ペトツルンベ山(点名・辺止釣運瓶)(795.8m)[新十津川] 
 <ホロカソッチ沢右股ルート>   18名 07,10,28
全道各地から集った、これまで何度もどこかの山でご一緒した多くの仲間とともに地味な藪山へ・・・

7:15 砂金沢川の交流会場発    
7:25 ピンネシリ山登山口
登山地   点
下山
 7:35
 8:05
 8:45
10:00
10:40
登山口
ホロカソッチ川二股
420二股
手前の稜線710ポコ
頂  上
13:55
13:30
12:55
12:05
11:35
[3:05]所要時間[2:20]
14:30 新十津川温泉(入浴)

  ピンネシリの北西にゆったりと聳える樺戸山地の藪山である(1)(新十津川町郊外の石狩川堤防から撮影)。昔の地形図には山名が載っていたらしいが、今は、三角点795.8m(点名・辺止釣運瓶)だけが記載されている山である。アイヌ語に造詣の深い今回の幹事の一人であるあまいものこさんによると、山名の由来は、pet-utur-un-pe[川・の間・にある・もの(山)]で、パンケ総富地川(砂金沢)とペンケ総富地川(総富地川本流)の間に挟まれていることによる命名と思われる・・・とのこと。

 これまでどこかの山でお世話になってきた藪山仲間が全道各地から集まって毎年この時期に開催される焚き火山行オフミに参加した。今年の幹事は、「地図がガイドの山歩き」チームのsaijoさんとチロロ2さん、「甘藷岳山荘」のあまいものこさんの札幌組で、前夜の河原での焚き火を囲んでの楽しい交流会に引き続き、恐らく三角点関係者以外誰も登ったことのないであろう藪山登山である。

 当日参加の4名を加えて全員(撮影は自分)で記念写真を撮って出発(2)登山メンバーは2名の不参加で総勢18名である。足回りは、私と同じスパイク長靴、スパイク地下足袋、スパイク靴、沢靴と様々であるが、藪山はスパイク系が有効である。

 ピンネシリ登山口に車を置き、登山道を300mほど進んだ地点から、笹藪を漕いで砂金沢(パンケ総富地川)の支流・ホロカソッチ沢を目指す。藪に入った途端にナメコの群生を見つけて希望者がリュックの中へ。笹藪を抜けて急な崖を下って下り立った河畔に甘い香りが漂っている。その正体は、黄葉したカツラの巨木であった(3)沢沿いに少し藪を漕いで右股と左股の二股に下りる。

 左股沢を徒渉して、右股沢を詰めて行く。この時期ならではの強みで、河畔の夏草がほとんど枯れているので、河畔を歩くことができて効率がいい(4)。幹事メンバーは夏に下見をしているが、そのときに比べてあまりにも快調に歩けるので時間的メドが狂い、右股に入る420m二股を左股の方に少し進んでしまうというハプニングもあった。

 滝や函は全くないと言っても過言ではない。500m付近で唯一の2段3mの小滝が出現。歓喜の声が上がる。直登したり、右岸を高巻いたりして突破(5)だんだん水量は少なくなるが、斜度がきつくなる。標高650付近まで水流があり、ガレガレの中を落石に気を付けて登る。源頭から手前稜線の710ポコまでは、もの凄い急斜面である。灌木が少なく枯れた夏草の根元を頼りに登り詰めていく。


 710ポコに登り詰めると、ようやく頂上と対面である(6)身軽なEIZI@名寄さんが高い木に登り、帰りの目印のピンクテープを付ける帰りにそのテープ外しにほかのメンバーが挑戦して、非常に苦労するという楽しいハプニングもあった・・・。

 頂上までは直線で350mほどの距離であるが、強烈なネマガリダケに覆われた尾根である。10分ほど休んで、最後の正念場への突入である。先頭は大変だが、後ろから付いていく分には楽なものである(7)

 頂上が近づくに連れて藪の丈が低くなり、左手にピンネシリと待根山(マチネシリ)が見えてくる(8)
 

藪漕ぎも30分ほどで、狭い頂上へ到着。展望は良いが、この時期にしては異常に気温が高いせいか、遠望は霞んでくっきりとは見えない。すぐ近くのピンネシリを初めとする樺戸山地の山々、幌加徳富の田んぼの広がる盆地を挟んだ北西方向にはうっすらと雪化粧をした増毛山塊の山々(9)北東の方向には白い稜線を連ねる大雪の山々も見える。

 ひとしきりそれらの展望を楽しんだ後の昼食タイム。特に女性メンバーからはいろいろなご馳走が回ってくる。いつもご馳走になるだけで申し訳ない。1時間近く休んで、下山準備(10)

 下りの藪は速い。20分ほどで710ポコに到着。源頭から急なガレの沢の下りは、滑って転んだりの連続で賑やかだ。自分も、沢の途中で朽ちた木の幹に足を掛け上半身から落ちたが、何ともなくホッとする場面もあった。

 最後の二股まで来ると、もう終焉である。ここで終わりを惜しむかのようにのんびりと休憩(11)

 登山口に戻って、新十津川温泉入浴組とすぐに帰路に就くメンバーがいるので、来年の再会を期してここで解散。

 新十津川温泉に入浴後、幹事組と一緒に登った山が見えるところ数カ所で写真を撮り、浦幌?の中華料理店で味噌ラーメンを食して、そこで別れる。

 札幌の秀岳荘に寄って、ガスの出が悪くなっていたガスバーナーの修理をしてもらい、留寿都の道の駅まで走り、そこで車中泊。翌日は、豊浦の幌扶斯岳に登り、秘境駅として名高い小幌駅と小幌海岸探訪をして帰路に就いた。

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同行者のサイト
「甘藷岳山荘」@あまいものこ、  「地図がガイドの山歩き」@saijo、   「山の時計」@EIZI、 
 「山の旅人〜わんと行くあの山この山」@熊ぷ〜、 「大好き!Mt.Onne」@Ota  「がんばれ、私」@lucky


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