ニトヌプリ(1080m)〜チセヌプリ(1134.2m)
4:00 自宅発
7:30 パノラマラインゲート着
○ニトヌプリ
登山 | 地点 | 下山 |
7:50
8:35
9:35 |
ゲート前
西斜面へ
頂 上 |
10:20
----
9:45 |
[1:45] | 「所要時間」 | [0:30] |
○チセヌプリ
13:35 チセヌプリスキー場駐車場
登山 | 地点 | 下山 |
10:40
11:30
12:20 |
駐車場
850台地
頂 上 |
12:55
12:45
12:35 |
[1:40] | 「所要時間」 | [0:20] |
13:30 綺羅乃湯(入浴)
18:30 ニセコ道の駅(車中泊)
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ニセコ連峰のチセヌプリ(左)とニトヌプリ(右)(国道5号線から撮影)(1)は、どちらも簡単に登れる山で、山スキーで人気の山なのに、なぜか積雪期には未踏だった。
チセはアイヌ語で家の意味で、チセヌプリは、まさに山容からしても、「家の形をした山」である。ニトヌプリのニトは、「森のある山」を意味するアイヌ語の「ニドム・ヌプリ」に由来するという。このコルを岩内へ抜けるニセコパノラマラインが通過している。
当初の予定は、ニセコパノラマラインの岩内方面への冬期間通行止めのゲートから、両山のコルまで登り、先にチセの東斜面を登って滑り、ニトに登り返す予定だった。
家を早朝の4時に出た。
ゲートに着いたらすでに、除雪作業に入ったようで、ゲートは閉じられていたが、除雪はされていた(2)。準備をしているうちに除雪車や作業車が入って行った。
パノラマラインの右上を歩くつもりだったので、登る雪壁の高さが心配で、先に歩いて偵察に行った。300mほど先に低いところを見つけて戻り、そこまでスキーを担いで進む。
雪壁を登り、パノラマラインの右側の斜面をトラバースするように進んで行く(3)。
○進路変更してニトヌプリへ
九十九折りになっているパノラマラインの右側を真っすぐ登って行く。やがて、除雪作業をしているところへ到着(4)。
パノラマラインを横切る両山のコル付近までは、今日中にはまだ届かない感じではあった。
しかし、作業の邪魔になったりしたらまずい。この地点でこちらからのチセヌプリへは諦めて、そこからニトヌプリの西斜面へ進路を変更。
急斜面をジグを切りながら登り、南峰から延びる東尾根手前のコルを狙って登って行く(5)。
登り切ったろころは、南峰の北側で、目指すニトヌプリの本峰が見えた(6)。ちなみに、地図上では南峰を頂上としているが、北峰の方が標高も高く、頂上標識が設置されている。
南側にはイワオヌヌプリと微かにニセコアンヌプリが見えていたが、羊蹄山は見えなかった(7)。
頂上近くは、ガリガリだったが、昨日のものと思われる多くのスキーやスノーシューのトレースがたくさん残っていた。
頂上に着いたら、雪が降ってきた。風も強く真冬並みである。ほうほうの体でシールを外して下山開始(8)。
下山し始めたら、東側から二人のスキーヤーが現れて、南側の谷の方へ滑り降りていく。こちらからのスキーのシュプールもその谷の方へ向かっている。
ついつられて、そちら方向への滑りを楽しんでいるうちに、降り過ぎてしまった。
予定をしていた南西尾根を下から巻くようにトラバースして、眼下にパノラマスカイラインが見えてひと安心。あとは木々の間を滑り降りる(9)。
パノラマスカイラインの雪壁を登った地点まで下り、スキーを担いで、ゴールイン。
○スキー場下からチセヌプリへ
まだ、時間的にも早いし、天候も回復してきたので、チセヌプリへ登るために今は閉鎖されたチセヌプリスキー場下の駐車場へ移動(10)。
すべて山に登っている人の車ではないだろうが、15台ほどが停まっている停まっている。スキー場のゲレンデ跡を登って行く二人連れの姿も見える。
ゲレンデ跡のトレースを辿って登って行くと、二人の外国人が降りて来た。「西側から登ったけど、東側の方が登りやすそうです」と流ちょうな日本語で教えてくれた。
ゲレンデ跡を登り切り、西側へ向かわずに東側の台地の方へ向かう。850m付近の台地へ出ると、東側の斜面も見え、上の方を登っている二人の姿が見える(11)。
トレースを辿りながら、急な斜面をジグを切って登って行く。右手に、先ほど登ったニトヌプリが見える(12)。左手には、シャクナゲ岳〜目国内岳〜雷電山(13)。
高度を上げるにつれて斜度がきつくなる上に、溶けてボコボコになったまま固まったガリガリ斜面となる。キックターンのときに転びそうで緊張する。
もっと時間がかかると思ったが、1時間40分で頂上到着(14)。着いたときは若者二人がいたが、すぐに爽やかな挨拶をして滑り下りて行った。
上の方のボコボコ・ガリガリ斜面を慎重に下ると、まもなく、ほどよく溶けた表面が新雪に覆われたザラメ雪斜面となり、快適なターンを楽しむことができた。
下から登って来た一人の男性と挨拶を交わし、滑降を続ける(15)。 ゲレンデ跡でも滑りを楽しみ、わずか20分で下山してしまった。
思ったより時間が掛からず楽勝だった。今度はパウダーのころに再訪したいと思った。