長万部岳(974.2)B
 <大峯コース>   単独  08,11,10
A99,8,13のグループ、@92,6,28の単独へ
白く雪化粧した山に登りたくて、9年ぶりに再訪。

4:30 自宅発
登山
地点
下山
6:50
7:15
----
7:40
8:35
林道ゲート
うすゆき荘
(旧登山口)
5合目
頂 上
10:00
 9:35
 ----
 9:10
 8:40
[1:45]所要時間[1:20]
八雲・札幌山へ
 長万部町の市街地から国道5号線をニセコ方面へ向かって走ると、左手奧に見える山。登山口へは二股ラジュウム温泉への道を進み、その分岐から1.7kmほどその先の林道を進むとゲートにぶつかる。9年前は、当時の登山口であったうすゆき荘まで入ることができたが、現在はここが登山口となっているようである。駐車スペースもあり、登山ボックスも設置されている。
 
  雪化粧した山に登りたくなり、9年ぶりの再訪となった。一人歩きの山を始めたばかりの1992年、4座目の山として、この山に登ったときには、登山口を見逃し、うすゆき荘の先に続く踏み跡を進んでしまいウロウロしたことを思い出す。2回目は、それから8年後、埼玉から遠征してきたネット仲間に付き合って何も見えない雨の中を登ったのが2回目。

 昇ったばかりの朝日を背に受けておよそ2kmの林道を歩く。予想通り、白くなった長万部岳が迎えてくれる。しばらく山から遠ざかっていたので、意識的に負荷を掛けるために急ぎ足で歩く。25分で、昔の登山口であったうすゆき荘に到着。


 ここから5合目の鉱山跡までは、七曲がりの昔の車道跡を辿る。2合目辺りから昨夜降った雪に覆われてくる。左手に2本の尾根で結ばれた頂上稜線に急崖を形成して突き上げる沢地形で形成されるこの山独特の姿が見えてくる。頂上は左側のピークで、登る尾根は右側である(1)

 やがて、5合目の整地された鉱山跡地点に到着。以前は「鉱山跡」と書かれた標識があったが、なくなっていた、その代わり、前はなかったはずの冬山用の高い標識に鐘がぶら下がっていた。正面に頂上が見える(2)

 その先から、本格的な登山道になる。最初はガレたところを通過。水の音がするので、その方を見たら湧水が流れ出て、直ぐに伏流している。夏には美味しい水を提供してくれるだろう。

 やがて、笹藪の中に深く掘れた道を抜け、ようやく尾根に乗る(3)。尾根からは、左側にはすっかり葉の落ちたダケカンバの山肌の向こうに日本海の寿都湾(4)、その右手に真っ白になった頂上を雲の上に出す羊蹄山(5)、さらに右側には静狩湿原と太平洋の噴火湾が望まれる(6)

 ウサギの足跡が続く白い道を登ると(7)、下から見えた崖の上に出る。この崖は雪崩れ斜面なので、掴まる物もなく凍ると滑りそうで怖い。直ぐ北側に黒松内岳が独立峰のように見える(8)

 北ピークに登り詰めると西側の展望が広がる。期待してきた白くなっているはずの狩場山塊や大平山は低い雲に覆われて見えないのがちょっと悔しい。

 頂上までの稜線は凍り付いた笹藪とハイマツ帯の間を行く。積雪は思ったより浅く10cmくらいであった(9)

 スタートして1時間45分、相変わらず立派なままの頂上標識に迎えられて頂上着。立派な頂上標識の西側には、「道南1000m超峰完登」の山となった通称・利別岳がくっきりとその姿を見せてくれているのもうれしい(10)
 写真を撮り終わった頃、あっという間にガスに包まれてしまう。直ぐに晴れそうなのだが、寒いので早々に退散。

 この山は、冬山用の標識も充実して、冬山としても人気の山である。自分は、利別岳は記録のない今金の美利河側から登ったが、ほとんどの記録は、この山から尾根伝いに後志利別川の源流部へ下りて、そこから再び登り返すコースを利用している。この冬にこの長万部岳だけでも山スキーで再訪してみようと滑りを楽しめそうな斜面を偵察しながら下る。

 帰りに、新装されたという二股ラジュウム温泉の建物だけを見て、次の山、八雲町の札幌山へ向かう。





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