扇沼山(1625m)A〜三川台(1790m)A 
 俵真布コース  単独  08,9,18
大雪山系の紅葉をマイナーなところから眺めたくて、十勝連峰と表大雪の展望の稜線漫歩を楽しむ。

8:15 上川森林管理署
    美瑛森林事務所(鍵借用)
登山地点下山
 9:30
10:20
10:50
11:55
12:35
登山口
ロックガーデン
扇沼山
辺別川源流コル
三川台
15:30
14:50
14:25
13:30
13:00
[3:05]所要時間[2:30]
16:45 美瑛市街地・松ノ湯(入浴)
17:30 美瑛道の駅(泊)
 扇沼山は、硫黄沼を眼下にする台地状の山で、昔、三川台(さんせんだい)を経由して白金温泉までのルートがあったときの中間地点の山である。別名・台地山とも呼ばれているらしい。2000(平成12)年から美瑛山岳会の手により刈り払いが行われ、2002(平成14年)に一般に開放された。俵真布から上俵真布林道〜台地林道を経て登山口へ至る。

 登山口が1130m地点にあり、三川台経由でトムラウシ山への最短日帰りコースとして、最近利用者が増え、人気が出てきている。健脚であれば、登山口から約10時間から11時間ほどで往復が可能である。また、トムラウシ山はもちろん、表大雪、釣鐘山、コスマヌプリ、オプタテシケから十勝連峰までが展望できる楽しいルートである。

 自分も、2002(平成14)年にクワウンナイ川を遡行し、トムラウシ山からこのコースを下ったが、今回は、大雪山系の紅葉をいつもとは違うマイナーなところから見たくて、再訪した。
 
  この登山口に至る上俵真布林道の入口と台地林道の入口にそれぞれゲートがあり、施錠されている。第1ゲートが電子錠。第2ゲートはダイヤル錠。電子錠は平日しか借りれない。借用期間は最大1週間。借用場所は、上川中部森林管理署(旭川)か上川中部森林管理署美瑛事務所の2箇所。数が限られており必ず借りれるとは限らない。旭川には20個、美瑛には10個ぐらいあるらしい。受付は8:15〜17:00の間。第二ゲートの番号も聞くこと。

○まずは、扇沼山へ

 自分は、美瑛森林事務所で8:15に借りて、登山口へ向かった。車で1時間ほどで登山口へ到着。林道へ向かう途中から平坦な頂稜が見える。まさに台地山という別名がピッタリの山容である(1)


  登山口からは、ずっと緩やかな道が続く。1450m付近で岩の積み重なったロックガーデンに出る(2)。この岩の上を伝い歩いて登り切って振り返ると、針葉樹林帯〜ダケカンバ帯〜灌木帯と変わる植生の変化がよく分かる(3)。左手には紅葉斜面の向こうに旭岳が見える。今年の紅葉は、9月に入ってからずっと夏のような気温が続いているせいか、赤がほとんどないのが残念である(4)このロックガーデンを越えると、斜度が増してやや急な登りとなる。

 笹藪とダケカンバなどの灌木帯の広く緩やかな斜面の向こうに頂上が見える(5)。やがて、ハイマツ帯の中の直登になると、頂上は近い(6)

 1時間20分で頂上到着。頂上には、以前、頂上標識が結びつけられていた鉄の支柱が立っている(7)三角点はそこから少し西に下ったところにあるが、今回は行かなかった。

 頂上からは、眼下の硫黄沼や美瑛川の源流部を挟んだ向こうにトムラウシ山〜釣鐘山〜コスマヌプリ〜オプタテシケから十勝連峰へと続く大展望がすばらしい(8)

 風もなく、ポカポカ陽気にいつまでも休んでいたい気もするが、さらに、三川台へ向けて歩を進める。


 
 つづく(三川台へ)


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