野田追岳(705.6m)  下二股林道コース  単独 06,6,17

視界ゼロのガスの中、林道終点から作業道を辿ってわずか20分で登頂

7:20 自宅発
8:50 下二股林道入口(蕨野)
9:15 林道終点
登山地 点下山
9:20
9:40
林道終点
頂 上
10:05
9:45
[0:20]所要時間[0:20]
10:30 中二股林道偵察

 この野田追岳は、八雲町の野田追川の上流に位置し、1/25000地形図の名称にもなっている二等三角点(点名・梯子沢)の山である。昨秋、「野田追川支流の下二股川沿いの林道を終点まで詰めると、頂上まで作業道ができていて30分ほどで登れる」という情報をいただき、それを確かめるべく、今回のアプローチとなった。

 八雲まで走るが、噴火湾一帯は濃いガスで覆われ、目指す山は全く見えない。戻ろうかと迷ったが、林道の偵察だけでも・・・と思い直し、わらび野から下二股林道へ入る。途中、チェーンで遮断されたゲートがあるが、錠がかかっていないので、外して入らせていただく。地図上では終点となっているその先にも林道は続き、ゲートから道なりに8.3kmほど走った標高600m付近の東尾根に、平成14年に整備されたらしい林道終点に到着する(1)

 そこまでの林道沿いのところどころに設置されている標示板を見ていると、標高450mより上の一帯は、徐々に上へ向かって、平成6年から平成14年までの間、北海道渡島支庁の手による「わらび野保安林改良工事」で、アカエゾマツとシラカバなどの植林事業が続いたようである。林道もそれに合わせて延長され、現在も植林地の草刈りなどの管理が続けられているようである。

  林道終点から頂上までは標高差わずか100m強である。濃いガスで、目指す頂上も見えず、周りの眺望もまったくない。しかし、東尾根の上に今年もすでに草刈りが施された痕跡のある快適な作業道が続いている。よく見ると、ウッドチップまで敷かれているのには驚いた(2)眺望はまったくないが、「ここまで来たのだから・・・」と長靴を履いてスタートする。



 作業道は、植林が施された筋刈りとときどき混同しそうになるが、忠実に尾根の上に続く。頂上手前に、赤いペンキが塗られた標石と木杭があるが、どうも三角点ではないようである。その少し先の明らかに一番高いと思われるところまで進むと三角点があった(6)あっけないわずか20分での到着である。

 そこは、頂上というよりは、刈り払い道の真ん中といった感じのところである(7)その先にも、刈り払い道は続くがウッドチップが敷かれているのは、ここまでであった。

 ガスの上は晴れているらしいのだが、周りの眺望はまったくない。眺望狙いの再訪を誓って、来た道を戻るだけである。散策程度のブラブラ歩きで林道終点に戻る。これまで登った344山の中で、もっとも物足りない感じの山だったような気がする。この山自体の姿も分からないし、晴れたときの再訪の必要を感じ、林道終点を後にする。

 林道を出て、わらび野から桜野へ抜けて、紋内岳へ突き上げている中二股川沿いの林道を偵察に入る。しかし、小鉾岳登山口への分岐からすぐ先にゲートがあり、その先へ進むことはできず、地図上で考えていた4kmの沢利用の紋内岳へのアプローチは、さらに5.5kmの林道歩きが必要となった。桜野温泉にでも入って帰ろうかと思ったが、汗もそれほどかかなかったし、まだ11時前でもあり、まっすぐ帰路に着く。 


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