小旭岳(1654m)〜後旭岳(2216m)〜旭岳ぐるっと
<旭岳登山口を起点とした大周回> 単独 山スキー 15,5,02
3:50 旭川道の駅発
4:45 黒岳ロープウェイ駐車場
登山 | 地 点 |
5:00
8:40
9:10
11:05
11:20
12:25
12:45 |
旭岳登山口
小旭岳着
〃 発
後旭岳着
〃 発
姿見平
登山口 |
[7:45] | 所要時間 |
14:00 美瑛・松の湯(入浴)
15:00 美瑛道の駅(泊)
|
今回の山旅のメインイベントが最高の天候に恵まれた。
HYML仲間のヤマちゃんの記録を参考に、旭岳登山口から、まず、旭岳の南に位置する小さなコブみたいな初ピークの小旭岳(通称・ポン旭)(1654m)へ。さらに2度目となる道内第4峰の後旭岳(2216m)へ登り、旭岳のピークをぐるっと周回して姿見平に下り、旭岳スキー場を滑ってゴールするロングルートを楽しんだ。
夜を明かした旭川の道の駅を4時前に出て、旭岳ロープウェイ駐車場を目指した。
夜明け前の忠別ダム越しに旭岳(右の最高峰)を中心とした山塊と今回ゲットした小旭岳(旭岳の右側の鼻くそみたいな小ピーク)を眺めた。これでも1654mの立派な高峰である(1)。
◎まずは、小旭岳へ。
5:00、2℃の旭岳登山口となるロープウェイの駐車場を出発。
スキー場の圧雪されたコースのまだ氷のガリガリの斜面を辿る。正面に旭岳が見えてくる(2)。
30分ほどで、第一天女ヶ原を抜けて、ゲレンデを離れ、急崖の下を巻くように東進する。
やがて、1本目の沢にぶつかる。スノーブリッジを探すが見つからない。その向こうに朝日を浴びて輝く化雲岳が見える(3)。
仕方ないのでスキーを脱いで、浅いところの岩を伝って渡渉する。この後の沢も心配だったが、スキーを脱いだのはここだけだった。
その後、急崖の裾を辿るように進む。2本目の沢にぶつかるが、ここはスノーブリッジがあった。その近くに古いスキーとツボ足のトレースが残っていた。
そこを越えて、2本の沢に挟まれたエゾマツ林の尾根に乗り、1250mから1450mまで斜めに、次の沢の源頭部をめがけて登って行く。
途中で朝日を浴びて一休み。暖かくて風がないので、三脚を立てて自撮りをしながら進むことにした(4)。
さらに登って行くと、親熊が両側に小さな2匹の子熊を従えた足跡に遭遇する。子熊の足跡の大きさは5cmくらいでとても可愛い。この冬に生まれたばかりであろう。1頭の子熊連れの足跡はみたことはあるが、2頭連れのは初めて目にした。ほほえましい増しい感じがする(5)。
1450m付近まで登ると、沢が浅くなり、源頭部を巻くように次に横切る広い尾根に乗る。
旭岳から派生する広い尾根を、旭岳を左手に眺めながら横切るように進む(6)。
右手前の広い尾根の向こうには、凡忠別岳と化雲岳の間に突き上げる忠別川源頭部の奥の複雑な地形が見える(7)。
風もなく、快晴のポカポカ陽気の中、広大且つ贅沢な景色を独り占めにできる、こんな気持ちの良い歩きは久しぶりだ。
尾根のピークに上がったら、目指す小旭岳が見えて来た(8)。
もう1本の幅広の沢を横切って地図上の裾平の下を進む。この尾根の下の標高点1322の地点は、ミステリー事件として注目を浴びた
平成元年の「SOS遭難事件」の現場である。
やがて、小旭岳を目の前にして、雪庇の発達した深い沢地形にぶつかる。ヤマちゃんたちの記録が、標高差100mほど上の標高点1574近くまで登って源頭を巻いているわけが分かった(9)。
しかし、どこか近くに雪庇のないところはないかと探していたら、谷底にスキーとツボ足の古いトレースを見つける。
その下り先を目で追うと、雪庇が切れて、小尾根が沢に派生しているところがあった。そこまで少し下って、無事横切ることができた。ここが唯一の核心部だった(10)。
そこを越えた後は急斜面をトラバースするように、小旭岳と後旭岳のコルをめがけて直進する。
コルから方向を変えて、雪で覆われた北尾根を登る。頂上は近い(11)。
雪の切れたところでスキーを脱ぎ、ハイマツの中を10mほど進む。スタートしてから3時間40分、小旭岳に到着。頂上を示すピンクテープはなかった。
この角度からは珍しい白雲岳を入れて、頂上写真を撮影(12)。表大雪の有名なピークや稜線から眺めるのとは、別の360度の新鮮な大パノラマがうれしい。
スキーのデポ地点までもどって休憩。風もなく、ポカポカ陽気にシャツ1枚でも寒くない。腹ごしらえをして、珍しく30分も休憩した。
朝食替わりに食べた海苔巻きを入れて、双子のような旭岳(左)とこの後登った後旭岳(右)を写す(13)。