6:00 函館発
(上ノ国町の海岸線の
山を偵察)
8:45 上ノ国町石崎地区・
イゲ沢川沿い林道終点
登り | 地 点 | 下り |
8:55
9:55 |
林道終点
頂上 |
10:55
10:05 |
[1:00 | 所要時間 | 「0:50 |
12:00 俄虫温泉(入浴)
14:00 帰宅
|
上ノ国町石崎地区の市街地のすぐ裏に聳える山である(1)(登ったのは頂上へ突き上げる沢形の右の尾根)。
しかし、当初からこの山を狙ったわけではない。函館山の会のメンバーであるSHOさん、Yoさん、Yaさんの3名と一緒に目指した厚沢部町の無名峰は低いガスに覆われていたので諦めた。しかし、日本海側の海岸線が晴れていたので、どこか登れそうな山はないかと海岸線へ出て偵察を兼ねながら南下した。
上ノ国町の海岸線には、市街地から石崎までの間に、藪山だが全員未踏の丸山(450m)、撫付山(429.5m)、楢ノ木山の3山が並んでいる。海岸が近いのでいずれの山も雪がほとんど付いていないので藪漕ぎ覚悟だが、その中で最後に偵察した楢ノ木山が、車で入れた林道終点から直接頂上へ繋がる尾根に取り付けることが決め手だった。地図は当然持っていないが、このようなときに強味を発揮したのが自分だけ持っていた地形図入りの新しいGPSだった。
この山の麓の石崎地区市街地の裏側に続く道を入ってみた。その道は町営住宅の前を通りその奥へと続いていた。イゲ沢川に架かる橋を渡った先は林道と言うよりは砂防ダム工事のための道のようだ。その先へ進んだが、まもなくその終点にぶつかる。山菜採りの車が1台停まっていた。
そこは、GPSで確かめたら頂上へ直接突き上げる直登尾根の根元だった。頂上までの直線距離が785m、標高差370m。雪は全くなく、見た感じでは藪が薄そうな感じだった。誰が言い出すともなく、早速登る準備に掛かる。
当初の予定は雪山でかんじきやスノーシュー、ストックも用意してきたのだが、いきなり夏山モードの山になった。自分はスパイク長靴だったが、他はプラブーツ、登山靴、長靴と様々な足回りでスタート。
尾根の根元を少し奥へ入って傾斜の緩いところを探すが、益々急になるので、戻らないでその左の急な尾根の末端に取り付く。
周りの木々に掴まりながら登り切って尾根に出たら斜度が緩んだ。
尾根上には藪はなく、快適な鹿道状の踏み跡まで付いている(1)。
足下にはドングリが敷き詰められたように落ちている。まさに山名の通りのドングリ山だ。これほど山名の由来がはっきりする山も珍しい。(2)。
割と広い尾根で一部岩が露出したところもあったが、概ね快適な尾根登りだ(4)。振り返ると、木々の間から石崎地区の市街地と漁港が覗く(5)。
やがて、笹藪で覆われてきたが、それほど気にならない程度だ(9)。頂上が近くなってきたら、強烈なネマガリダケ林が現れる。それを漕がなくては?と覚悟したら、残雪が現れて、それらを覆ってくれていた。実にタイミングの良い状況に感謝。
西尾根に合流すると、ずっと雪で覆われた緩やかな頂稜となる(10)。
そのまま雪を踏みしめて頂上を目指す(11)。
ちょうど1時間で、全員思いもしなかった新ピークをゲット(12)。頂上からの展望は木々の切れている南側だけだった。右側の山は、09年にKo玉さんと2人で雨の中、強烈なネマガリダケを漕いで循環縦走した大滝山と初神山(後ろにチラッと見えるピーク)。その奥に連なる稜線は、上ノ国町と松前町の境界稜線と思われる(13)。
風が強いので、風の避けられるネマガリダケ林のところまで下って一休み。その後は、楽しみなギョウジャニンニク採りモードで下山を続ける。
下山途中にところどころで、碍子(14)や電柱を支えるワイヤー(15)や切り倒された電柱(16)が目に入る。この山の麓奥には、かつてマンガン鉱を産出していた
中外鉱山があったのは有名だが、それに関係した送電線でもあったのだろうか?
下山後に、国道へ出て石崎川の橋の手前から、登った山の全容をカメラに収めて、帰路に就いた。
国道を少し北上して、西側から眺めると端正な形の山だった(17)。
帰路途中の俄虫温泉に寄って、汗を流し、疲れを癒した。その後、ずっと朝にガスで覆われていた諦めた山を初め、そのほかの山々もくっきりと見えていたのがちょっと悔しかった。
しかし、思いがけず、夏山モードで別の新ピークと初物のギョウジャニンニクをゲットできて、それなりに大満足だった。
今年初物のギョウジャニンニクに合わせて(18)、我が家の夕食の献立は焼き肉となった。