ピセナイ山(1027.8m)
<静内ダムコース> 妻同行 07,5,20
96,11,04の「ピセナイ山」
 11年ぶりの再訪・・・残雪の日高山脈の大展望と春の花々を心ゆくまで満喫

登山
地  点
下山
6:30
7:00
静内キャンプ場ゲート
ピセナイ林道入口
13:00
12:30
7:55
9:05
9:55
登山口(駐車場)
6合目
頂 上
11:45
11:00
10:35
[3:25]所要時間[2:25]

17:00 虎杖浜温泉・アヨロの湯(入浴)
18:00 登別温泉手前駐車場公園(泊)
 新ひだか町(旧静内町)と三石町の境界線上に聳える端正な形をした山である(1)日高山脈まで遮る物がないので、北は支稜線上のイドンナップやナメワッカから南のアポイ岳までの主稜線の山並みの全貌が見渡せる、まさに日高山脈の展望台的な山である。

 昨年までは、林道の決壊等で静内ダムまでも入ることが出来ず、しばらく登山者の足が遠のいていた山でもある。昨年から、5kmの林道歩きはあるものの、静内キャンプ場のゲートまで入ることが出来るようになったという情報をもとに、今年の再訪を考えていた。

 11年前は、11月上旬に雪化粧した日高山脈を見たくて、この山単独でわざわざ出掛けたのだが、まだ、黒いままであった。そこで、今回はまだ雪が残っているこの時期に出掛けた。

 前日に室蘭岳を登り、新冠の道の駅「サラブレットロード新冠」で夜を明かす。静内市街地から静内川沿いの道を走り、静内ダムの堰堤を渡る。さらに湖岸を静内キャンプ場まで走ると、その先にに鍵付きのゲートがあり、登山口まで5kmの林道歩きが待っていた。

 山肌の新緑や春紅葉を楽しみながら林道を歩く。、1週間前までは車は通れる状態ではなかったなかったという崖崩れの箇所が修復されていた。情報としては知っていたが、20分ほど歩いた右側の苔むした岩崖にへばりつくように幅30mほどに渡って一面に咲くソラチコザクラの群生を見つける。これほど立派な群生は目にしたのは初めてである(2)やがて、ピセナイ林道へと入っていくが、今春の新しい倒木もすべて除けられたばかりといった状態で、車が走れるようになっている。新しい車の轍が登山口駐車場まで続いていた。いずれ、ここまで車で入れるようになるのかも知れない。

 従来の登山口はこの「駐車場」である(3)トドマツ林の中に続く登山道は、新しい倒木があちこちで塞がれている。10分ほどの「登山道入口」の標識から細くて急な尾根に取り付く。周りにはニリンソウ、オオサクラソウ、ヒメイチゲ、フッキソウ、ミヤマスミレ、フイリミヤマスミレなどの花々が目に付く。
 
 やがて、左手前に頂上が見え、さらに左手奥にまだ白いままのイドンナップとナメワッカが見えてくる。高度を上げていくに連れて、カムエクなどの主稜線の山並みが見えるようになる。

 6合目が864ピークで、旧静内町と三石町の境界尾根に合流する(4)そこから向きを東に変えて進む。左手にイドンナップとナメワッカを(5)右手奥に遠くアポイ岳まで続く南日高の山並みを眺めながら、たまには、太平洋側を振り返って広い尾根を登っていく(6)
 

 登山口からちょうど2時間で、まだ残雪に覆われた日高山脈の大展望が広がる誰もいない頂上に到着(7)快晴に恵まれ、カムエクや1839峰はもちろん、北はイドンナップから南端のアボイ岳まで、中日高から南日高までの大バノラマが広がっていたのには大感激であった。それらを二人占めにし、今まで歩いた稜線や登った山の山座同定を心ゆくまで楽しんだ(8,9)

 ほぼ無風で暖かく、もっとゆっくりしたかったが、ダニが凄い。次々とズボンに登ってきて、座って休んでいられない。ダニチェックに忙しいので、40分ほどで下山することにした。十分チェックしたつもりであったが、帰りの林道歩きの最中に何気なく脇腹を触ったら、ダニが食いついていた。途中で付いたのかも知れないが・・・。






ヒメイチゲ

コミヤマカタバミ

ミヤマスミレ

フイリミヤマスミレ


オオサクラソウ

シジュウガラ?
下山は、道端のいろいろな花や鳥を楽しみながらのんびり下る(11〜15)

 下山後は、明日の来馬山に備えて、胆振管内に戻る。途中、林道探索をして、虎杖浜温泉のアヨロの湯に入り、登別温泉手前の駐車場公園に落ち着く。


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