野田追岳(705.6m)B 
梯子沢林道〜作業道周回コース  2名 12,11,25
06,6,14の下二股林道コース
12,11,10の磐石岳トンネル〜国有林境界管理歩道コース

2週間前に登った野田追岳に別ルートの梯子沢林道から作業道を辿って周回

10:00 函館発
11:10 梯子沢林道ゲート前
登山地 点下山
11:20
---
12:30
13:00
林道ゲート
稜線450ピーク
626ピーク
頂 上
14:30
13:50
---
13:15
[1:40]所要時間[1:15]
15:00 盤石温泉(入浴)
16:00 落部馬場山荘(泊)

 八雲町の落部川と野田追川の分水嶺上に位置する野田追岳・・・約2週間前に、磐石トンネル北口から稜線上の国有林境界管理歩道を往復したばかりだった。その後、すぐに八雲のBaさんから、3年前に登ったという梯子沢林道ゲートを基点とした南面の作業道を辿る周回コースのGPSトラックログをいただく。

 こうなれば、正式な登山道はないが、それより立派な整備の行き届いた作業道を登山道として、いろいろなルートからの登山が楽しめる山ということになる。

 さらに、数日前に同じ情報を得た龍さんが登ってきて、「坂口さん、早く登って、HP上へアップして下さい」とのメールを頂く。これはなんとしても登らねば・・・ということで、前回一緒だったTaoさんの同行を得てトライ。

 八雲町落部から道々67号八雲厚沢部線を走り、銀婚湯のすぐ先で右側の下二股林道へ入る。3.5kmほどで梯子沢林道へ進む。さらに1kmほど走ると、施錠された林道ゲートがある。その手前の沢の右岸に下山で下りてくる予定の作業道がある(1)

○626ピーク経由の作業道を登る

 そこに車を置いて、ゲートの先の林道を進む。10分ほどで、右の広く刈り払われた作業道へ(2)

 作業道は、沢沿いから尾根へと続く。高度を上げるに連れて、積雪が増えてくる(3)沢を挟んだ正面に626ピークが見えている。
 
 c450付近で、道が二つに分かれる。ここは、多くのピンクテープがぶら下がっている右へと進む。626ピークから派生する東尾根を巻くように進み、やがて、その尾根にぶつかる。今度はその東尾根の南側をトラバースするように辿って626ピークへと近づいて行く。斜度は急になるが、626ピークは近い。

 やがて、前回そこまでやってきて戻った626ピークのすぐ西側を通過。


 626ピークから下り始めると、目指す野田追岳とその右後ろに砂蘭部岳から横山への稜線が見えてくる(4)コルから稜線上の国有林境界管理歩道へと合流する。積雪は20cmを超える。
なんと、そこにはすでに登って下っていった複数のスパイク長靴のトレースが残っている。前回の自分たちの磐石岳トンネルからのコースを往復しているようである。多分、これは、自分たちのサイトの記録を参考にしたグループのものだろうと確信する。

○稜線上の道を頂上までピストン

 今回の目的は、新ルートの確認である。頂上までは行かなくても良いのだが、前回より天気も良いし、雪山の展望も楽しみたいので、頂上を目指すことにする。西側には、いつも気になる鋭峰824ピークとすでに踏破済みの鍋岳〜乙部岳の連なりが見える(5)

 積雪覆われた頂上への道には、先行グループのトレースがはっきり残っている(6)

 やがて、先行者の足で周りを踏まれた三角点とそのそばに「龍」と記された馴染みの龍さんテープがぶら下がった棒杭の立つ頂上へ到着。(7)

 ここまで1時間40分だった。前回のアップダウンの激しい磐石岳トンネルからのコースより45分ほど早いお気楽コースである。このコースが最短コースということになる。

 





前回も眺めた小鉾岳やその後ろの中央分水嶺上の山並み、すぐ目の前に連なる砂蘭部岳〜横山の雪化粧した姿が新鮮だ(8)


 腹ごしらえをして、稜線上の道を戻る。正面に真っ白な駒ヶ岳。すぐ右手前に626ピークとくっきりと見える裏側から登ってきた道が見えるのがうれしい(9)
 前回も上り下りに非常に苦労したc500〜c460の間のとてつもない急な下りの上に到着。先行者はそこは登ってきているが、下りは左の尾根上の作業道を下っている。しかし、その尾根は、稜線上の道とは離れていくはず。それを気にしながら、我々は正規の急な道を下る。下り終わったら、左から、先行グループの下りのトレースが合流している。やはり、道が繋がっていないことに気付いてこちらへ戻ってきたのだった。

○稜線上の450ピークからの作業道を下る

 その急な道を下って、少し登り返すと周回コースの分岐の450ピークである。その作業道への分岐は、その稜線上で一番太いブナの巨木が生えていて、前回もそこから南へ続く作業道の存在も含めて印象に残っていた地点である(10)稜線上の国有林境界管理歩道と別れて南へ下る作業道へと進む。尾根上の林の中でところどころ道がはっきりしないところに出くわす。そこには、こまめに龍さんテープがぶら下がっていて非常に助かる。それを頼りに進むと、顕著な尾根に出る。


  その尾根の上に、キタゴヨウマツ(ヒメコマツ)が固まって生えているところに出くわす(11)Taoさんによると、このキタゴヨウマツの生息地は、ここから日高のアポイ岳の南側を流れる幌満川沿いまで飛ぶとのこと。確かに、先月末に紅葉鑑賞に行った幌満峡の道沿いに「天然記念物・幌満ゴヨウマツ自生地の記念碑」が建っていた。

 c300まで下ると、道は左側の沢の中へと下っていく(12)完全に沢の中に下りてしまい、やがて幅広の沢へと合流する。ところどころに龍さんテープや別のテープもぶら下がっているので心強い。しかも、よく見ると、沢の岸に作業道の証拠としての刈り払い跡が残っている。自信を持って長靴の強味を発揮して沢の中を進む。やがて、滝上へと出る。その手前から右岸に高巻き道ができていた。その道は沢から離れ、立派な作業道となって林道まで続いていた(13)

 頂上から1時間15分で、林道ゲート手前の車のデポ地点へ。スタートしてから3時間10分の手軽な周回コースであった。

○下山後の出会い

下山後、下二股林道の先へ。ここは鉄砲岳へ登ったときにスキーで歩いた道である。そのときに目にした昔の開墾地跡のトドマツ林とそこに建つ「八雲町立上ノ湯小学校二股分校」の碑を見に寄った。

 戻って、一昨年から年に何度もお世話になっている愛用の盤石温泉へ向かう。そのすぐ近くで磐石温泉方向から来る2台の札幌ナンバーの2台の車・・・なんと、ひと月前に二観別岳でご一緒した「地図がガイドの山歩き」チームのsaijhoさん、チロロ2さん、山遊人さんの3名・・・「奇遇ですね。坂口さんの記録を印刷して野田追岳に登って来ました」とのこと。先行グループは彼らだったのだ・・・・。

 盤石温泉から上がって、当初からの予定だったHYML仲間が札幌や室蘭や埼玉から集ってのBaさんの温泉付き別荘での泊まり込み忘年会へ・・・・(14)

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