ペタヌ山(460.8m) <豊浦町>
ペタヌ林道ルート 単独 山スキー&かんじき 18、2.13
7:00豊浦道の駅発
登山 | 地点 | 下山 |
7:40
9:15
9:45 |
ペタヌ林道入口
スキーデポ(280m)
頂 上 |
11:00
10:15
10:00 |
[1:35] | 「所要時間」 | [0:45] |
15:15 帰宅
|
豊浦町の低山ではあるが、以前から山名が気になっていた。ペタヌはアイヌ語で二股を意味するらしい。ペタヌ川という川はあちこちに見られ、この山も小鉾岸川支流ペタヌ川の源流部にあることが由来のようだ。道内に多い二股山を和名としなければ、もっとペタヌヌプリが多かったのかもしれない。
地図上にペタヌ川沿いの林道の先にも点線が源頭部まで記載されていることから、夏にトライしたHYML仲間の記録も目にする。しかし、それらの記録は、つるが絡んだ藪こぎに非常に苦労している。そこで、この山に登るには積雪たっぷりの時期が良いだろうと考えていた。冬の記録もいくつか見られ、結構登られている山のようだ。
豊浦町の道の駅で朝を迎え、国道37号の大岸の交差点から右の道々32号へ入る。車窓から目指すペタヌ山が見えてきた(1)。
林道入口の路肩に車を停めて林道を見たら、数日前のものと思われるスノーシューのトレースが続いていた(2)。こちらは、行けるところまでスキーで行って、途中からカンジキに履き替える作戦でスタートする。スキーの方が埋まらないし、帰りが速いからである。
10分も歩かない内に高速道路の下のトンネルを潜る(3)。中は雪がないので、行きはシールのままで静かに通ったが、帰りは滑走面に傷が付くので、脱いで通った。
トンネルを抜けた先も、地図上の実線部分は幅広の林道が続く。青空が広がり、陽光を浴びる雪を纏った木々が美しい(4)。c190辺りから、林道から作業道に変わり、はっきりとしなくなる。古いトレースを参考に、GPSで確認しながら進む。
地図では、c240から先は沢の中に点線が引かれているが、沢の中をスキーで進むのは手こずりそうだ。地図上の作業道を辿るよりは、沢の右上の尾根に取り付いて登る方が斜度も緩く楽だと思った。古いトレースも同じことを考えていたようで、右側の斜面の方へ向かっていた。しかも、そこには明らかな作業道があった(5)。
右の尾根に取り付くc280地点にスキーをデポして、カンジキに履き替えることにした。目の前に頂上直下の崖斜面が見えた(6)。右の尾根に直接取り付くには急過ぎるので、右へ巻くように進んだら、消えていた古いトレースも同じ方向へ向かっていた。斜度が緩くなところからる尾根の中央に取り付いた(7)。
尾根の中央部に上がると、幅広の快適な滑降ができそうな斜面が広がっていた(8)。結果論だが、このような斜面があるのが分かっていたらスキーで登って来て、滑り降りたかった。
正面に見えるピークを頂上だと思って登って行ったら、そこは頂上ではなかった。
自分のトレースを振り返ると、正面に幌扶斯山が見え、右奥に真っ白な黒松内岳が見えた(9)。左側に目を転じると、大岸付近の海と平地と見える(10)。
登って行くと、手前ピークの下には数本の林道状の痕跡があった。それを辿って右から巻くと広い稜線に出た。
その先に林に覆われた本当の頂上が見えた。最後が急斜面のようだ(11)。
最後の急斜面にカンジキの先を蹴り込ませながら登り切ると、 2時間05分で、
平坦な頂上に到着(12)。
古い記録では、頂上標識がダケカンバの幹に付けられていたが、探しまわっても見つからなかった。落ちてしまったらしい。南側には霞みながらも途中で眺めた海の方は見えたが、それ以外の展望は広がって来た雪雲で見えなくなっていた。他の記録では、羊蹄山や尻別山、昆布岳や西昆布岳などがみえ、以外に展望のよい山らしい・・・残念!
15分ほどで下山開始。下りは少しショートカットして、直接スキーデポ地点をめがけて下った。さらにスキーに履き替えて、登りの半分の1時間でゴール。
天気が良ければ、この奥の金山にも登りたいと考えていたが、激しく雪が降って来たのと、林道歩きだけで片道2時間ほど掛りそうなので、次の機会に回すことにして、帰路に就いた。
帰宅してから分かったことだが、高速道路の手前の北側の作業道を少し上がって行くと大岸鉱山の遺構が見られるそうだ。すぐなので、今度金山へ登る時に寄ることにしたい。