北戸蔦別岳D(1912m)〜戸蔦別岳C(1959m)幌尻岳(2052m)B<日帰り山行>  
<千呂露川・二岐沢コース>  単独 13,9,09
 @95,9,15〜16<額平川コース>
A 08,6.10〜11<千呂露川・二岐沢コース> 
    最近目にすることが増えたこのコースの日帰り山行にトライ・・・12時間45分で完歩 
 
登山地点下山
 3:15
 3:50
 4:25
 5:25
 6:00
 7:00
 7:25
 8:30
10:10
二岐沢出会い
取水ダム
二の沢出会い
尾根取り付き
トッタの泉
ヌカビラ岳
北戸蔦岳
戸蔦別岳
幌尻岳
15:55
15:15
14:50
14:10
13:45
13:10
12:45
11:50
10:25
[6:55]所要時間[5:30]

16:30 ひだか高原荘(入浴)
19:00 日高道の駅(泊)


 日高山脈最高峰の幌尻岳・・・数年前に、日本百名山巡りをしている岐阜県の70代の男性から、「渡渉しないで、幌尻山荘にも泊まらないで幌尻岳に登る方法はありませんか?」と相談を受けた。

 そのときに、テント泊の北戸蔦別岳経由のコースを紹介した。ところが、その男性、テント泊の経験がないとのことで、そのコースを夜中の2時にスタートして、14時間30分掛けて日帰りしたとのこと。それまで、幌尻岳の日帰りなど考えたことがなかったので、目から鱗が落ちたような感じだった。自分も70歳になったら挑戦してみようと思っていた。しかし、今年になってから、このコースの日帰りの記録を多く目にするようになった。それに触発されて、挑戦することにした。
 
 前日暗くなってから、登山口となるチロロ林道の二岐沢出会いに到着。今年の『山と渓谷』6月号に、このコース(七つ沼カール泊)の拙筆のガイド記事が載っているが、最近人気の出てきた幌尻岳へのコースで、平日なのに車が7台も停まっていた。前北戸蔦別岳までのコースは3回登って4回下っているが、いつもテント泊で、日帰り装備は初めてだ。

 超ロングでハードなコースなので、まだ真っ暗な3:15、ヘッドランプを点けて、朝露対策に上下カッパを着て出発。狭い谷間の限られた上空の星を見上げながら、3.1kmの取水ダムまでの北電の管理道路から沢沿いの道へ。ヘッドランプの灯りで沢を渡渉するのは初めて。

 二の沢へ入ってから5:00頃になってヘッドランプを外す。5:25、沢から離れて急斜面の道となる滝の手前に到着(1)ここからヌカビラ岳までの登りが、このコースでもっともきついところだ。いつもは縦走装備でヒィヒィ言いながら登っていたが、今回は日帰り装備である。涼しいことを良いことに順調に登る。トッタの泉で水を補給し、さらに上を目指す。斜度が緩くなってくると、左上にまだ太陽の恵みを受けていないヌカビラ岳が見えてくる(2)


 このコースは、花狙いの6月末ばかりなので、いつもカムイコザクラとの対面を楽しみにしている岩場はあっさり通過。振り返ると、いち早く朝陽を浴びたチロロ岳が見える。今年7月に再訪しただけに想いも一入だ(3)岩場を登り切ると、毎回楽しみな四角い岩の向こうに目指す幌尻岳と対面(4)


 振り返ると、通ってきた斜面の紅葉が美しい(5)7:00ヌカビラ岳到着。4時間を目安にしていたが3時間45分だった。これで、北戸蔦別岳までの稜線は、夏は花の多いところだが、それらは 草紅葉となっていた(6)


 北戸蔦別岳とのコルには一張りのテントがあったが、だれもいなかった。多分、幌尻岳へ向かったのだろう。ヌカビラ岳を振り返ると、歩いてきた稜線とカール斜面の紅葉がきれいだった(7)

 7:25、北戸蔦別岳に到着。これから進む1881峰〜戸蔦別岳〜幌尻岳が見える(8)最初のガン術後3ヶ月の体力試しに、ここに泊まって翌日日帰り装備でピストンしている。そのときはガスと雨の中で何も見えなかったが、3時間近く掛かっている。ここで、目標を幌尻岳到着を10:15に設定して、先を進む。

岩場の1881ピークを越えて、戸蔦別岳への登りから振り返ると、北戸蔦別岳の平らな稜線とその向こうに1967峰がくっきりと見える。ここも3回は歩いている稜線だ(9)。戸蔦別岳の頂上近くの斜面はウラシマツツジやチングルマなどの草紅葉のストライブ模様が美しい(10)

 8:30、戸蔦別岳到着。頂上にテントが一張り。同じく中に人はいなかった。頂上のすぐ下で女性が一人休んでいた。伏美岳から縦走してきて、昨夜は七つ沼カールに泊まったそうだ。仲間は幌尻岳を目指したが、自分はここで待つという。車を業者に回してもらって、自分が登ってきた二岐沢出会の登山口へ下ると言う。帰りはきっと追い付かれますねと話していた。


 七つ沼カールと幌尻岳頂上が入るベストアングルを狙いながら下っていく。昔の自分のカメラでは、このアングルで1枚に収まらなかっただけに念願の1枚だ。右側に北カール、左側に南カールも写っている。目指す頂上は一番奥のピークである(11)


 七つ沼カール壁の上から南側の山々を眺める。左奥に札内岳、中央の鋭峰が北カールを抱いたエサオマントッタベツ岳、右奥にカムイエクウチカウシ山などが見える。それにしても、今年の七つ沼カールは、この時期にしては水が多い(12)。カール壁から右に岩の深い切れ目と並行する肩までの登りを見上げる。上から下りてくる数人の姿が見えた(13)


 6人ほどとすれ違って、肩まで登り切る。振り返ると、七つ沼カールの上の戸蔦別岳(14)。左手に南カールを眺めながら、手前のピークへの登りに掛かる(15)


 手前のピークを越えると、頂上は近い。なんとか7時間で着きそうな気配だ(16)。頂上直下真っ赤に輝くウラシマツツジの迎えられる。これをカメラに収めて、頂上到着(17) 
 

 10:10、7時間に5分のお釣りが来る6時間55分で、幌尻小屋から上がってきた男女の2人に迎えられて、爽やかな秋晴れの頂上に到着(18,19)これで3回目だが、展望が広がるのは、ノーマルルートの額平川コースから幌尻小屋泊で、最初にやってきた95年の秋以来だ。

 女性は、沢靴を用意してきているので、戸蔦別岳を越えて1881峰から小屋へ下るとのこと。男性の方は沢靴を持ってきていないとのこと。時間があるなら、肩まで行って七つ沼カールを見て戻ることを勧めると、そうすると話していた。

 のんびりとくつろいでいたいところだが、帰りのことを考えるとそうもしていられない。腹ごしらえをして、15分で下山開始。ちょっと下ったら、6時間で登ってきたという若い男性がやってきた。凄い人もいるものだと感心してしまう。

 先に出た女性を肩の手前で追い付く。北戸蔦別岳の下りで、「帰りにきっと追い付かれますね」と言っていた女性のグループに追い付く。ヌカビラ岳の頂上で休んでいると、6時間で登った男性がやってくる。「水が足りなくて、脱水症状になっていて、フラフラする」とのこと。あと30分も下ればトッタの泉があるので、残りの200ccほどのスポーツドリンクをあげた。その後も調子が出ないようで、どんどん間が開いて見えなくなったので心配していたが、こちらが下山して15分ほどしたら無事に下山してきた。トッタの泉で水を飲んだが、沢に下りる頃までフラフラして15分も続けて歩けなかったらしい。沢に下りてようやく本調子になったそうだ。自分はシャリバテも水バテも経験はないが、水が足りないと大変なことになるということが解った。

  まだ明るい内の15:55無事下山。839峰に最初に登ったときに、2日目の15時間という行動時間はあるが、今回の12時間40分の行動時間は、日帰りの最長記録だ。歩数計52,000歩。さすがに足がだるかった。


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