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長万部岳
(972m)
※2回目 [大峯温泉コース] 1999,8,13
展望のない小雨の中を、楽しい山の話をしながら辿る初対面オフミ登山
登山
地点
下山
5:45
6:30
7:18
登山口
5合目(旧鉱山跡)
頂上
9:00
8:30
7:55
[1:33]
所要時間
[1:05]
9:30 二股ラジュウム温泉入浴
北海道の山を登り歩いているMMLのメンバー、Kさん@八王子、T女史@八王子さんと+Nさん(1)
の予定に合わせて、2時すぎに自宅を出て、長万部岳へ向かう。 登山口の手前の、廃業した大峯温泉に前で野営しているところを見付けて合流。向こうでは予期せぬ訪問者にびっくりしたらしくお互い感激の初対面。
その後、
登山口
まで向かうが、1km少し手前に、先日の大雨で、普通の乗用車ではとても通過できないかなり大きな雨裂箇所があるが、我が愛車は、3人にフォローされながらなんとか通過。
目指す山は、濃いガスに覆われて全然見えないが、雨はぱらつく程度で、私は傘をさして進むが、ほかの3名は、連日の暑さに「涼しくてちょうどいい」と濡れたまま進む。私は、7年振りの再訪であるが、その時に比べて、合目標識も整備されている。5合目の旧鉱山跡までは、緩やかな七曲がりの広い作業道跡を進む。展望がほとんど無いだけに、いろいろな楽しい山の話が弾む歩きである。この
旧鉱山跡
からは、本来であれば、一番形のいい長万部岳の姿が望めるのであるが・・・・・。初めて来て、恐らく再訪の機会のない彼等に、この姿が見えないのは残念である。
5合目
からは、登山道路らしくなり、ブナ林を抜け、根曲がり竹林の深く掘れたトンネル状の道を行く。8合目辺りから傾斜が増し、左側が雪崩斜面になっている草付き斜面の上を2度程通るが、深い谷底はガスで見えず、前に味わった恐怖感はない。 9合目から一気に高度を稼ぎ、何も展望のない立派な頂上標識の立つ
頂上
へ到着。晴れていれば、羊蹄山やニセコ連峰、狩場岳やカニカン岳、大平山、遊楽部岳、駒ケ
岳などの山が見えるのに、残念至極である。
展望のない山は、食べ物が楽しみである。まず、用意していった冷たいビールで乾杯し、お湯を沸かして、お馴染みの函館名物「いかまんま」を振る舞う。大変好評で、T女史は、帰りの函館でどっさり買い込んだそうである。 35分程、おしゃべりをし、少し雨足が強くなったので、雨具を付けて、下山の途に着く。
登山口まで来ると雨は上がっている(2)。
下山後、登山口下の世界に二つしかない
天然記念物の石灰華ドームで有名な
二股ラジュウム温泉
に寄る(3)
。この山に登ったら、この温泉に入っていただかなくちゃ。今どき珍しい洗い場もない超ひなびた秘湯である。しかも、大浴場は混浴ときている。なんと、Nさんは16年前に、この温泉に家族で泊まったことがあるとのことで、驚いてしまう。その頃と何も変わっていないとのこと。1時間も温いお露天風呂にのんびりつかりながら、寛ぎ、その前で別れる。
1回目
1992,6,28
ところどころに地肌を見せ、東斜面の急峻な姿に迫力あり
登山
地点
下山
5:30
7:00
登山口
頂 上
8:15
7:20
[1:30]
所要時間
[0:55]
天気気予報バッチリ。落部付近で水平線付近はうすい海霧のせいか、真っ赤な風船のような太陽が昇る様を眺めながら、噴火湾沿い北上する。
長万部岳登山口を勘違いして別の踏み分け道へ入ってしまい、出だしから迷う。昆虫の研究のためか、虫とりの装置がたくさんある。間違いに気づき戻り、
登山口
へ取り付く。コースは、初め緩やかなな七曲りのコースが30分位続く。
鉱山跡
の標識のある地点から見える長万部岳頂上と直下の急崖がもっとも形がよく望まれる(1)
。
途中、笹薮の中から、突然ガサガサとおきな音がする。ドキ!熊?ふと道の前を見ると竹の子採りの人達のリュックがある。ほっと胸をなで下ろす。登山口に逢った室蘭ナンバーの車の人たちなのであろう。この時期でもまだタケノコが取れるのであろうか。
尾根道も思ったより急ではなく順調。尾根道には時々雪崩跡と思われるザレ場あり。谷底まで見下ろせ、もし滑ったら谷底まで止まらないだろうと思うと、高所恐怖症の自分にとってはこわいくらいである。そのような地点は、笹に掴まりながら通過する。道端には、マイヅルソウ、シラネアオイ、ハクサンチドリ、ツバメオモト、ミヤマキンポウゲ、カラマツソウ、頂上付近にはアカモノ(イワハゼ)が目立つ。
頂上
からは雪を抱いた狩場山や、目の前にこのあとに登るカニカン岳が(2)
、その右奥には大平山、
さらに右には羊蹄山など(3)
、さらに噴火湾の眺めが広がる。上空は快晴。南の方はやや霞む。そんな展望を眺めながら朝食をとる。
今日ははじめから、「長万部岳で朝食を、カニカン岳で昼食を」のダブル登山の予定である。20分ほどで下山を開始する。登山口に
近いところで柔らかそうな蕗を採りながら下山。
登山口
へ着いたら、車の右前輪がパンク、補助タイヤに履き替える。思わぬ汗をかく。
いよいよ、今金・カニカン岳に向けて出発。1日2山行は初めての経験だが、長万部岳は思いのほか楽だったので、気分爽快に車を走らせる。
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