南ペトウトル山(1345m) [然別湖畔温泉コース]  単独 04、6,11

針葉樹林の単調な尾根を黙々と詰め、然別湖や北ペトウトル、ウペペサンケなどの眺望を楽しむ

11:40 西ヌプカウシヌプリ登山口
11:50 然別湖畔温泉駐車場(昼食) 
登山
地点
下山
12:15
13:05
13:25
登山口(850m)
平坦地(1150m)
頂 上(1348m)
14:25
13:55
13:40
[1:10]所要時間[0:45]
16:00 音更着

GPSトラックログ(50kb)
 アイヌ語のペト・ウトウルは「川・の間」の意味で、二つの川の間にある山であることを表しているらしい。然別湖畔の西側に聳えるこの山は、午前中に登った西ヌプカウシヌプリから見える頂上稜線の平らな山である(1)。

 しかし、北ペトウトル山(写真では、南ペトウトルの陰で見えない)と、この南ペトウトル山は地図上に記載されているが、肝腎のペトウトル山はない。この山塊のこの両山の間に聳える存在感のある1414ピークが、それなのであろうか?

 南ペトウトルには登山道があるので、北ペトウトル山だけは、先に山スキーで登ってしまい、この時期にこの山への挑戦となった。西ヌプカウシヌプリを下山し、然別湖畔温泉の公共駐車場に車を置き、昼食を摂り、一人で直ぐ側の道々のカーブ地点の登山口へ向かう。

 ここも林床が笹で覆われたトドマツとアカエゾマツの混合林で、急な斜面をジグを切って登っていくと、5分ほどで尾根に乗る。そのあとは標高差250mほどは、ずっと単調な斜度も一定の淡々とした長い登りが続く(2)。振り返ると、樹間から然別湖の湖面が覗くくらいである。高度を上げていくと午前中に登った西ヌプカウシヌプリと手前の端正な形の1365ピークが樹間から覗くようになる。

 単調な尾根登りが続き、1150mの長い平坦地に乗ると、ちょうど咲き始めたムラサキヤシオツツジ(3)や、花をやたらと多く付けたコヨウラクツツジが道の両側で迎えてくれ、ホッとした気分になる。

 その平坦な尾根で一息入れると、一転して標高差150mほどの急登となる。高山の雰囲気たっぷりの広い尾根の辛抱の登りが続き、ジグを切るようになると、斜度が緩み、山頂部の平坦な緩い尾根となる。

 向きを真西に変えて頂上へ向かうが、右手にウぺぺサンケの手前にひと月半前に登った北ペトウトルの双耳峰が見え、その左側に端正な形で存在感のある1414ピークが見える(4)。左手には東西ヌプカウシヌプリの向こうに十勝平野が広がる。日高山脈は霞んでよく見えない。

 まもなく、裸地でに三角点ではない標石が設置された頂上に到着する(5)。小さな板切れが落ちているので拾ってみると頂上標識である。

 満開のタカネザクラの南向こうには、午前中に登った西ヌプカウシヌプリの頂上付近は見え(6)、南東側には然別湖と唇山(天望山)と白雲山(7)、北側の一番奥にウペペサンケ、手前に北ペトウトルの双耳峰、その手前に1414ピークが見え、立木で遮られている北西方向の樹間からまだ多くの残雪に覆われた表大雪の山々がチラチラと覗いている。

15ふんほどくつろいで、下山開始である。湖面がだんだん近くなると登山口が近くなる。頂上からの展望以外印象の薄い山であった。


午前中に登った「西ヌプカウシヌプリ」


「北海道百名山紀行・目次」へ    HOMEへ

inserted by FC2 system