七飯岳山麓山スキーハイク (城岱スカイライン近辺) 2名  05、01、28

七飯岳への最も望ましい山スキールートを探索するために、山麓の林道や尾根を歩いてみました。

8:25 自宅発
8:55 城岱スカイラインゲート前
登山地点下山
9:05
9:25
9:45
10:15
10:35
10:45
12:00
城岱スカイラインゲート前
180m地点林道分岐
尾根取り付き(290m)
尾根350m地点(撤退)
尾根取り付き(290m)
240m地点林道分岐
スカイライン460m地点
12:55
12:45
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12:35
12:15
[2:50]所要時間[0:40]
13:20 Yaさん宅
15:30 帰宅

GPSトラックログ(60kb)
 頂上下の城岱牧場斜面の滑りが魅力の七飯岳である。この山を、HYML(北海道の山メーリングリスト)の仲間で昨年発刊した『北海道スノーハイキング』(北海道新聞社)の姉妹編として今年中に発刊予定の仮称『北海道雪山ハイキング』に掲載するべく、昨年の3月に山スキーで辿ったルートより楽なルートを探索したいと考えていた。

 そこで、この付近の冬の林道や地形に詳しい、20代の頃に一年先輩の同僚であった私の山のまさに最初の師匠であるYaさんへ同行をお願いする。

 Yaさんと山へ同行するのは実に30年振りである。懐かしい思いで七飯町の城岱スカイラインの冬期間閉鎖ゲートの前で待ち合わせる(1)。そこへ車をデポして、数日前に除雪された痕跡のある城岱スカイラインを、スキーを担いで歩き始める(2)。20分ほどで、彼が紹介してくれた杉林の林道へスキーを着けて入る(3)。

 地図上で考えたルートは、この林道のピークから尾根に取り付いて、途中から沢地形を越えて、七飯岳南西斜面に広がる城岱牧場の尾根斜面の下の城岱スカイラインの標高450m地点の手前へ取り付く計画である。

  地図上に記載されていない林道を順調に詰めていく。途中からスノーモービルの古いトレースが合流し、20分ほどで、予定通り左斜面がまだ植林されたばかりの開けた尾根に取り付くことができた。真っ正面には、おいしい斜面の広がる七飯岳と沢地形を越えて取り付こうと考えている尾根やその取り付き地点であるスカイラインの切り通しも見えている(4)。予定では、その尾根を標高400m付近まで登り、等高線沿いに、左側の沢を巻きながら越えて北側の尾根に取り付くつもりである。

 しかし、ぞの先の尾根の雑木林もかなり密度が濃く、左側の沢地形も思ったより深く樹林の密度も尾根より濃い感じである。その沢を越えることは困難であろうと考えながら登っていくが、益々雑木の密度が濃くなり、ネマガリダケも出現し、行く手を阻まれる(5)。その尾根をそのまま詰めていくと、昨年登った石切場の上のルートへと続くのだが、それを狙うとしてもかなり困難である。標高350m地点で撤退を決意する。

 来たときのトレースを辿り、尾根取り付き地点まで戻る。そこから来たときと反対側に下ってスカイラインへ合流するであろう林道を滑り降りる。

 まもなくスカイラインの標高240m付近で合流する。なんと、下から歩くスキーで往復しているトレースが残っていた。私たちより後にゲートを出発たらしい。

 時間的余裕ものあるので、標高450m付近の切り通しまでスカイラインを登り、その付近の地形を見てこようと考えて、数日前に除雪されたので、ラッセルのほとんど必要のない緩い斜面を歩くスキーモードで登っていく(6)。

 スカイラインはずっと迂回するので、思うように高度を稼ぐことができない。1時間15分も登り続けて、ようやく、頂上から滑り降りる予定の尾根の下の切り通し地点(450m)へ到着する。そのさきに狭い沢地形があるので、そこから尾根に登る可能性を検討して下山することにする。直ぐ下の風のかわせる切り通しの地点まで戻って休憩し、シールを剥がす。

  スカイラインの下りはごく緩い斜度なので、滑りを楽しむほどではない。ストックで漕ぎながらの滑降である(7)。函館方面の眺望を眺めながらのんびりと下り(8)、40分ほどで、ようやくゲートへ到着する。

 Yaさんといろいろ検討したが、この七飯岳へ山スキーで登るには、距離はあるがこのスカイラインを登り、450m地点の切り通しの上の沢地形の右斜面をトラバースしながら登って、牧場の下の尾根から頂上を目指すしかないとの結論に達する。スノーシューやカンジキであれば、尾根が狭く樹木の密度も濃いが私の昨年の3月に辿った石切場の上のルートが最短であろう。

 帰りにYaさんのお宅にお邪魔し、これも30年以上振りに奥様とご対面し、1時間半ほどお喋りをして失礼する。

 今度は、取材を兼ねて、天候のいいときに、初めからスカイラインを詰めて、切り通し地点の上から牧場下の尾根に取り付いてみることにする。当然モデルとして、Yaさんに再登場願わなくてはならないが・・・・。


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