西昆布岳(803.9m)  
<南尾根ルート> 単独 山スキー  04,2,19 
06,5,09の「南西尾根ルート」
パウダー滑降を楽しみたくて登った厳冬期の再訪

7:00 豊浦道の駅発
7:30 道々914号線・276地点
登山
地 点
下山
 7:55
 9:20
10:00
農道入口(276)
林道交差(600)
頂  上
10:45
10:30
1025
[2:05]
所要時間
[0:20]
11:30 豊浦温泉(入浴)
15:00 帰宅

 昆布岳から南西に延びる尾根上に位置する豊浦町の803.9m峰である(1)登山道はないが、冬には良く登られる山で、自分も著者の一人である『北海道雪山ガイド』にも載っている。滑りも楽しめる斜面が多く、冬山入門の山としても人気がある。

 06年5月にぎりぎりの残雪を繋いでスキーで登っているが、再訪はパウダーの滑りを楽しむためにも厳冬期と決めていた。豊浦道の駅で夜を明かし、ニセコへ抜ける道々914号線の新山梨地区へ向かった。今回は、あわよくば昆布岳までと考えていたが、天気が良くなく、昆布岳の姿も見えない。かろうじて見えていた西昆布岳だけま計画に変更。前回はペタヌ川の西側の南西尾根を登ったが、今回は手前のペタヌ川の東側の南尾根を登ることにした。


 道々914号線の標高点276地点から山に向かって農道が延びている。その分岐の道路端に車を停めてスタート(2)農道を少し進むと目の前の広い牧草地の先に目指す西昆布岳が見える。農道から緩やかな南尾根の牧草地の中を登っていく。前回登った南西尾根より尾根が広い。牧草地の上まで進むとまばらな樹林帯へと入って行く。その先にも牧草地なのだろうか?オープン斜面が見える(3)


 ときおり青空が広がり、陽が差すこともある。横からの陽光が雪面に描く木の影が美しい(4)まばらな樹林帯を抜けると、再び広い斜面が広がる。20cmほどのパウダーラッセルでひたすら直進する(5) 


 標高600mほどを横切る農道を横切る(6) この先からは斜度が少し増すダケカンバの樹林帯へと入って行く。木は混んでなくて、帰りの樹間滑降も楽しめそうだ(7)この辺りまで来ると、ラッセルが少し深くなり、30cmほどになってくる。


 頂上手前に小さなポコがあり、それを頂上と勘違いして登ってしまったが、頂上はその奥だった。ダケカンバの疎林帯の先に目指す頂上が見えてきた(8)吹きだまりで深いラッセルを越えて、吹きっさらしの堅い雪面の頂上に到着。振り返ったら、一瞬だけだが、眼下の豊浦海岸が見えた(9)前回は内浦湾を隔てて駒ヶ岳や周りの山々が見えただけに残念。しかし、今回は悪天候で滑りを楽しむことだけを目的に登ってきたので、それだけでも十分だ。


 ものすごい強風が吹き抜ける中、シールを剥がしているうちに、それまで姿を隠していた昆布岳が見えた(10)時間的にはあと2時間半は要するだろう。しかし、この天候の中を登る気はしない。それにしても、手前の944ピークからの頂上斜面までの落差が大きい。帰りは滑りを楽しめそうだが、944ピークへの登り返しはどうしてもシールを貼り直さなくてはならない。それに、昆布岳の魅力でもあるピークの姿が目立たない。やはり、この昆布岳に登るのは、滑りを度外視して、頂上のコブに向かって登る記録の多いニセコ側からの東尾根だろうか・・?

 寒いのでそそくさと下山準備を済ませて、楽しみな下山をスタートさせる。斜面が緩やかなので、豪快な滑りとはならないが、樹間のパウダー滑降と広いオープン斜面の滑り楽しんだ(11)前回の南西尾根よりは広い斜面が多く滑りを楽しむことができた感じだ。下の方は登りのトレースを辿っての直滑降しかできない。2時間かけて登ったところをわずか20分でゴール。豊浦温泉で汗を流して帰路に就いた。



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