プロローグ

 6回目の海外トレッキングとなった今回は、初の南半球である。

費用が高く、いろいろ悩んだが、人生最後の贅沢とばかり・・・? 
これまでもお世話になったりんゆう観光企画の千歳空港発着
「世界一美しい散歩道世界遺産ミルフォードトラックとマウントクック11日間」
というトレッキングツアーに妻同行で参加することにした。

 このツアーは、
NZ南島西南部の氷河に削られた雄大なフィヨルドのU字谷を埋め尽くす原生林や断崖絶壁から流れ落ちる大小の滝を眺めながら、
54kmのコースを3泊4日で歩く世界一美しい散歩道「ミルフォード・トラック」と、
南島中央部のサザンアルプスの中心「NZ最高峰Mt.クック」をはじめ、ミューラー氷河など、
多くの氷河や高峰を仰ぎ見ながらの山岳展望トレッキングのセットがメインである。

 日本とは季節が反対で、向こうは初夏である。
自然保護のために一日のトレッカーを完全予約制でガイド付きの団体ツアー40名とガイドなしの個人40名以内に制限しているという
自然の中での南半球ならではの植生や花、小鳥などの鑑賞も楽しみだ。
とくに団体ツアーは高く付くが、それ専用の山小屋の設備も食事もとてもいいらしいので快適なトレッキング旅を楽しみたい。 

石油高騰の影響で、旅行代金の他の一人5万円ほどの燃油特別付加運賃には出鼻を挫かれたが・・・・。

準備として、これまでと違うのは、
ミルフォードトラックは3泊4日のトレッキングなので、28gのディザックでは小さいことである。
そこで、二人分を兼ねて45gのザックもスーツケースに詰めた。

さて、さて・・・・・

1日目 12/6、新千歳空港から成田経由で、まずはシドニーへ

函館発6:30〜(自家用車)〜新千歳空港集合12:30  新千歳発13:55〜羽田空港着15:30〜(リムジンバス)〜成田空港発20:00〜シドニー着7:55

○まずは、国内で乗り換えて、初の南半球へ

  朝、吹雪模様の函館を出て、雪の降りしきる中を新千歳空港まで走る。車をこれまで2回お世話になっているJAF会員半額のICパーキングに預かる。空港までの送迎付きでわずか1800円はうれしい。早目に着いたので、先に昼食を摂る。しばらく食べられない味噌ラーメン。

 12:30、ツアーリーダーのNi女史と11名のツアーメンバー全員が顔を揃える。11人のうち夫婦が4組。どうやら全員が海外トレッキングのベテランのようである。まずは、13:55初のJALで羽田に飛び、さらにリムジンバスで成田へ移動。成田空港着後(1)、出国手続き等を済ませ、2万円をニュージランドドルと両替する。1ドル=94.4円であった。出発までに軽い夕食とチューハイで腹ごしらえ。

 20:00成田発のカンタス航空にて(2)オーストラリアのシドニー空港まで約10時間のフライト。同乗する200名ほどの高校の修学旅行生が賑やかそうでちょっと気になる。機内に乗り込むと、なんと席がそのすぐ前となった。しかし、実に静かでその心配は全くの杞憂に終わった。それにしても、修学旅行にオーストラリアとは・・・・・。

 飛び立って落ち着いたところで、夜食と朝食の献立が配られる。初めての経験だ。メインディッシュが2種類あって、それを選べるようになっている。22:00ごろ、夜食の機内食。ビールも頼んだらオーストラリアの缶ビールであった。ビールの酔いもあってか、珍しく3時間ほど眠ることができた。

 3時半には機内灯が点き、おしぼりが配られ、4時過ぎには、朝食が配られる。室内乗務員はほとんど男性だが、非常に親切で愛想も良い。カメラで食事を写そうとしたのを見て、こちらを撮ってくれた(3)

 時差が日本より2時間先の7:55、予定通りシドニー到着。空港内の移動だけなので、初めての南半球やオーストラリアという感慨はまったくない。しかし、外国人の服装を見ると、短パンにTシャツやタンクトップが目に付く。やはり、こちらは夏なのだ。しかし、あちこちに飾られているクリスマスの飾りがどうもピンと来ない。

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