ユニ石狩岳(1756m)A〜音更山(1932m)A  
<十勝三股コース〜シュナイダーコース(周回)>  単独 13,9,11
 @95,8,12<ボンユニイシカリ沢コースからの石狩岳までのピストン>
    天候に恵まれ、18年振りにコースを変えての再訪がようやく叶った 
 
5:00 幌加除雪センター発
登下山地点
 5:30
 6:50
 7:50
 8:30
 9:00
 9:55
11:05
11:40
12:15
14:10
14:35
十勝三股コース登山口
水場
十石峠
ユニ石狩岳
十石峠
ブヨ沼
音更山着
 〃  発
シュナイダーコース下り口
シュナイダーコース登山口
十石峠コース登山口
[9:05]所要時間
15:30 黒岳の湯(入浴)
19:00 層雲峡公共駐車場(泊)


 石狩連峰の稜線は石狩川と十勝川の分水嶺である。こkに降る雨は、南側へ流れると十勝川となり太平洋へ、北側に流れると石狩川となり日本海へと注ぐ。この稜線上に聳えるユニ石狩岳〜音更山〜石狩岳は、95年の夏に、ポンユニイシカリ沢コースからこの稜線上をピストンしている。石狩岳だけはその後、石狩川源流を遡行して、さらに、今年の7月下旬にシュナイダーコースからの3回登っている。

 実は今年の7月下旬に、シュナイダーコース〜石狩岳(1967m)〜音更山(1932m)〜ユニ石狩岳(1756m)と縦走し、十石峠から下山して周回する予定だったが、ガス中登山でシュナイダーコースの石狩岳ピストンで終わっていた。今回はそのリベンジだった。反対周りで、十勝三股十コースから十石峠に登り、ユニ石狩岳〜音更山と縦走し、シュナイダーコースを下って周回した。3回登っている石狩岳はパスした。

 実は、今回のコースは雪に覆われ始めた11年10月4日にトライしたことがある。ところが、作業道跡の先から積雪でコースが分からなくなり、天候も良くなかったので諦めて撤退している。

 登山口入口近くの幌加除雪センターで夜を明かす。低いガスに覆われて山は見えない。しかし、天気は良いはず。このような場合は雲海の上に出ることが多い。もし、ダメだったら戻っても良いとの思いで登山口をスタート(1)入口から胸の高さほどの朝露で濡れた笹で覆われている。すぐにカッパを着込む。その後も、作業道跡はずっとその状態が続き、ストレスが大きい。作業道跡からの道に入っても、その状態がところどころで続く。カッパを着ているのに、下はずぶ濡れになった。
 
 900mほどを越えた辺りで、案の定期待通りに雲海の上に抜け、太陽の恵みを受ける。標高点1136の水場で水を補給し、斜度が増す急な登りに備える。
 

 1300m付近で南側の雲海の上の展望が広がる(2)。十石峠が近くなる辺りから、ナナカマドの紅葉やダケカンバの黄葉がきれいになってくる(3)ただし、十石峠へ抜ける辺りも藪が濃い。


 2時間20分で十石峠に到着。目の前に端正なユニ石狩岳がど〜んと聳える(4)18年前は雲が絡んですっきりとした展望がなかっただけに、この天気はうれしい。その左奥に旭岳〜白雲岳〜黒岳の連なりも見える(5) 


 まずは、ユニ石狩岳を目指す。ようやく藪から解放された歩きとなる。太陽のお陰で濡れたズボンも乾いてくれた。峠から下って、ダケカンバ林のコルを抜けて登りに掛かる。35分ほどで18年ぶり2度目の頂上に到着。北大雪の連なりが見える(6)

 再び、十石峠へ戻って、音更山を目指す。これから越える紅葉が始まったばかりのピークの先に音更山が見える。結構アップダウンがきつそうな感じだ。この時点では石狩岳はまだ雲に覆われていた(7)


 小さなピークを一つ越えて、1640ピークへの登り掛かるが、この右斜面の紅葉が非常にきれいだった(8)。1640ピークを越えて下った1626コルがブヨ沼だった(9)ここは、キャンプ指定地で、前夜と思われるテントを張った跡が残っている。右側へ150mほど降りると水場がある。前回は帰りに水を汲んだが、今回は十分にあるので、汲みには行かなかった。


 ここは雪が遅くまで残っているのだろうか?ここだけはまだ夏のお花畑状態で、まだシナノキンバイとヨツバシオガマが咲いていた(10)。次のピークまで登ると、石狩岳の頂上から雲が取れ、音更山とのツーショットでカメラに収めることができた(11)


 80mほど下るコルの先に、最後の急な登りが待っている。頂上まで標高差300mほどの急な登りだが、ここを登り切ると、もう登りはない(12)。
 11:05、スタートして5時間30分、一等三角点の設置された音更山へ到着(13)朝より上空の雲が広がってきて、太陽が時々翳るが、30分以上ものんびりくつろいだ。すでに、表大雪の連なりも雲に覆われ始め、それほど離れていないニペソツ山は、天狗岳は見えるが、その先の頂上部分だけはすっと隠したままだった。ついに一度もその鋭峰は見せず終いだった。


 紅葉に覆われ始めた石狩岳を目の前に眺めながら、下山の途に就く。積み重なった岩塊の上をピンクテープを頼りに下って、シュナイダーコースの下り口を目指す(14)
 シュナイダーコース下り口付近から振り返ると、左側に音更山と越えてきた稜線とそのコルの向こうにユニ石狩岳が見えている(15)
 往復1時間もあれば往復できる石狩岳だが、3回ピークを踏んでいることもあり、パスして、そのままシュナイダーコースを下った。
 誰にも会わないかと思っていたら、シュナイダーコース登山口手前の渡渉地点で、ノマドのツアーに追いついた。同じコースを2日掛けて歩いたとのこと。ブヨ沼キャンプ指定地のテントを張った跡は、このグループのものだったようだ。登山口にはマイクロバスが停まっていた。スタートする前にこちらに車を回しておいたようだ。ユニ石狩岳登山口までの林道歩きは、わずか25分だった。この程度の林道歩きで、石狩岳も含めて充実した周回ができるのが、このコースの良さだろう。

 <稜線を彩っていた秋ならではの草紅葉と木の実>

クロウズコ
(やや酸味が強いが美味い。たくさん食べた)

エゾツツジの実

クロマメノキの紅葉

豊作のクロマメノキの実
(甘みが強くとても美味しい。たらふく食べた)

ウラシマツツジの紅葉

ウラシマツツジの実

コケモモの実

マイズルソウの実

 下山後、層雲峡の黒岳の湯でブログのアップ作業をしていたら、札幌のUさんという方から「坂口さんですよね。いつもブログやホームページ、拝見しております」と挨拶された。シャトルバスを利用し、銀仙台から黒岳へ縦走してきたそうだ。紅葉がちょうど見ごろだとのこと。翌日天気が良ければ、同じコースを歩いても良いと思っていたが、翌日は朝から雨だった。


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