7日目 12/12、 またもや雨の中、フィヨルド観光クルージング後、バスでテアナウ経由でクイーンズタウンへ

ミルフォードサウンド・フィヨルド観光クルージング(9:00〜10:45) ミルフォードサウンド11:00〜(バス)〜13:00テアナウ13:15〜(バス)〜16:00クイーンズタウン

○フィヨルド観光クルージングを楽しむ

 トレッキングは昨日で終わりだが、ミルフォードトラック・ガイドウォークには5日目にミルフォードサウンドのフィヨルド入り江観光クルージングが用意されている。これもとても楽しみにしていたのだが、今日も雨・・・・。これまで歩いてきた周辺の山々や入り江の周りに聳える山々のピークなどの展望は無理なようだ。

 この辺りは、世界でもっとも降水量の多い地域のひとつで、むしろ晴れることは少ないらしい。有名な作家(といっても私は知らないが)ラットヤード キップリングが「雨が降ると、ここはまさに世界8番目の不思議だ」と言ったとか・・・。

 今日もカッパに身を包み、バスに乗り込んで、桟橋へ。たくさんの遊覧船があったが、私たちの乗った船は、皇太子殿下と雅子様も乗ったことがある船で、中に、その時の写真も貼られていた(1)

  桟橋からは、一番期待した水面から1600mほどほぼ垂直に鋭くを天を突くマイターピーク(左)が見えるはずだが、最後まで雲に覆われたままであった(2)。(天候が良ければ、この様に見えるはず←クリック!)
 
遊覧船は一般の観光客も乗せて9:00出港。ミルフォードサウンドの入り江を外海のタスマン海へ向けて進み、時計回りに廻る。

 周りのピークは雲に覆われてはいるが、どれもほぼ垂直に切り立ち、連日の雨で水量を増した滝を抱く様は迫力満点だ(3,4)
 


 
 
 この遊覧船はサービス満点で、岸でくつろぐニュージーランド・オットセイの群れを見つけると、近くまで寄ってくれるし(5)、船の周りを群れで泳ぎ回るとイルカを見つけると、減速してそれらをたっぷりと鑑賞させてくれる(6)

 運が良ければ、このほかにフィヨルドランドペンギンも見られるらしいが、今回は見当たらなかったようである。

 船は、外海のタスマン海まで出るが、風と波が強烈だった。方向を変えて東岸沿いにミルフォードサウンドを目指して戻る。



  しばらくして、落差151mのスターリング滝に近づく 。船はこの滝の真下にまで進み、甲板はものすごい飛沫だ。連日の雨で、いつもの倍の水量だそうで、「これは若返りの滝です。この飛沫を浴びると10年は若返ります」という放送があった。水量が倍だったから20年は若返るのか・・・私もたっぷり浴びたのだが・・・・果たして?(7)

 そこを過ぎてまもなく、横に筋の入った垂直の岩壁に差し掛かる。海面より300mまでの高さに入ったこの横筋は、グレーシアル・ストイションといって、約1万4千年前に岩が氷河によって押し出されたときに形成されたものだとか。

 やがて、船はハリソン・コーヴ という小さな入り江へ。ここにはミルフォードサウンドの海中観測所がある。そのすぐ側から川が流れ込んでいた。
 
やがて、左前方にボーウェン滝 が見えてくると(9)フレッシュ・ウォーター入り江も間近。

 約1時間40分のミルフォードサウンド・クルーズはこれで終了。

 ○テアナウ経由でクイーンズタウンまでのバスの旅





  待っていた専用バスに乗り込み、約5時間のバスの旅となる。最後となる手作りのサンドウィッチはバスの中で食べ、車窓から羊の放牧や黄色一面に花を咲かせる外来種のエニシダの仲間(10)や、ルピナスの咲き乱れる様を眺めながら、まずは、テアナウへ向かう(11)

 テアナウでは、これからトレッキングに向かうグループの記念撮影が行われていた。このツアーも日本人がほとんどであった。ここで、来るときもここから乗り込んだ別の日本人グループの9名とはお別れして、さらに、来たときと同じ道を走ってクイーンズタウンを目指す。

 5日ぶりに戻ったクイーンズタウンでは、ガイドと別れ、同じホテルにチェックインした後、夕食まで土産探しを兼ねての市内散策を楽しむ。夕食は、「そろそろ西洋料理も飽きたころでしょうから」とのツアーリーダーの洒落た計らいで、中華のコース料理であった。次々と出されてくる美味しい料理を腹一杯食べて、さらに腹ごなしに散策を楽しむ。

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