3日目 12/8、 テアナウ湖のクルージング後、テアナウ湖源頭のトレイルヘッドからグレードハウスへ1.2km

クイーズタウン9:30〜(バス)〜12:00テアナウ13:00〜(バス)〜13:45テアナウダウンズ14:00〜(船)〜15:05グレイド15:1015:30グレイドハウス〜(ショートウォーク)16:00〜17:35

○まずは、専用バスでテアナウ湖まで

  雲ひとつ無い快晴の朝。トレッキングゴールのミルフォードサウンドへ送る着替えを私のディザックに、背負って歩く荷物を私の45gと妻が背負う28gのリュックに、その他の荷物をスーツケースにと、3つに荷物を分ける。スーツケースはホテルに預かってホテルを出て、バスターミナルへ向かう。

 バスターミナルからは、ガイド付き団体ツアー専用のバスに乗る(1)ワカティプ湖畔を南へ向かう。湖畔から離れると両側に広大な羊の牧場が広がる。ニュージーランドといえば羊と言うくらい有名なのだが、かって、多いときで8000万頭もいたが最近は毛糸の需要が減って、現在では4000万頭どそうだ。ちなみに、人口は400万人。

 途中トイレ休憩を取り、さらに西へ方向を変え、2時間半でテアナウへ。途中、テアナウ湖が見える高台の展望台に寄る(2)

 テアナウのホテルで、スープ、ハム類、パンやサンドウイッッチ、果物、コーヒーの昼食。ここで、別の日本人ツアーの9名が乗り込み、これから4泊5日間一緒に行動するトレッキングメンバー34名(日本人21,欧米人13)と現地ガイド4名が顔を揃える。現地ガイドの中に日本人の女性(マサコ)がいて、これまでチンプンカンプンだった英語でのガイドに日本語のガイドが加わってひと安心。

○テアナウ湖のクルージングで北端のトレイルヘッドへ

  さらに、45分ほど走り、テアナウダウンズから船に乗り込む(3)このテアナウ湖も氷河湖で、ニュージーランドでは2番目の大きさである。湖面が標高200mなのに、最大水深は400mというところに氷河の削る力の凄さを感じる。

 湖の最北端を目指して船は進む。目指す方向に氷河か残雪で覆われたピークが見える。(3)両側の山は断崖絶壁のまま湖面から切り立っている。1時間ほどそんな景観を楽しんでいるうちに船は、北端から流れ込む川に近い船着き場へ近づく(4)
 
○1.2kmでグレイドハウスヘ

 船を下りると、いよいよ3泊4日の54kmのトレッキングスタートである。その標識と一緒にカメラに収まる(5)

 周りは鬱蒼とした原生林で、林床には苔やシダが覆い、樹木の幹にも苔が密生し、映画「もののけ姫」の森のモデルとなった屋久島の白谷雲水峡を思い出す花は、よく探さないと見つからないほどだ。白色の花がほとんどでその他にはキンポウゲの仲間の黄色が目に付く程度である。(花は一括、別ページに掲載)

  わずか1.2kmで、急に開けた地形の所に出ると、正面に今日の宿舎となるグレイドハウスが見える(6)

 部屋に案内されると、そこは、簡易2段ベッドが4組配置されているだけで、ちょうど4組の夫婦で一部屋に収まる(7)ツインの小部屋を予想していただけにちょっとがっかり。しかし、この後の2泊の山小屋もすべてこの2段ベッドであった。しかし、レストランやミーティングルームは、どこも山小屋とは思えないほど豪華であった。

時間があるので、ガイドの案内で裏側の山の中にある一周散策路のネイチャーウォークに出掛ける。

 山小屋の前でMtセンチメルをバックに記念写真を撮ってスタート(8)鬱蒼とした密林状の林だが、木々を飛び交う野鳥の姿やさえずりが賑やかだ。やがて、引き返し地点の川にぶつかる。その川の水は飲めるというので、飲んでみたが、まろやかでとても美味しい感じがした。そこで休んでいると一番若いガイドのアントが小さな滝壺で水浴びを始めた。気温は30℃近くあるが、水はかなり冷たいはずだ(9)

 ○食事後、全員の自己紹介と明日のコースの説明

 夕食は、どこも、スープとメインデッシュとサラダとデザートとパンかご飯が基本である。メインデッシュはどこも2種類あって前もって希望を取っておいてくれる。ここは、白魚のフライと鹿肉のステーキだったので、二人でそれぞれ別の物を注文して半分ずつ食べた(10)どこの山小屋の料理も豪華でボリュウムもありとても美味しかった。ビールもワインもあるが、ビールはニュージーランドの缶ビールで、5.5ドル、ワインはグラス一杯が9ドル。支払いは最後のミルフォードサウンドのホテルでまとめてするようになっている。

 夕食後、国毎にメンバー全員の自己紹介が行われた。日本人が最も多く2グループで21人、イギリス人4人、アメリカ人4人、ドイツ人2人、カナダ人1人、オーストラリア人1人、不明(聞き逃し)1人に、ガイド4人(左からジョン、マサコ、アント、アリスタ)(11)。このツアーは、毎日、だいたい日本人が最も多いそうである欧米人は、少人数のグループが多いが、日本人は団体ツアーで乗り込んでくるのが特徴とのこと。

 今日からクイーンズタウンに戻るまでの5日間の日程はすべてきちんと決まっていて、それを読めば分かるようになっている。翌日のコースの説明は、PCで写真をスクリーンに写して行われる。

 自己紹介の最中に、防虫剤を塗り忘れた素足が早速サンドフライの襲撃を受ける。刺されてすぐに日本から持って行った虫さされ用の薬を塗ると結構効くので、それほど痒みは気にならないが、我慢しないでかきむしると強烈な痒みに悩まされる。

 このサンドフライ、歩いているときはそれほど気にならないが、休憩所や山小屋などの人間が来るところにはうようよいるのでまったく油断ならない。

 余計な荷物は、ミルフォードサウンドまで送ってもらえるとのことなので、思い切って2kgほど軽くして送ってもらうことにした。部屋の戻ってシャワーを浴びる。

 自家発電なので、22時には消灯となり、6時過ぎに電気が点くようになっている。22時でもまだ薄明るさが残っているが、ベッドの上で、前夜配布された袋状になったシーツの中に入って就寝体勢に就く。

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