9:15 北見市相内で待ち合わせ
9:30 管理車道登山口
登・下山 | 地点 |
9:40
9:50
10:50
11:20 |
管理車道登山口
奥新道登山口
仁頃平
頂 上 |
[1:40] | 所要時間 |
11:35
12:10
12:40 |
頂 上
つつじ岩
管理車道登山口 |
[1:05] | 所要時間 |
13:30 端野町・のんたの湯(入浴)
14:30 北見・コインランドリー
17:00 常呂町・船長の家(泊)
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北見市の最高峰で一等三角点の山である。頂上に開発局の無線中継所のアンテナ群が立っているが、自然が豊富で昔から北見市民に愛されてきた山である。最近7コースもの登山道の整備等が進み、人気急上昇の山として有名である。その整備に努力してきたのが、この山の愛好者が集まってできた「仁頃山愛好会」である。
最近になって、この山の情報を知りたくて検索したら、
仁頃山愛好会のHPに出会った。なんとそのリンク集にmyHPが名を連ねているのに感激して早く登りたい山となった。実際登ってみて、登山道だけでなく、いろいろな案内表示板、植物名の表示などの努力の様子を実際に目にしてより一層感激した次第である。
さらに、昨秋、ニセチャロマップと支湧別岳へのお誘いをいただき、案内していただいた
北見山岳会の熊ぷ〜さんことYoさんと愛犬エル、植物に非常に造詣の深い0女史の同行もいただき、さらに、下山後、登山口ですでにこの山に1000回以上も登っているという仁頃山愛好会会長の佐藤さんにまでお逢いし、思い出深い山になってしまった。
山名の由来は、アイヌ語「ニ・コル・ベツ・」(木を・持つ・川)に由来するらしい。いずれにしても響きがよくそれだけでも愛されそうな山である。
Yoさんの薦めで早朝登山となった留辺蘂・丸山を下山後、わざわざ同行案内してくださるという彼と北見市相内で待ち合わせ、彼の車の後ろについて登山口へ向かう。
仁頃川をダムで堰き止めた富里湖畔からアンテナが3本立つ頂上が見える(1)。管理車道コースの登山口へ着いて、平日にもかかわらず、20台ほどの車が駐車しているのにびっくりして、Yoさんに「今日何かイベントがあるのですか?」と聞いてしまった。最近はいつもこの状態だそうである。人気の高さを再認識する。
出発の用意をしていると、先に登りかけた上品な感じを漂わせた女性が函館ナンバーの私の車を見て、「もしかしたら、坂口さんではないですか?」と聞いてくる。私とYoさんとのMLでのやりとりを見て、myHPの愛読者なので逢いたくてわざわざやってきたというO女史とのこと。感激の初対面である。このO女史、一緒に歩いて分かったのだが、非常に植物に造詣の深い方で聞いてみたら、平成8年に前田一歩賞を受賞した北見在住の松木恒男氏とずっと一緒に植物研究の山歩きをしてきた方だとのこと。彼女のお陰で、仁頃山は私にとって「花の多い山」となった。
KaさんとYoさんの愛犬エルも加わり、4人と一匹の楽しい登山となりそうな気配に浮き浮きした気分で出発も準備をする。仁頃山愛好会のHPの登山道紹介を読み、一番歩きたかった自然と変化に富むという奥新道コースを登りに、最もポピュラーな管理車道コースを下りに利用するとのこと。Yoさんと愛犬エルの後ろに付いて奥新道コースの登山口までの駒の沢林道を500mほど進む。
奥新道コースは、平成9年に開削された登山道で樹林や尾根などのバリエーションに富んだ本格的な登山コースだそうである。
「ふれあい橋」を渡ったところが登山口である(2)。そこには立派な登山道内図が設置されている(3)。約3.1kmの尾根コースのようである。
丁寧に整備されている登山道を進み、「冷水沢」の方へ一度下りてから、尾根に取り付く。周りの柔らかな新緑がことのほか美しいし、結構早い時期であるのにもかかわらず多くの花も目にすることができる。
ミヤマハンショウヅル(4)、ツルシキミ(5)、コキンバイ(6)、アズキナシ(7)などをデジカメに収めて進む。ダニも凄く、ズボンに付くダニを払いながら、エルもダニの付き放題である。休むたびにダニ退治をしながら登っていく。
500〜600mの間は
細く顕著な尾根道になり(8)、途中、「頂上まで1.7km地点の極楽尾根」に到着。600mを越える600m附近で尾根が広くなり、斜度も緩んでくる。この辺りが「仁頃平」であろうか。この辺りから頂上が見えてくる。周りはまだ芽吹いたばかりのダケカンバが多くなる。
さらに20分ほどで、「栃木天井」を越えると西尾根コースと合流し、佐呂間町との境界線上の稜線に乗り、向きを東に変える。先にはアンテナの立つ頂上が見えている。
非常に気温が高く、大きな残雪にエルが気持ちよさそうである(9)。
1時間40分で頂上標識と
一等三角点、さらにベンチも設置された頂上に到着する(10)。360度の眺望が広がるが、あいにく霞んでいて、知床方面や屈斜路湖附近、阿寒方面の遠望が利かないのが残念である。
眼下には富里湖が見えている(11)。貸し切り状態の頂上で簡単な腹ごしらえをするが、Oさんから北見の銘菓のお土産までいただく。
15分ほど休んで、
もっともポピュラーな無線中継所施設保守のために整備されている管理車道コースを下山開始する。合目標識も1合ずつ設置された快適な道である(12)。
途中の岩登りのトレーニング場所となる「つつじ岩」を覗き、下山を続ける。また、「湿地植物観賞コース」なども整備されていて、エゾノリュウキンカを初め湿地性の花がいろいろ咲いている。その中に
クリンソウ(13)も数株咲いていた(13)。その下の遊び感覚で整備中の「やなぎ村」なども楽しそうである。
1時間強で登山口に到着すると、そこに、今日も「やなぎ村」の整備をしてきたという仁頃山愛好会会長の佐藤さんがいらして、Yoさんが紹介してくださる。「わざわざ函館からですか?」と感激されて、こちらも感激である。
みなさんと別れて、紹介された端野町町営温泉・のんたの湯で汗を流し、時間的余裕があるので、北見へ出てコインランドリーで洗濯をした後、宿泊先の常呂町の船長の家を目指す。