沼の平巡り 
 <愛山渓〜沢コース〜三十三曲がりコース>   単独、 07,9,15

雨予報の朝、永山岳や当麻岳斜面の紅葉と高層湿原沼の平巡りを楽しむ。

5:00 層雲峡駐車場 
登下山地   点
 6:00
 6:40
 6:50
 7:00
 7:35
 8:05
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 9:00
愛山渓登山口
昇天の滝
村雨の滝
沼の平分岐
六ノ沼
沼の平分岐
(三十三曲がり)
愛山渓登山口
[3:00]所要時間

 9:15 愛山渓温泉(入浴)
10:00 旭川へ 
大雪山系の高層湿原で、代表的なものが、南の「沼ノ原」と北の「沼ノ平」であろう。

 
普通、高層湿原はアカエゾマツの樹林に囲まれていることが多いが、この当麻岳の下に広がる沼の平は、樹林限界付近の高度にあるために、ササとダケカンバの疎林に囲まれていて開放的な景観を呈している。

  「曇りのち雨」予報の朝、午前勝負で愛山渓へ向かう。高曇りで大雪の山々はすべて見えている。できれば、当麻乗越まで行って、下りは松仙園を回って来たいと思い、6時にスタート。湿原巡りは長靴が必須アイテムだ。

 登りは、昇天の滝(1)村雨の滝(2)が見られるイズミノ沢沿いのコースを進む。村雨の滝の左岸をその落ち口まで登って、滝ノ上分岐を過ぎると、目の前に永山岳への登山道が見え、紅葉の斜面が広がる(3)この紅葉斜面を見上げるのは、14年前以来2度目である。その時は、9月下旬であったので、かなり紅葉が進んだ状態であった。

 沼の平分岐から沼の平に向かう。まもなく、松仙園コースとの八島分岐まで来ると、下山時に歩こうと思っていた一〜四ノ沼まで巡ることができる松仙園コースは通行止めになっていた。ここは、14年前の紅葉時期に歩いているのでそれほど未練はない。

 泥んこの道を進み、沼の平に出て、まずは半月ノ沼〜五ノ沼と巡る(4,5)。さらに、一段高いところに広がる六ノ沼へ進むと、当麻岳と当麻乗越のコルの向こうに旭岳が頭を見せる(6)。

 ところが、旭岳まではっきり見えているのに、午前中は持つと思った雨が降ってきた。しかし、永山岳や当麻岳斜面の紅葉はみごとである。これで晴れていれば、青い湖面に鮮やかな紅葉が映えるのに残念(7)沼の平全体が見渡せる当麻乗越は、一昨年の同じ時期に来ているので、雨も本降りになってきたこともあり、そこで戻ることにする。

 戻り始めて間もなくしたら、登りの途中で追い越した関西訛りの男性に会う。「函館から来ました?」・・・なぜ判ったんだろうと思いながら「はい」。「もしかしたら、坂口さんではないですか?私、五竜です。」

 ハイハイ、神戸から毎月一回仕事で函館に来て、そのついでに北海道の山を登り歩いているHYMLメンバーである。道理で私の函館訛りがすぐ判るはずだ。しかも、昨年一度オフミで顔を合わせているのである。神戸を出るときに私のブログを見てきたので、私が追い越ついて話した後、2日前に天塩岳にいたなら今日ここにいても不思議はないと思っていたそうだ。思わぬ奇遇にお互い感激し、少しお喋りして別れる。

 帰りは、雨の中の三十三曲がりを下る。下から10名ほどの工事関係者が登ってくる。六ノ沼から徐々に下に向けて行われている木道の修復工事の人たちである。世の中は3連休で、しかも雨の中である。毎日4時間も掛けて往復するのは工事作業よりきつい仕事であろう。「雨の中、お疲れ様です。きれいな木道のお陰で六ノ沼のところは気持ちよく歩けました。ありがとうございました。」とお礼を述べてすれ違う。

 3時間の呆気ない歩きではあったが、下山後、愛山渓温泉でゆったりとし、時間潰しも兼ねて旭川へ向かう。




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