、雪の上を歩き慣れていない妻のためにも、踵でしっかりとステップを切ってより慎重に下る。
急斜面を下りてしまえば、今度は尻滑りを楽しむ余裕も出てくる
(6)
。
スキー場の火山灰の急斜面はズルズルと滑りそうでこれまた結構疲れる。気温が上がってきて、下っていても汗が出てくる。
○橘湖へ
前回も上から見て気になっていたカルデラ湖の橘湖であるが、遊歩道があることを知り、訪ねてみるつもりでいた。カルルス温泉近くのカルルス・サン・スポーツランドの駐車場の向かい側が遊歩道の入り口だ。
来馬岳で十分疲れている妻には車で待ってもらい、一人で出掛ける。片道1.9km。急いで行けば往復40分であろう。しかし、カルデラの稜線まで標高差130m登り、さらに湖面まで50m下る軽登山である。整備の行き届いた快適な道だが汗が噴き出る。湖畔まで下りることができた。
原生林の新緑に覆われたカルデラ壁に囲まれたまさに秘境の雰囲気がピッタリの静かな湖である
(7)
。
カルデラ湖はどこもそのようだが、流れ込む川も流れ出る川もない。
駐車場へ戻り、次の窟太郎山の登山口を目指して、倶多楽湖観光道路を目指す。
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