13:00 武佐岳登山口から移動
登山 | 地点 | 下山 |
14:00
14:54
15:12 |
登山口
第3お花畑
頂 上 |
16:00
15:28
15:15 |
[1:12] | 所要時間 | [0:45] |
養老牛温泉ホテル大一へ |
この山(1)(翌日撮影)は、花の山として有名な山である。6月の下旬頃から7月中頃まではそのピークらしい。そのころにこの山に北海道の南端からくることは不可能である。今回このような天候になるのであれば、5年前の8月にカムイヌプリ(摩周岳)に登ったときに登っておけばよかったという悔いがないわけでもない。
登山口には、西別小屋というログハウスやトイレも整備されたキャンプも可能なくらい広い駐車場になっている。花
の山らしく、自然保護や盗掘防止の呼びかけの看板が立っている(2)。入山届けには、本日誰も入山した形跡はないが、先ほどの武佐岳で出会った男性が昨日登ったらしい。
カラマツ林の中の広い林道跡を少し進むと、登山道との分岐にぶつかる。ここにも盗掘防止を呼びかける大きな看板が立っている。そのそばに、
見事な赤い実が鈴なりのナンテンの木が生えている。ガスの中にあまりにも映えるので、思わずカメラに収める(3)。
周りは笹原のなかに枯れた木やダケカンバが点在する広い斜面が広がる。上の方はガスで見えないが幅の広い登山道がまっすぐ延びている。「がまん坂」との標識が立っていて、まさに我慢の急登が急ぎ足でも30分以上も続く(4)。 本来であれば、振り返えれば、広い根釧台地が広がるのであろうが、黙々と登り続ける。
やがて、モイワシャジンを中心とした花々が少しずつ増えてくる。我慢の直登が終わり尾根道となると、モイワシャジンのほかにトウゲブキ、ウメバチソウ、タカネトウチソウなどが目立つようになってきて、「第1お花畑」の標識である。
さらに細いダケカンバの林を潜ると、
「第2お花畑」となる(5)。標高700mを過ぎると傾斜は緩やかになり787ピークへの分岐にぶつかるが、展望もないので、ピークをかわす道を進む。787から下りてくる反対側の分岐には道が荒れて、ロープが張られ、787ピークへは登れないようになっている。
「第3お花畑」から見えない1kmほどのアップダウンを繰り返す稜線に、見事なお花畑が展開するらしい。この辺りにはカムイヌプリ(摩周岳)でもたくさん目にしたエゾタカネセンブリやミヤマリンドウなども目に付くようになる。
風と雨も付いてきて、急いで見えない頂上を目指す。先に見えるピークが頂上かなと思って高度計を見るとまだ違うらしい。
そんなことを繰り返しながら濡れた道をどんどん進む。本来であれば、摩周湖やカムイヌプリを見ながらの登りなのであろうが、ただ頂上へと急ぐだけである(6)。
やがて、頂上に到着(7)。雨足も強くなったので、写真を撮っただけですぐに引き返すことにする。帰りは走るようにして登山口を目指す。これまでに経験のない1日3山は計画通りにそれほどの疲れも感じないままゴールできたが、ガス中のピークハンターに終わったことがやや残念である。でも、成し遂げた満足感や充実感はそれなりにあるものである。
次の日、天候が上がったが、当初計画していた陸別の北稜岳はパスして、それぞれの3つの山の写真を開陽台から撮り、自分の登った山の姿だけでも目に止めて帰ることにする。
その後、道東観光ドライブを楽しみ、女満別から飛行機に乗って函館空港に向かう。車を走らせると、10時間ほどはかかる距離を、わずか1時間少々で飛んでしまうのは、お金には換えられない魅力がある。