音江山 (795.48m)A
<沖里河温泉裏ルート> 山スキー  単独 13、2,25
04,8、11の「沖里河山〜音江山」 
スカッパレの天候に恵まれ、360度見渡す限りの大展望とパフパフパウダーを楽しんだ

6:00 旭川道の駅発
7:10 除雪終点(採石場入口)
登山
地点
下山
 7:20
 7:45
 8:45
10:00
採石場入口
夏道登山口
沢を越える
頂 上
11:00
10:50
10:40
10:20
[2:40]所要時間[0:40]

21:00 札幌経由で帰宅

 深川市の南に位置する一等三角点の山で(1)、沖里河山、イルムケップ山と共に音江連山として親しまれている。近年山スキーやスノーシュー登山、スノーボードでの滑降などに人気の山である。

 夏には一度登っているが、その冬の人気のわけも知りたいのと、「ほっかいどう山楽紀行」の取材もかねて、冬に一度登っておきたいので、前日の「湧別原野オホーツククロカンスキー大会」の帰路の予定に組んだ。

 前夜は旭川道の駅での車中泊だったが、疲れ過ぎて熟睡できず、ほとんど眠れないまま早い朝を迎えた。疲れてはいるが、快晴の天候に恵まれたので、予定通り、この山を目指した。
 
 国道12号線から現在は廃墟となっている沖里河温泉跡への道路へ入り、除雪終点まで進む。そこは採石場の入口になっていたが、冬期間は営業をしていないような感じだったが、広い駐車スペースは除雪されて確保されていた。

 金曜日のドカ雪の後だったが、多分、土日の登山者のトレースがあるだろうと期待していた。案の定、除雪終点の採石場入口の先の林道には、トレースが続いていた(2)。深さが40〜50cmのラッセルなので非常に助かった。

 前日に引き続き、この冬一番の寒気で、スタート時の気温は−22℃というほとんど未経験の寒さだった。しかし、無風の上、真っ正面からの朝陽を浴びながら寒さを感じることなく、25分ほどの林道を進む。

 沖里河温泉跡手前でトレースは二手に分かれていた。右の尾根に取り付く方には、「音江連山登山コース入口」の標識が立っていた(3)温泉の廃墟も目にしたかったが、そこからまだ結構距離があるので諦めた。

 登山口から温泉裏の樹林帯の中の夏道沿いに尾根に向かうトレースを辿る。尾根の上に青空が広がっている(4)暑くなり、ヤッケを脱いで登り続ける。手前の尾根を乗っ越して、沢へ下りていくが、帰りの登り返しが少ないような等高線上のルートを上手に取っている。

 やがて、標高440付近でオキリカップ川支流の沢のスノーブリッジを渡る。頂上からの北尾根へ続く急斜面をジグを切りながら登っていく。少し登って振り返ると深川市街地方面の平野部を挟んで幌加内方面の山並みが広がる(5)

 徐々に木の密度は薄くなり、あちこちに帰りの滑りが楽しそうな空間が多くなってくる。思い思いのシュプールも残っている。


 標高点636をかわして北尾根に乗る。750付近で尾根の上に乗る。やがて斜度が緩むと頂上が近そうだ(6)。その先に木の生えていない丸い頂上が見えてくる(7)

 頂上は、一等三角点に相応しい360度遮るもののない大パノラマが広がっていた。石狩川流域の広大な平野、増毛山系、樺戸連山、夕張山系、表大雪〜十勝連峰、道北の山々・・・見渡す限りのみごとな眺めを独り占めの感動に酔う。夏に強烈なネマガリダケの笹藪を漕いで、沖里河山からの縦走路から登頂したが、そのときは藪中の頂上だったこともあり、このような展望は印象がなかった。シールを剥がすためにスキーを脱いだら、腿までの深さだった。 


○頂上からの大パノラマと軽いパフパフパウダーの滑りを堪能

眼下の深川市街地を中心とした平野と左に三頭山、右に連なるピッシリ山など幌加内方面の山並み(8)


西側の石狩川流域の平野を挟んで暑寒別岳を中心とした増毛山塊の山々(9)


東には、左の沖里河山と右の無名峰と続く、夏に歩いた縦走路の稜線。無名峰の後ろに旭岳が見える。


南東方面には夕張山系の連なり(10)


下山は、単独なので、安全第一だったが、膝上ほどのパフパフパウダーの快適な滑降を楽しむことができた(11,12)

○登山口での出会い

 下山してきて、車で休んでいたら、最新の山スキー装備を装着した単独の若い女性が下りてきた。同じ音江山からだと言う。途中で会わなかったが、「坂口さんですよね?」と来た・・・どう見ても初対面だ。「函館ナンバーのX-TRAILは坂口さんのはずと思って、主人に電話したら、間違いないとのこと。いつもホームページ参考にさせて頂いております。お会いできると思って追いかけたのですが、会えませんでしたね。」とのこと。私の車まで知っているとは畏れ入った。

 多分、自分は頂上直下は、登りのトレースから少し離れて、木のない北側の斜面を滑り降りたので、会えなかったのだろう。地元深川のKaさんという方だった。しばらくおしゃべりをして別れた。翌日には、ご主人からもメールをいただいて。またまた大感激!

04,8、11の「沖里河山〜音江山」



「北海道山紀行・目次」へ   HOME

inserted by FC2 system