手稲ネオパラ(838m)
<西野浄水場コース> 山スキー  2名 12、2,15

札幌市街地から手軽に行ける人気の山スキールートに初挑戦

7:00 豊滝除雪センターP発
7:50 西野浄水場・登山口       
登山
地 点
下山
 8:30
10:05
11:05
登山口
第二斜面下
頂上
12:05
11:45
11:30
[2:35]
所要時間
[0:35]
15:40 京極温泉(入浴)   
18:00 きょうごく道の駅(車中泊)

 良く札幌の山仲間から耳にする山スキールート手稲ネオパラ・・・一度で良いから挑戦したいものだと思っていた。幸い、yuki@埼玉さんの計画に入っていたので、これ幸いと同行させていただいた。

 手稲山の東隣にある838ピークの通称である。ネオパラの由来は、『雪山ガイド』によると、手稲山中腹にある山小屋パラダイスヒュッテ近くの斜面をパラダイスと呼んでいるのに対し、新しい(ネオ)パラダイスという意味で名付けられたらしい。札幌市西野の市街地のすぐ裏から気軽に登れる最も近い山スキールートとして人気の高い山らしい。

 暴風雪警報が出ていたので、ダメもとで登山口のある西野浄水場へ向かった。しかし、風もなく、青空も覗き、手稲山も見えている。道が分かりづらかったが、なんとか到着。しかし、あるはずの駐車スペースがなく、もたもたしている内に、後続のパーティが来て、上手に路肩に停めて準備をし始めた。なんとかこちらも路肩に停めて準備を始めた(1)

 先行グループとなった4人の中のご婦人が函館ナンバーの車を見て、「もしかしたら?」と挨拶してくる。名乗ったら、「いつもブログ拝見しています。」とのこと。ちょっとした会話の中にHYMLメンバーの名前が出てくるので、HYMLメンバーの方らしい。その4人は、札幌山びこ山友会という山岳会の仲間だった。

 スタートしようとしているところへ、さらに車が2台到着。平日にもかかわらず、さすが人気の山である。
 
  西野市民の森遊歩道の入り口が登山口となっていた(2)そこか先は先行グループのトレースを使わせていただいた。林道を進むのかと思ったら、琴似発寒川の支流の中の川の左岸沿いの藪中にトレースは続いていた。「人気の山スキールートにしては、藪がうるさいな」と感じながら進んでいく。やがて、大きな砂防ダムを見ながら進む(3)
 
315で林道にぶつかるが、そのまま沢地形の中を進む。斜度は緩く、幅の広い疎林帯だ。

 420付近で、目の前にピンクテープがズラ〜ッとぶら下がったロープが目に飛び込んでくる。その手前に沢がポッカリと口を開けている。確かに上から滑り降りてきたら、落ちてしまう心配のある箇所だ(4)

 450辺りで源頭地形となり、目の前に開けた急な「下の壁」と呼ばれる第三斜面が見えて来る。

 木立の斜面を斜めにトラバースするようにトレースを辿っていくと、北隣の沢の源頭に出る。その先には、まるで、スキー場のゲレンデのような広い緩斜面が広がっている。ここが第二斜面のようだ(5)


 その第二斜面を登り始めたら、左側の木立から多くの小鳥の声が聞こえる。yukiさんは小鳥には詳しいらしく、鳴き声や姿から鳥の名前を教えてくれる。下の方で一羽だけ夢中になって木の幹を突いてえさ取りに夢中になっているコガラがいた。近づいても全然逃げないので、珍しくはっきりとした写真を撮ることができた(6)。下りでは快適な滑りが楽しみな第二斜面をまっすぐ登っていく(7)

  第二斜面を登り切って緩やかな斜面となり、向きを西北西に変えて進んでいく。トドマツが初めて姿を見せる(8)ここまで来ると、頂上は近そうだ。頂上手前右側の急斜面が「上の壁」と呼ばれる第一斜面のようだ。

 トドマツが固まって生えているところが頂上らしい。先行グループがすでに滑り降りる態勢に入っていた(9)。彼らが下りていって間もなく、こちらはセルフタイマーで記念写真撮影(10)腹ごしらえをしているところへ単独の男性が到着。こちらより先に第一斜面に飛び込むように滑り降りていった。

 こちらも滑降開始。第一斜面に慎重なターンを刻む。軽い深雪滑降が気持ちよい。第二斜面では、お互いの滑りの撮影タイム・・・。私は小回りで(10)、テレマーカーのyukiさんは中回りのターンを決める(11)・・・思わず「楽しい!」の声を発してしまうほど快適な斜面だった。

 第一斜面は、前日の暖気で緩んで固まった雪が災いして、ターンしづらかった。その後は、登りのトレースを辿ったが、沢沿いのコースは藪がうるさくて、思うように滑られなかった。途中から林道を滑り降りれば良かったと思ったが後の祭り。

 暴風雪警報で半ばあきらめていたが、その影響を受けずに、展望はなかったが穏やかな天候だった。こんなに手軽に市街地すぐ奥から快適な山スキールートがあるのをとても羨ましく思いながら登山口を後にして、明日予定の本倶登山のために小樽回りで京極道の駅を目指した。


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