4日目 12/9、 クリントン谷をグレードハウスからポンポローナロッジまで15km

グレイトハウス8:30〜12:35ヒレレ小屋(昼食)13:20〜ポンポローナ小屋15:35

○ブナの原生林を行く

 今日も快晴の朝を迎える。朝起きて食堂に出て行ってコーヒーを飲んで一番先にすることは、昼食のサンドウイッチ作りである。中に挟む物や塗る物は、ありとあらゆる物が揃っていて、好きな物を好きなだけ作れるようになっている。私たちは2個ずつ作ってラップに包んだ(1)。おやつやフルーツも好きなだけ持てるようになっている(2)

  朝食は、バイキング形式で、これも種類が多くて、どれも美味しい。ついつい欲張って食べ過ぎてしまう。特にハム類はしょっぱいが非常に旨い。


 山小屋を出て、クリントン川に懸かる吊り橋を渡るところからスタート(3)橋の上から1mもあろうかと思われるオオウナギを目にする。水が本当にきれいだ。

 初めは川沿いのブナの原生林を歩く(4)ブナといっても木肌に白い部分はあるが、日本のブナとは葉も全然違う。葉や幹の違いからシルバービーチ(銀ブナ)とレッドビーチ(赤ブナ)の2種類があるようだ。少し進むと、脇に入る小道があり、その先には樹齢800年ものレッドビーチの巨木が聳えていた(5)

途中で、左側に湿地帯が広がるところがあるので、寄り道をする。これまでの原生林とは趣の違う展望が広がり、木道が設置されている。多くの花が見られ、谷の正面にはMt.センチメルが聳えている(6)

○切り立った断崖から流れ落ちる無数の滝を眺めながら

 原生林から抜け、広いU字谷の中を進む。氷河によって削られた両側の崖は標高差1200mほどの垂直に近い角度で切り立ち、上の氷河や残雪を源とした無数の滝が流れ落ちている。標高400mほどしかないのに、ネパールヒマラヤやヨーロッパアルプスの3000m以上のところを歩いているような錯覚に陥る(7)

 やがて、川の合流地点からクリントン谷の西側へ入っていき、ヒレレフォール小屋で昼食タイムとなる。先回りをしていたガイドたちが温かい飲み物を用意して待っていてくれるのがうれしい。手作りのサンドウィッチがおいしい。

はるか頭上から落ちてくるヒレレ滝を見上げて(8)午後の部のスタート。途中、左側の崖からの滝が小さな湖に直接落ちているところに寄る(9)。
 
 更に進み、渓谷の先に明日越えるマッキンノン峠が見える河原で、冷たい流れに足を浸けてしばし休憩(10)

 今日のゴールのポンポローナ小屋に近づいていくと、頭上の1400mほどのピークの下に氷河の末端が見えるのにも驚く(11)








○快適なポンポローナ小屋

 7時間弱で、15kmを歩き、ポンポローナ小屋に到着。早速シャワーを浴びるが、トイレもシャワーも昨日の小屋よりは新しく非常に快適である。

 この小屋は、レストラン(12)のほかに、これより広いホールのようなミーティングルームがあり、ホテルのような感じである。夕食のメインディッシュはビーフパスタとチキンソティの2種類で、二人で別々に注文しておいた(13)結構なボリュウムな上に、デザートはチョコのかかった大きなアイスクリームが2個も出てきてびっくりする。

 夜半からついに雨が降り出す。夜中に雷なのか氷河が崩れ落ちる音なのか、ときどき大きなドドーンという音が鳴り響く。

 朝方、部屋の外に出てみると、ドアのすぐ側にケアというオウムの仲間が雨宿りをしていて、カメラのフラッシュを焚いても逃げることなく、おとなしくカメラに収まってくれる(14)
















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