オダッシュ山(1097.7m)B
登山 | 地点 | 下山 |
12:10
12:45
13:40
13:55 |
登山口
白樺平
前 峰
頂 上 |
15:10
14:55
14:20
14:10 |
| 所要時間 | [1:00] |
|
新得町の後ろに端正な形で聳えるオダッシュ山(1)。この山名の由来は、
『「狩勝峠」私的資料室』のというHPの「オダッシュ山の由来」(掲載は本人からの了承済み)に詳しく掲載されている。これによると、この山付近を水源とする「オタソイ川」と同じ語源であり、この川の名からとられたという説らしい。「オタソイ」は元は松浦武四郎の地図にある「ヲタシュイ」であり、萱野茂氏は、「オタ・スイ(砂・穴)」ではないかと考察している。ぼろぼろになった岩石に穴の空いた状態を指すのだという。なお、三角点名は「小田朱」となっている。
、03年の夏山に初めて登ったが、ガス中登山に終わっている。翌年4月にリベンジで山スキーで、さらに、その翌年『北海道雪山ガイド』の執筆担当になり、取材を兼ねて、スキーやボードのグループ登山をしている。要するに函館からは遠いこの山に3年連続登った珍しい山だ。冬は展望に恵まれたが、夏山の写真が欲しくて、11年ぶり4度目の訪問となった。
ところが、天候の回復が遅く、山がずっと低い雲に覆われていた。車中泊した十勝清水防災ステーションの駐車場で、本を読みながら山が姿を現すのを待った。
昼近くになって、上空に青空が覗いて、前峰まで見えて来たので登山口を目指した。しかし、肝心の頂上(前峰の右後ろ)がガスに覆われて見えない。途中の農機試験場の駐車場で30分ほど待機しているうちに頂上も姿を現した。周りの山の展望は無理だか、新得の町並みや十勝平野が見えれば良いと思って、登山口へ向かった。先行者の車が1台あった。
過去の3回は高速道路のできる前だったので、情報としては知っていたが、登山口もヤスダ川沿いまでの登山道も変わっていた。
12:10スタート。登山口駐車場から高速道路の下を潜って(2)、道路沿いの道を直進し、ヤスダ川の手前から登山道に入るようになっていた。
「いこいの水場」でヤスダ川を渡渉して尾根へ登る(3)。急な登りを越えると、尾根道に出る。
「白樺平」を通過(4)。この後、少しの間急登が続く。やがて、目の前に前峰が見えてくる(5)。
新得市街地と十勝平野北部をバックに登る。残念ながらその後ろに見えるはずの北大雪の山は見えない(6)。まもなく、先行グループの若者3名が下りてくる(7)。「頂上はガスで何も見えませんでした」とのこと。
斜度が緩んで、前峰に到着(8)。こここまでの標識は、すべて新しくなっていた(8)。頂上までの明るいダケカンバ林の道を進むが、ガスは晴れているようである(9)。
南に延びる尾根の先の熊見山方向も(10)、その右側に続く狩振岳も雲の中だった。頂上直下はトカチフウロロードだった(11)。
周りの山で見えるのは、唯一手前を狩勝トンネルが通っている無名峰の1022峰と1070峰だけだった(12)。山頂はガスが晴れて、前峰の向こうに十勝平野が広がっていた(13)。
下りは、写真も撮らないので速い。1時間のダッシュで下った。振り返ったら、前峰も低い雲に覆われて、完全に姿を消していた。おまけに、霧雨まで降ってきた。実にタイミングの良い時に登ったものだ。ツキに感謝。
下山後、新得駅前の町営温泉へ。初めて入ったこの温泉は、毎日往復3時間ほど掛けて、毎日トムラウシ温泉から運んでくる珍しい温泉で、420円だった。
明日は、朝早くから晴れていれば、東ヌプカウシヌプリと、おっぱい山の西クマネシリとピリベツ岳の予定なので、鹿追の道の駅まで走った。