[33] オプタテシケ山(2013m)美瑛富士(1888m)  [白金温泉コース]  94,7,24

1年越しで全山縦走が繋がった雨上がりの十勝連峰

7/23
11:30 自宅発(八雲)
18:00 白金温泉
     (車中泊)
7/24
時刻地点
 4:20
 5:05
 6:10
 7:30
 8:10
 9:00
登山口
山道入口
天然庭園
美瑛富士避難小屋
ベベツ岳
オプタテシケ山着
[4:40]登り・所要時間
 9:45
11:00
11:20
11:40
オプタテシケ山発
美瑛富士避難小屋分岐
美瑛岳コル
美瑛富士着
[1:55]移動・所要時間
12:00
12:10
13:00
13:40
14:15
美瑛富士発
水無川源流部
天然庭園
山道入口
登山口
[2:15]下り・所要時間
[9:55]総(休憩含む)所要時間
14:40 白金温泉(入浴)
15:30 白金温泉発
22:15 帰宅
ようやく姿を現わした目指すオプタテシケ
 昨年の夏の富良野岳から美瑛岳縦走に引き続き、十勝連峰完全制覇を目指す。前日、十勝連峰は黒い雨雲で覆われ、姿見えず。夕方から豪雨となり、テント張れずに、キャンプ場の駐車場で車中泊。天気予報の「曇り 時々晴れ」だけが望み。 夜半から雨は上がったが、早朝はガスに覆われ山の姿は見えず。上空は時折切れ間が見える。

 登山口にはゲートがあり 、昨日入ったと思われる3台の車。ウグイスの声と木々の葉から落ちるポタポタと雨上がりの滴を聞きなが ら、見えない山を目指して、広い林道を進む。 林道から山道へ入るところで、美瑛岳と十勝岳が姿 を見せる。上下、雨具に身を包み、ずぶ濡れの笹藪の道へ突入。覚悟はしていたが、足元は水が流れたり、 ぬかるみや水溜まりの連続である。
ガスの中から姿を現わした端正な美瑛富士
 雨上がりの朝靄にけぶる針葉樹林の原生林の中を進む。うっそうと繁るエゾマツの大木、苔むした大岩、 静かな森に響く小鳥の声とナキウサギらしいピーピー という鳴き声・・・この上ない幸福感に浸りながら歩 く。 やがて、樹高が低くなり、大きな岩が積み重なった状態の道になり、かん木の庭園風となる。「天然庭園 」の看板のところで小休止。2mにも満たないアカエ ゾマツやイソツツジ、ハイマツなどが一面岩の上に広 がる。自然の素晴らしい造形をしばし鑑賞。 景観に見とれているうちに、美瑛岳と美瑛富士がガ スの中からスマートな姿を現す(2)。泥だらけの雨具を脱ぎ、勇んで出発。
心和む花畑
 樹林限界を過ぎると、美瑛富士の斜面の岩礫地や雪渓の残る辺りからお花畑が出現(3)。道の両側の花を楽しみながら進むと目指す石垣山、ベベツ岳、オプタテシケ(1)、そして、その向こうにトムラウシまでの全貌が姿を現す。やがて、水無川源流部に出る。冷たい水とかわいい花々、雲海の上に広がる景観を思いっ切り堪能しながら休憩。

 廃墟の感さえある美瑛富士避難小屋の側に2基のテントが張ってある。「昨日のあの豪雨の中、小屋に泊まらないで、わざわざテントを張ったのだろうか。」と不思議に思い中を覗くと、「なるほど。」と納得できるくらいひどい状態であった。(※1997年に立派な新築小屋に生まれ変わっている。)
オプタテシケ頂上への急な道
 その側を通り、名前の通り一面石垣を積み上げたような石垣山からオプタテシケへ続く稜線の縦走路へと向かう。稜線一面岩礫とお花畑広がり、それらを楽しみながら、稜線の道に乗る。何度かのアップダウンを繰り返しながら、目指す先には稜線右側からのガスに見え隠れしながら鋭いオプタテシケの頂上が待っている。

 ベベツ岳を通過してロックガーデンの道をコルに向かって下りる。途中、美瑛富士避難小屋の側にテントを張って泊まった4人が下りてくるのと出会う。「昨夜、小屋に泊まったら、雨漏りがひどいので、テントを張って外に寝た。」と言う。笑い話のような話だが、小屋の側にテントが張られていたのが納得。

 その人たちと別れて、ナキウサギのなき声を聞き、周りの花々を眺めながら、コルで一息入れ、目の前に聳える標高差300mの鋭い頂上への登りに備える(4)。いよいよ最後の頑張りである。何度も休みながら、ゆっくりゆっくり登る。予定より1時間も早い4時間40分で、ついにオプタテシケ頂上到着。これまで日帰りで一つの山を目指しての最長の時間である。 
 
 残念ながら、楽しみしていたトムラウシはついに雲のベールに覆われたまま。頂上には、大雪への縦走途中の大学生の8名のパーテイと大雪の方から縦走してきた単独行の二人が休憩していた(5)。上空は晴れていて暖かいが、展望はガスに遮られてほとんど利かず。いずれ、ここからトムラウシの方へ縦走したいということもあり、その先の道を目で追うが、細い凄い急な稜線を下るところからの始まりに驚く。そのさらに先はガスの中に消えている。
オプタテシケの頂上
 45分程休憩し、予定より早いこともあり、美瑛富士登頂を決めてもと来た道を引き返す。石垣山までくると美瑛岳と美瑛富士はくっきりと見える。美瑛岳コルに続く縦走路を進む。美瑛岳コルから美瑛富士へは、そこで休んでいる人に聞いても、「きまったルートが無い。」と言う。ところどころにコマクサの咲くガレ地をつなぐ踏み跡を20分登ると美瑛富士頂上

  20分程休憩し、近道をすべく、水無川源流部の雪渓を目がけて道なき道をなるべく植物を踏まないようにして下山開始。同じことを考えた人がいたらしく、少し前に下りたと思われる跡がある。水のない沢の中を下り、100mくらいの雪渓の上を滑り下りると登山道に合流。 水がやはり一番うまい。思いっ切り喉を潤し、あとはひたすら登山口目指して下山を続けるだけ。振り返るもオプタテシケの頂上部は雲が覆ったまま。足の爪の部分が痛いのを堪えながら、登山靴から解放され温泉に漬かるのを楽しみに歩を進める。

 これまでの最長の約10時間の山行に終止符を打ち、着替えて、白金温泉へ。お土産を買うときに思わず缶ビールを・・・うまい!一気に飲み干す。温泉に漬かり、体中に広がるなんとも言えない快感に酔い知れ、思いっきり汗を流す。

 エアコンを利かせた車の中で休憩し、ラベンダーの花盛りの富良野路を南下し、石勝樹海ロードを通り、夕張でラーメンを食べ、美笛峠経由で帰宅。 いつもながら、運転中に眠気が来ないことや運転しているうちに登山の疲労が抜けていくような感じさえして、凄い強行軍だったにもかかわらず、7時間もの運転が苦にならないのが不思議である。


 「北海道百名山紀行」目次へ  「原始が原」  HOMEへ



inserted by FC2 system