<2日目>双子池から南沼キャンプ地池まで

○藪を漕いでコスマヌプリに登る
<2日目>
登山地点
  5:00
 6:50
 8:35
10:15
12:15
双子池キャンプ地
コスマヌプリ頂上
ツリガネ山尾根分岐
三川台
南沼キャンプ地
[7:15]所要時間
13:15 トムラウシ山頂
 ずっと霧雨の夜だったが、3:30、小鳥の声で目が覚めた。もしかしたら晴れているかもしれない?と外へ出てみたら、みごとに晴れ渡っていた。昨日越えてきたオプタテシケの姿もくっきりと見えていた。

 いそいそとお湯を沸かし、コーヒーを飲み、餅入りラーメンの朝食を摂る。びしょぬれのテントを解体し、大きなビニール袋へ詰め込む。5:00出発。ガスで巻かれて、オプタテシケの姿は見えなくなっていたが、かろうじて昨日下ってきた雪渓の下の方が見えていた(1)

 今日は、三川台までは1500〜1600m台のいくつかのピークの登り下りを繰り返すが、それほど急な登りはないはず。雨具の上下を身に着け、ガス中のハイマツとダケカンバと笹薮の中の道を辿り、まずは1569ピークの登りに掛かる。
 
 やがて、緩やかな斜面の向こうに、大きな岩が積み重なったようなピークが見えてくる。どうやら1569ピークのようだ。そばを通過したら、かなり大きな岩が積み重なっていた(2)。次に越えるピークの1668までは広い緩やかな斜面が続く。笹薮はなくなり、ハイマツ帯の中の道を進む(3)昨日の山肌と違い、花はほとんどない。三川台までは花の楽しみはないとは知っていたが、確かにハイマツ帯に良く見られるリンネソウくらいのものである(4)

うれしいことに、1668ピークを越えた辺りからガスが晴れてくる。雨具の上下を脱ぎ、身軽になる。

 やがて、登山道からは外れているが、コスマヌプリ(1626m)への尾根の分岐に到着。岩の向こうにとがったピークが見えている(5)当初から登山道はないが、このコスマヌプリとツリガネ山には、可能であれば登るつもりだった。

 標高差にして20m、距離にして200mくらいだ。良く見ると、岩場やハイマツのないところもあるようだ。なんとか30分もあれば往復できそうだ。

 カメラとGPSと携帯電話だけをポケットに入れて空身で藪に突入。かすかに踏み跡やハイマツを掻き分けて歩いた痕跡がある。手前の岩場の上から見ると、その尖がり具合が良く分かる(6)


 頂上に近くなるとハイマツの丈も低くなる。思ったとおり15分で尖った岩の頂上へ到着。ガスが晴れてきたお陰で、これから進むトムラウシ山までのコースのすべてがくっきりと見えている(7)。振り返ると、昨日越えてきたオプアテシケ山もくっきりと見えていた(8)

○ツリガネ山はパスして、三川台へ

 大満足で登山道へ戻り、二つのピークを越えて、ツリガネ山尾根分岐を目指す。ときおりガスが押し寄せては目隠しをするが、左の美瑛川源流部を挟んで連なる扇沼山や兜岩を眺めながらアップダウンを繰り返す。コスマヌプリから2時間弱でツリガネ山(1708m)の尾根分岐に到着。


 こちらは、コスマヌプリと違って、鋭く尖っていて、標高差が100mもある。しかも、びっしりと手ごわいハイマツに覆われている(9)踏み跡でもないかとあちこち探してみたが、それらしい痕跡も見つからなかった。無理すれば1時間で往復できそうな感じではあるが、パスすることにした。

 そこから三川台までの登山道は、S字状に連なる美瑛川とユウトムラウシ川の分水嶺上に続く。最低コルが1507mで、三川台までは250mほどの緩やかな登りである。カール壁にまだびっしりと雪を抱いたユウトムラウシ川源流部を大きく巻くように三川台へ登る(10)



○三川台から黄金ヶ原の花畑を堪能しながら南沼キャンプ地へ

 10:15、ついに、三川台へ到着。これで、オプタテシケ山との間が繋がった。トムラウシをバックに記念撮影(11)ここから先は、クワウンナイ川を遡行してトムラウシ山に登った後の下山コースとして歩いている。しかし、そのときは初秋だった。今回は、黄金ヶ原の花々が楽しみだ。少し進むと、ウサギギク咲くユウトムラウシ川のカール壁の雪面向こうにオプタテシケ山の頂上部が見えている(12)。


 今回この時期を選んだのは、この黄金ヶ原の見渡す限り一面に広がる花畑が狙いでもあった。雪解けが遅かったことも幸いしたのか、エゾコザクラ(13)やチングルマ(14)のそれらは、その期待に応えてくれた。
 

また、一面に広がるハクサンイチゲも見事だった(15)。さらに、ユウトムラウシ川源流部の崖の上から離れて、方向を変えて岩礫の道を辿ってトムラウシ山を目指す。ミヤマシオガマや(16)、フデリンドウの群生(17)も目にすることができた。


 1912ピークの横を抜けると、目の前にまだ周りが雪渓で囲まれた青い湖面を見せる南沼が飛び込んでくる(17)。その先を登りきって、12:15、スタートして7時間15分、今日のゴール、南沼キャンプ地へ到着(18) まずは、ずぶ濡れのテントや雨具を広げて干す。太陽光のお陰であっという間に乾いてしまった。

テントを張り終えて、晴れているうちにと、空身でトムラウシ頂上へ。ところが、頂上の周りは晴れているのに、ガスがどんどん登って来て周りの展望をすべて包み込んでしまった(19)

 晴れるのを待って、携帯電話でブログを打つ。しかし、どんどんガスが濃くなってしまう。考えてみたら、昨日もお昼ごろにオプタテシケ山に到着したら、同じような状態だった。この2日間、朝は晴れているので、明日に期待して戻る。

 
この南沼に泊まるのは初めてだが、上の雪渓からの雪解け水が豊富で、冷たくて美味しい。早速ウィスキーの水割りで安着祝い。

 着いたときのテントは3張りだったが、夕方になったら10張りに増えていた。

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