帆越山(321.2m)〜太田山(485m)〜相泊山(531.6m)循環縦走
<帆越山トンネル南口ルート> 山スキー 10名 13、2,17

10名もの大賑わいで、超マイナーな低山もびっくりしているだろう・・・

7:50 大成道の駅発
登下山
地  点
 8:05
 9:30
11:10
12:05
14:20
帆越山トンネル駐車場
帆越山
太田山
相泊山
帆越山トンネル駐車場
[6:15]所要時間
15:00 貝取澗温泉あわび山荘
(入浴・360円)
18:10 帰宅

道内の標高500m以上の山をほぼ登り尽くし、今は名前のある山なら全て・・・という目標の札幌のKo玉さんから、せたな町大成地区の「帆越山〜太田山〜相泊山の循環縦走のお誘いがいただいた。当日は「今金ピリカ歩くスキー大会」へエントリーしていたが、地元道南の超マイナーな山に札幌から7名も押し寄せると聞いては、断るわけにはいかない。

 メンバーは、いつもお世話になっている藪山仲間の「地図がガイドの山歩き」チームを中心とした札幌の7名(saijyoさん、チロロ2、チロロ3,marboさん、もこさん、もこさんのご主人、Ko玉さん)、一昨日まで一緒だった埼玉のyukiさん、函館からTaoさんと自分の10名・・・超マイナーな山は大賑わいだった。

 自分以外は大成道の駅で夜を明かしたが、自分は朝の7時に合流。6台の車で登山口になる道道740号北檜山大成線の帆越山トンネル南口へ向かう。トンネル入口横には広い駐車場が除雪されていてびっくり(1)

 ちなみに、帆越山トンネル(1,857m、2004年 開通)が完成するまで、道路は海に面した連続する覆道であった。落石や 高波で通行止めになり、太田地区が陸の孤島と化すことが度々あったらしい。江戸時代から明治期には、トンネルの右手から「帆越峠」を越えて太田地区までの古道を往き来していたらしい。Taoさんn話では、その帆越峠の古道は今でも幅20mが国道用地として登録されているとのこと。今でも、送電線が通っている。なお、帆越の由来は、「神様がいる場所だから、船も帆を下ろして航行する。そうじゃないと、神様の怒りで海がしける」との謂われに因るらしい。

 なお、北海道最古の山岳霊場と言われる太田山は太田神社の祀られている山である。その説明は、「せたな町公式サイト」の下記が詳しい。
太田神社について   太田神社本殿への道のり

○まずは、帆越山へ

 その駐車場に車を置いて、スキーを付けてスタート。相泊川の流域と源流部を取り囲む稜線をぐるっと回るルートである。まずは、送電線の通っている古道へと進む。その古道を少し進み、帆越山へ向かうために、急な尾根に取り付く。海岸近くで雪が少ない上に灌木が煩い。まさに、スキーを履いての藪漕ぎモード。このメンバーに相応しい山行だ(2)

 その尾根を登る途中で、別の古道にぶつかった。どうやら海の方から続いているらしい。それを暫く辿り、再び急斜面を登り帆越山への南尾根に乗る。まもなく、根の前に端正な帆越山が姿を見せる(3)

 急に見えたその先の尾根ではあったが、それほどでもなく、ほぼ直登することができた。

 スタートして1時間25分、帆越山の頂上に到着(4)このメンバーの夏の藪山では三角点探しが定番になっている。ここには四等三角点(帆越山)が設置されている。この三角点は、離島を覗くと道内最西端の三角点らしい。冗談に「三角点を探しましょう!」と言ったら、スコップで掘り出したメンバーまでいた。意外と雪が深くてあっさりギブアップ。

○次に、太田山へ

 次に、太田山を目指し、稜線上をコルまで下る。太田山は頂上直下から海側に垂直に切れ落ちる岩崖を擁し、その下部の岩穴に太田神社の本殿がある(5)

 コルは標高200mまで下る。下った地点に、最初に取り付いた送電線の通る古道が続いていた。コルから急な稜線を登り返す。岩崖を横から眺めることのできる標高350m付近まで登ると、雪庇が発達し、そこから眼下に太田神社の本殿が祀られている岩穴とその下の鉄の橋をみることができた(6)。

 
 
  さらに、右側の斜面を巻くようにして登っていくと頂上に到着。海側は足下からスッパリ切れていた。北側眼下には、太田漁港とそのすぐ奥に尖った天狗岳が聳え、先には道路が途切れている海岸線が続いている(7)

 なお、右側にはこのメンバー4名で登った一等三角点の太櫓山(805m)や「地図がガイド」チームと登った毛無山(815m)を中心とした山塊が連なっている(8)毛無山から眺めたこの太田山や天狗岳が懐かしい。







全員で記念撮影(自分はセルフタイマーに間に合わず顔のみ)をして(8)3山目の相泊山を目指す。

○最後の相泊山へ


 3山目の相泊山への稜線は、大きな登り返しもなく緩やかな稜線で繋がっている(9)この稜線は海から離れていることもあり、雪が十分で、スキーでも非常に歩きやすかった。前日の大雪で真っ白に雪化粧した木々の美しさに癒された(10)。3山目の頂上は、小高い丘のような感じだったが3山の中では一番標高が高かった(11)なお、ここには三等三角点が設置されているが、点名は山名とは違う「野太布」だった。

○472ピーク経由で下山

相泊山からの下り尾根は、472ピークを越えなければならないので、それまでシールを剥がすことができなかった(11)

 472ピークでシールを剥がした。そこからスタート地点まで戻るには3本の尾根が考えられる。結局真ん中の尾根を採ることにした。灌木が煩かったが、斜度も緩く、雪も非常に軽かったので、それなりに滑りを楽しむことができた。

 しかし、尾根の末端から沢に下りる斜面が非常に急な上、降り立った沢の口が開いていて、その後もルートファンディングに非常に苦労した(12)無事、古道に懸かる橋に出たときにはどっと疲れが出てきた。結果論だが、もう一本南側の尾根を下れば、沢へ下りなくても済んだことになる。

 超マイナーな山だったがm大勢の仲間と共にとその変化を楽しんだ貴重な山スキー山行だった。下山後、貝取澗温泉のあわび山荘で疲れを癒し、そこで皆さんと別れた帰路に就いた。


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