ペケレベツ岳(1532m)A 日勝峠コース  単独 04,9,16

4年ぶりに、わけありで、道の両側の色とりどりの紅葉を楽しみながら再訪する

6:30 札幌発
登山
地点
下山
 9:50
10:55
11:35
登山口
1343ピーク
頂 上
13:20
12:25
12:00
[1:45]所要時間[1:20]
14:20 芽室・川北温泉(入浴)
15:10 音更着
 日高山脈の北から初めて1500mを越える山で、日勝峠を通る度に十勝側からいつも目にする日勝峠の直ぐ左側の山である(1)。登山口も日勝峠の国道の十勝側の標高800mにあり、割りと楽に登れる山でもある。

 山名のペケレベツはアイヌ語の「澄んだ・川」の意に由来し、山麓の清水町もの町名もこれに因るらしい。

 実は、4年前に登っていて、その山行記をHPにアップしてあったのだが、今春、道東の辺計礼山に登ってHPにアップした際に、ファイル名をうっかり同じpekere.htmにしてしまい、上書きされて、このペケレベツ岳のページがなくなってしまった。音更に仮住まいしている内に、その更新のために再訪しようと思っていた山である。

 前日、北大雪の平山〜天狗岳の16.5kmもの長い縦走路を歩いた後の札幌でのHYMLの会合の帰りで疲れているが、この日を逃すとなかなか再訪の機会がないので、日勝峠を越えるついでに再訪することにする。

 登山口は日勝峠を越えて十勝側の除雪センターの隣にある。「頂上まで3440m」の表示板がある。ずっと尾根登りである。登り初めのところは笹薮が道を覆っているが、すぐに快適な登山道になる。1kmほどは同じような傾斜の緩やかな登りが続く。台風18号によるミズナラの倒木が多く、登山道をときどき塞いでいるが、道端のオオカメノキの紅葉が鮮やかである(2)。

 登って行くに連れて、振り返ると十勝平野が広がるが、遠くは霞んでいて地平線が見えないのが残念である。標高1100mを越えると、「母の胎内」の看板のある大きな岩を潜るところがある(3)。この前後は大きな岩を縫うように登山道が延びて、早くもハイマツが出現する。周りのナナカマドの紅葉やミヤマカエデの黄葉が目立ってくる(4)。

 1250mを越えると、一時平坦になり、左上に頂上が見えるようになり、周りの植生も高山らしくなってくる(5)。さらに、国境稜線上の1343ピークへの登りは急になるが、そう長くは続かない。

 1343ピークは広い裸地になっていて、休憩するにはもってこいの場所である。頂上稜線の右手に今春山スキーで辿った上滝岳〜沙流岳〜日勝ピーク数日前に登ったペンケヌーシ岳が見える。

 ここから向きを南に変え、国境稜線上を下る。いったんハイマツ帯に入り、登山道をハイマツの太い幹が横切ることが多く、すんなりと歩くことができない。

 コルからは、ダケカンバ林の中で展望もなく、このコースの中でもっとも急な登りとなる。登り切ると、頂上手前の肩に出る。ここから頂上は500mほどである。

 肩からはハイマツの稜線となるが、十勝平野の展望は広がる。眼下に登ってきた尾根と登山口、さらにその下にくねくねと曲がる日勝峠の国道が見える(6)。

 二等三角点が設置され、頂上標識の建つ頂上はハイマツに囲まれて、座ると展望はないが(8)、少し南側へ行くと、剣山〜芽室岳からチロロ岳の頂上やペンケヌーシ岳などの北日高の山々が見える(7)。霞んでいて、本来なら見えるはずの東大雪の山は霞んでいて見えないのが残念である。

 










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