班渓幌内山(ぱんけほろないやま)901.2m)<芦別市>
<西尾根ルート> 山スキー  単独 12、3,26

なだらかな山容なのに結構人気の幌内山地の最高峰へ

6:00 芦別道の駅発
登山
地 点
下山
6:35
7:05
7:55
9:10
入山口
下の林道(340m)
上の林道(540m)
頂 上
10:10
10:05
 9:50
 9:30
[2:35]
所要時間
[0:40]
10:40 芦別温泉(入浴)
12:30 芦別道の駅(昼食)
17:00 富良野市麓郷(泊)

夕張山地から北へ延びる幌内山地の最高峰なのに、ゆったりとした山容であまり目立たない山である(1)しかし、この斜度が山スキー登山に適し、展望の良さが魅力らしく、ネット上での情報も多い。結構隠れた人気の山のようである。

 山名の由来は、パンケ幌内川の源流部に位置することに因るのであろう。

 歌志内市出張の序での山旅なので、近くの山を探していたらこの山が見つかった。一応、幌内山地の最高峰に敬意を表してネットで探したら、古くからの相互リンク仲間の記録が続々と出てきた・・・これは、登らずにはいられない。

 いろいろb記録を見ると、知的障害者の厚生施設である芦別双葉学園手前から入山して、西尾根を辿るのがメジャールートのようである。

朝、芦別市街地は新雪が5cmほど積もり、青空が広がっていたが、ここ数日は天気の良いのは朝だけなので、6時には芦別の道の駅を出た。気温−10℃。これが幸いして、下りも20cmほどの久しぶりのパウダースノーの快適な滑りを楽しむことができた。

 入山口へ着いたら(2)昨日の物と思われるスノーシューのトレースがあった。その部分の道路は少し広めに除雪されているところを見ると、登山者に配慮してことだろう。そこに車を停めさせてもらいスキーでスタート。 

 下の方は細い立木がうるさいが、斜度が緩いので気にならない。前日のトレースを辿る。c340付近で地形図にも載っている林道を交差する。林道に下山時におりてきたようなトレースが残っている(3)

 そこからは前日のトレースを無視して、帰りの登り返しの無いように尾根に絡んで続く作業道を利用しながら登っていく。

 c540で、再び林道と交差する。そのカーブ地点のカーブミラーに写った自分の姿をパチリ(4)

 その先で、顕著な尾根に乗る。少し斜度を増すが、ここにも尾根に絡む作業道があり、それを利用して登っていく。徐々に雪が深くなってくる。

 周りの樹相もやや高山らしくなり、トドマツやダケカンバが目に付くようになる(5)。


c800辺りから斜度が緩くなり、のっぺりとした疎林帯の斜面に出る。20cmほどのラッセルもパウダーで全く気にならないし、帰りの滑りも楽しみだ(6)

 西側に平地の展望が広がるが、雲が低くて山は見えない。この方向にイルムケッップ山塊が見えるはずなんだが・・・?(7)

 登り初めの頃は、夕張山系や滝川市街地などが見えていたが、徐々に雲が低くなってきたようだ。天気が良ければ旭川方面や大雪・十勝連峰、増毛山塊等の山が見えるらしい。


 スタートして2時間半ほどで、進む先に頂上らしい地形が見えてくる。とにかく高味を狙ってまっすぐ進む(8)この辺りか?と思ったところでGPSで確認したら、10mほど右にずれていた。その方向へ進んでいったら、ダケカンバにピンクテープがぶら下がり、なんと頂上標識まで結ばれていた。地元の人には人気の山なのだろう(9)

 休んでいる内に激しく雪が降ってきたので下山開始。途中の林の中で、踵を解放していることを忘れて、小さな雪山に突っ込み、頭からロケット状態で前に飛んだ。2本の細いダケカンバの間に顔から着地・・・直接木にぶつからないでホッとした。しかし、気温が低いままだったので、ずっと下までパウダーの滑りを楽しむことができ、わずか40分でゴール。下山してもまだ10:10だった。

 まっすぐ芦別温泉へ向かい、昼過ぎまでのんびり過ごす。その後街へでて、芦別名物ガタタン(含多湯)ラーメンを食べた。10種類以上の豊富な具材と濃いとろみの塩味スープが特色らしい。非常に美味しかった(10)

 中国東北部(旧満州国)地域の家庭料理が由来といわれ、第二次世界大戦の敗北により芦別に移住した引揚者である中華料理店のオーナーによって創作された料理とされる。今では、ラーメン以外にもこのガタタン料理が工夫され、提供されているらしい。


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