8:30 層雲峡発
9:20 登山口着
登山 | 地点 | 下山 |
9:40
11:30
12:35 |
登山口
見晴台
頂 上 |
13:35
14:15
15:15 |
[2:55] | 所要時間 | [1:40] |
17:00 遊湯ぴっぷ(入浴)
20:00 道の駅
ライスランド深川(泊) |
表大雪と石狩川を挟んで対峙する「表大雪の展望台」的な山である。山名はアイヌ語に由来し、「断崖絶壁の上にある山」の意で、層雲峡の崖上にその姿を仰ぎ見ることに因るのであろう。
この山に最初に登ったのは、単独で、当時あまり歩く人のいなかった平山からの吊り尾根を通称アンギラスと呼ばれている岩稜の無名峰を越えてピストンした96年で、その3年後に今回と同じ中越コースを登っている。
今回は、栃木から大雪紅葉登山にやってきた3人のうち日本百名山をすでに完登している2人の希望で日本三百名山に選ばれているこの山へ、前日の高原沼巡りに続いてのお付き合いである。2日間ともこれ以上はないという好天に恵まれ、楽しいグループ山行となった。
大槍の北側をトラバースして登り切ると、反対側の平山を初めとする北大雪や石狩連峰などの東大雪の山々の展望が広がる。
道端の真っ赤なウラシマツツジの紅葉が眩しい(7)。このウラシマツツジやチングルマの草紅葉に彩られた夏場の花畑が広がる中を進む(8)。ここから先は険しい登りはなくなり、周りの山々や斜面の紅葉を眺めながらの散策気分となる。
10年前の緊張感が蘇る平山の稜線から往復した吊り尾根上に聳える通称アンギラスの岩稜を右手に見て(9)、本峰手前ピークの西斜面をトラバースすると最後のコルに出る。あとは方向を西に変えて、ハイマツに覆われた南斜面を登っていくといくと10分ほどで広く平坦な頂上に到着する。
○のんびりと360度の大展望を楽しむ
リュックを置いてまずは記念撮影である(10)。この山の一番の魅力は360度の展望である。表大雪はもちろんであるが、北には天塩岳が聳え、その左奥には遠くピッシリ山や三頭山、さらにその遙か南側には暑寒別岳や芦別岳も見える。
東には稜線が連なる支湧別岳〜この8月に登った屏風岳〜平山の稜線などの北大雪の山々、その左側の奥には知床連山まで見えるのには感動ものである(11)。
さらに南側にはクマネシリ山塊や石狩連峰などの東大雪の山々、石狩岳の双耳峰のすぐ右側に二ペソツ山の頂上部分だけ頭を出している。
1時間近くもそれらの大展望を欲しいままに堪能する。特に日本百名山を完登した二人には、ここから見えた天塩岳、石狩岳、二ペソツ山、芦別岳、暑寒別岳などの二百・三百名山への登行意欲を煽る。
○大満足の余韻の中で
立ち去りがたい思いを断ち切って下山を開始する。
頂上手前のコルまで突き上げている茅刈別第三支川の源頭越しに聳える大槍の斜面を横切っている登山道を眺めながら頂上斜面を下る(12)。さらに目の前に迫ってくるすっぱりと切れ落ちている迫力満点の南壁を眺めながらトラバースの道へ入る(13)。
1742コブのトラバース地点を越えると、あとは緊張場面もなくなり、緩やかな尾根道を下るだけである。登りは展望を楽しんだり、写真を撮ったり、休んだりと3時間近く掛かったが、2時間も掛からないで登山口へ到着する。
登山口から車を走らせると、車体のガタガタという音が大きくなってくる。もしやと思って車を止めてみると、案の定右前のタイヤがパンクしている。手伝ってもらってスペアタイヤと取り替えて長い林道を下る。上川の愛山渓の先から無料高速に乗り、比布北ICで降りる。降りたところに記憶に残っていた「遊湯ぴっぷ」という看板を見つける。そこへ立ち寄って汗を流す。比布スキー場のすぐ下であった。
入浴後、旭川空港へ向かう3人と別れて旭川を目指す。旭川でタイヤを探すが同じタイプのものがなくて、そのまま道の駅・ライスランド深川まで走り、そこで夜を明かす。翌日、函館まで走り、いつも利用している近くのガソリンスタンドで取り替えて帰宅する。