大赤岳(735m)/上ノ国町
 <上の沢右股林道二股支線ルート>  単独、 07,11,05

登山道のない藪山であるが、先々週末の登った二人からの情報をもとに、単独で挑戦。

6:00 函館発
8:00 上ノ沢右股林道二股支線
     終点付近(車デポ)
登山地   点下山
8:15
8:30
8:50
9:30
車デポ地点
小沢取り付き
北東尾根
頂   上
10:35
10:25
10:10
 9:35
[1:15]所要時間[1:00]
大赤岳沼へ(往き20分、帰り10分)
12:00 湯ノ岱温泉保養センター(入浴)

 上ノ国町湯ノ岱地区の南に聳える700超峰で、上ノ沢上右股川の源流部の南面に崖を擁して聳える山である(1)(上の沢右股林道途中から撮影)。すぐ近くにすでに登った大岳赤岳があり、その二つが一緒になったような山名で紛らわしい。

 先々週末に登ったKo玉さんとSaさんからの「林道終点付近まで車で入れ、尾根のネマガリダケはそれほど濃密ではない」という情報をもとに、道南700m超峰踏破狙いで、単独で挑戦した。林道終点まで入れると、標高差180m、距離にして700mほどなので、藪が濃くないと楽勝のはずである。

 湯ノ岱から上ノ沢川沿いの林道を進み、上の沢右股林道へ入り、さらに、上の沢右股林道二股支線を進む。上の沢林道分岐から7.5kmで大赤岳沼手前の林道終点付近のカーブ部分まで入ることができた。



さらに先には地図上にない林道跡が続いているが、北東尾根に向かっている地図上の林道終点を目指してスタート。笹で覆われている林道跡には、Ko玉さんたちが帰りの目印に折った笹が残っている。しかし、林道終点付近から目の前に見える北東尾根を目指して、どこを登ったのかあちこち探したが痕跡はない。そこで、北東尾根に突き上げている小沢に取り付く(2)

 小沢を登っていくと二股にぶつかる。そこから藪の薄い中尾根に取り付いて、北東尾根を目指す(3)


 中尾根から北東尾根に乗ったら、ネマガリダケの藪になる。情報から予想していたネマガリダケの藪は背丈も高く、予想以上の濃密さであった。しかし、尾根に乗った後は、再び彼らの目印として折ったタケが再び現れる。それを彼らのメッセージとして受け止めて、それを手がかりに、まったく展望のない中を掻き分けて進んでいく。途中でダケカンバの幹に登ったときだけ、唯一頂上方向の様子が分かった(4)

  折ってあるタケのお陰で、ルートファンディングに苦労しなくて済んだことや微かに掻き分けた跡もあり、彼らが1時間50分要したところを1時間15分で、やはり藪中の頂上へ到着(5)
彼らから「いくら探しても三角点は見つからなかった」と聞いていたので、ちょっと探しては見たが、無駄な努力はしなかった。周りは背丈を遙かに越すタケ藪なので展望もない。そばのダケカンバに登ったら、南側の尖った七ッ岳とその右側に大千軒岳が見えた(6)

 5分ほど休んで下山開始。途中で藪から抜けて北西側を望むと大岳(左)と赤岳(右)と思われる二つのピークが見えた(7)

 下って行って、折れたタケが見えなくなったので、GPSで確認したら、尾根を下り過ぎていたことに気づく。藪から抜けて源頭部分をトラバースして、登ってきた中尾根に戻る。

 ○大赤岳沼へ
車デポ地点のすぐ手前から大赤岳沼を目指そうと思ったら、地図がない。藪中で落としたらしい。GPSに入れてきた沼のポイントだけが手がかりである。そちらの方向に続く踏み跡か小沢か良く判らないような地形を繋いで行くと、林道跡に出る。それを進んでみたが、沼から離れていくので、少し戻って藪を漕いだら、目の前にこじんまりとした明るい沼が現れる(8)

 周りのどこにも踏み跡がないところを見ると、この沼を訪れる人もいないのであろう。GPSトラックログを頼りに来たルートを戻ってゴールイン。トータルで、3時間弱の藪山山行であった。

 帰りの林道の途中から見えた、大赤岳の北に聳える666峰の岩峰が気になる(9)長い林道を抜けて、湯ノ岱温泉に着いたら、ちょうどお昼のサイレンがなった。

 


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