辺計礼山(ペケレ山)(732m)  札友内林道コース  単独  04,5,30

弟子屈町から阿寒町に向かう途中の国道の右側に聳える一等三角点の山・・・ここでもすばらしい眺望に酔う。

 9:30 武佐岳登山口
11:15 札友内林道ゲート
登山
地点
下山
11:25
11:40
12:10
12:55
林道ゲート前
登山口
作業道終点
頂 上
14:10
13:50
13:30
13:05
[1:30]所要時間[1:05]
16:30 士幌町ふれあいセンター(入浴)
18:30 音更着

GPSトラックログ(80kb)
地図上の登山道と実際の登山道は
ほとんど違うので参照されたい。
 この山の存在や地図上にも載っている登山道があるのを知ったのは、1週間ほど前に北見のTAMAさんから勧められたのが初めてである。国土地理院の「日本の山岳標高1003山」に選ばれている一等三角点の山でもある。三角点の名前は「辺計礼岩」となっている。

 弟子屈町から阿寒湖方面に向かう阿寒横断道路途中の右手に聳える山である。山名の語源は、アイヌ語のペケレ(清いとか明るいの意)によるものであろうが、この山名になった由来は不明である。

 早朝の武佐岳を下山後、弟子屈町を通りこの山へ向かう。弟子屈の町へ入る前から表面にアンテナ群を上に載せたポッコリ聳える美羅尾山の奥隣に見え、弟子屈市街を抜けると雄阿寒岳の右手前にゆったりと聳える(1)。阿寒横断道路が奥春別附近で直線になるが、その西側のカーブになる付近にこの山へ向かう農道があり、入口に「辺計礼山登山口→」の看板が立っている。

 その農道を進むとまもなく左へカーブするが、そこに札友内林道ゲートがある。その前に鹿柵がゲートがあるが、これは開けて入れる。しかし、林道ゲートは鍵が掛かっているので、開けることはできない(2)。地図で確かめると、その林道の1kmほど先が登山口らしい。

 そこに車をデポして、林道を歩き始める。15分ほどで、「登山口」の看板の立つ林道分岐に到着。「登山道→」の表示のある左手の林道へ入る。周りはトドマツ林である(3)。ミヤマスミレ、タチツボスミレ、フイリミヤマスミレ(4)以外の花ははほとんど目にすることはない。

 林道はだんだん荒れて、両側が笹で覆われてくる。案の定ダニがもの凄い。笹の葉にちょっと触れただけでも数匹のダニがズボンに付いてくる。それらを払いながら登っていく。

 地図を見ると、尾根の上に登山道が付いているように記載されているが、そこを越え、沢地形にぶつかったところからその底に荒れた急な作業道跡が続く。一帯は新緑が柔らかいカラマツ林となる。その道を幹線としてその両側に作業道が延びている。ここがこのコースで一番の急登であった。

 カラマツ林が終わる手前で、右側の尾根へトラバースするように作業道から離れた登山道が整備されている(5)。地図上の登山道とは全然違うところを通っている感じである。ようやく南側の眺望が広がり、眼下に阿寒横断道路が見える。

 尾根に乗ると、斜里岳、摩周岳と西別岳、その後ろに先ほど登った武佐岳が微かに見える。そのまま尾根の上を進むのかと思ったら、すぐに南西斜面を大きくジグを切るように登山者に優しい緩やかな道が続く。

 600mを越えると、尾根を越えて反対側の斜面へ出る。弟子屈の町や南側に広がる平野の広さもみごとである。その後は、緩い稜線を頂上へ向かう。辺り一面は笹に覆われたダケカンバ林である(7)。

  1時間半で、きれいに刈り払われて、一等三角点と頂上標識の設置された頂上へ到着する(8)。予想したとおり、360度広がる眺望がすばらしい。頂上標識の裏に弟子屈山岳会の名前が刻まれている。この山の整備はここがしているのであろう。

 北側には屈斜路湖と藻琴山(9)、その右に硫黄山を初めてする川湯温泉附近の山、さらに斜里岳〜摩周岳と西別岳(10)、西側には雄阿寒と雌阿寒・・・(11)。眼下に広がる農地の広さもすばらしい。

 思う存分その展望を満喫し、下山を開始する。帰りの楽しみは地図上の登山道と実際の登山道の違いである。地形を見ながら、その違いを検分しながら下山する。帰宅してからGPSのトラックログを見ると、林道跡の上からはほとんど違うところに実際の登山道が付いていた。

 翌日は、阿寒湖付近の山の予定であったが、天気予報がよくないので、音更からであれば、2〜3時間で日帰りも十分可能なので、そのまま帰宅することにする。途中、士幌のふれあいセンターで汗を流し、一路音更を目指す。


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