ニセイチャロマップ岳(1760m)<北大雪> 石ノ沢川北面直登沢ルート  12名  03,9,6

北見の仲間に誘われて参加した、早い紅葉に感激の12名のブループでの楽しい沢登り登山

9/5 
15:00 函館(自宅)発
    (高速道路利用)
22:30 白滝村着
9/6
白滝村役場
登山
地  点
下山
 6:53
 9:45

11:27
車デポ地点(680m)
涸れ滝終了地点(1080m)

頂 上 (1760m)
16:23
(懸垂下降
 の練習)
12:05
[4:34]所要時間[4:18]
17:00 石ノ沢川砂防ダム河原(車中泊)

 この山は2万五千の地図上にも山名が記載されていない山であるが、上川町、白滝村、丸瀬布町の3町村の境界線の頂点に位置する1760mピークで、南に延びる稜線上には武利岳が、北東に延びる稜線上には翌日登った支湧別岳が聳える。山名の由来は層雲峡の大函附近で石狩川に合流するニセイチャロマップ川の源流部にあることによるものであろう。この日は生憎眺望に恵まれなかったが、今回の山行を計画しリーダーを務めてくれた北見の熊プーさんが送ってくれた東側に聳える無類岩山から眺めた姿は、右の通りである(1)。

 今回は、昨年の夏、札内JPで逢って以来お付き合いいただいている「山の旅人」サイトの北見の熊プーさんから「sakagさんのまだ登っていない北大雪の2山を計画しますが、いかがですか?」とお誘いを受け、最近同行の多い「地図がガイドの山歩き」サイトの札幌の西條・久野チーム、「山の時計」サイトの名寄のEIZIさんほか、昨年クワウンナイ川を同行した旭川のOgiさん、2度山中でお逢いしている札幌のSaさんも一緒に参加。さしずめ、全道あちこちからの参加者を北見の「山とヨガに魅せられて」サイトのFu女史以下HYMLの会員他のメンバー6名がお迎えする形のグループ12名の山行となる。

 前日、夕方15:00に函館を出て、高速を繋いで7時間半で白滝駅前に到着し、そこで車中泊する。高速料金は国縫から旭川北ICまでで往復16,800円のところ、5日間で乗り放題で10,000円の割引券利用である。雨が上がったばかりの朝を迎え、6時、集合場所の白滝村役場の駐車場で12人が揃う。こんな遠くまで来たのに、初対面の方が北見の4人だけであった。しかも、みなさんmyHPの愛読者である。

 天候は雨が上がったばかりの回復傾向で、晴れ間も覗いてくる。みんな揃ったところで、入渓地点となる支湧別川の支流石ノ沢川の上流を目指す。680m附近の林道が少し広くなった所に車をデポし、入渓地点までの踏み跡を15分ほど辿る。入渓してしばらくは流木がやたらと煩い単調な沢を進むが、800mを越える辺りから両側が垂直に切り立った岩壁に囲まれた険悪な沢になる(2)。

地図上でもコンタの詰まった830m〜1080mの間は水が伏流しているらしく大きな岩が積み重なった苔むした涸れ滝が続き、まさに岩登りもどきの楽しい登りが続く。その極め付きは20mほどの苔むした美しい涸れ滝である(3)。

 そこを突破して、斜度が緩むと再び水流が現れ、今度は滑滝や小滝が連続するようになる。ロープが必要な緊張するようなところはなく、快調に沢登りを楽しむ(4)。1300m附近は小滝が連続し、斜度も増してくる。この辺りから上空が晴れ、太陽が沢の中を照らすようになる。沢の上の方の源頭部の斜面や稜線近くにみごとな紅葉が見えてきて、みんな歓声を上げる。1350m附近で一端傾斜が緩み、沢が南東に曲がり、再び南西に向きを変えると頂上の稜線が見える。その下に一面みごとな紅葉が広がる(5)。1570m附近の二股から頂上にまっすぐ突き上げる沢を進む。後ろを振り返ると、1692峰がすっきりとその端正な姿を見せている。

 1650m附近で遠くオホーツク海へ注ぐ湧別川の最初の一滴が湧き出る源頭にぶつかる。そこで、のどを潤し、あとは簡単な藪に突入し、最後の詰めである。岩壁にぶつかりそれを東側から巻くように真っ赤なウラシマツツジと灰色の岩のコントラストがみごとな頂上へ到着する。南側の眺望が少し広がるだけで、残念ながら山座同定ができる山はひとつも見えない状態である。それでも、武利岳へ続く南側の稜線附近の紅葉がみごとである(7)。

 30分ほど休憩して集合写真を撮り(8)、下山を開始する。途中の岩場で懸垂下降の練習を40分ほどする。生まれて初めての経験である。先日購入したばかりのハーネスが早速役に立つ。エイト環へのロープの通し方からスタートして、ロープの掴み方、ずらし方、体の構え方などをじっくり教えてもらい、いよいよ実践である。高所恐怖症の自分には垂直に切れ落ちる岩壁を上から覗くだけでも怖いが、せいぜい15mほどの岩壁なのと、下が谷底でなく、木が生えているところなのでそれほど怖さは感じない。でも、最初の姿勢をとってロープに体重を預けるのが怖い。どうしても体を水平にできず、立ってしまいがちであるが(9)、慣れると思ったより難しくもなく結構快感が伴う。3回練習させてもらい、自信がついたところで終了。私の外にも初体験組が4人いて、楽しいひとときである。

 下山後は、石ノ沢川の砂防ダム上の広く整地された場所へ移動し、その周りにテントを張り、そこで野外大懇親会の始まりである。北見メンバーの心づくしの豚汁を中心としたご馳走や旭川のOgiさんのわざわざ七輪を持ち込んでの塩ホルモンや焼き肉やらサンマの塩焼きまで・・・・。最後には熊ブーさんが作成してきた「山の歌集」を手に大合唱して、20時過ぎにはそれぞれテントや車中の中に潜り込む。

(この写真は、全部Ogi@旭川さんをはじめ同行した仲間から送ってもらったものです。私のカメラは充電し忘れで使い物になりませんでした)

<同行した方々のサイトのページへ>
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