その2
[夕張山系]7
夕張岳   (川)夕張川の水源 夕張の語源は、ユーパロ(温泉口)、イパロ(それの口〜勝手
         文化の中心地であった千歳へ往来する東の口)、ユーバリ(硫黄臭がある〜大
         雨の時、硫黄が荷より白く濁ったことにちなむ)などの諸説あり。     
芦別岳   (川)芦別川の水源。芦別の語源は、アシ・ペッ(灌木の・川) 。アシペ・ヌプリ(尖
          って立つ山)の説もあり。
崕山     (山)岩の崖が連なる山            
富良野西岳 (地)富良野の西にある山           
坊主山   (山)上の方に木が生えていない山
美唄山   (川)美唄川の源流部に由来。美唄の語源は、ピパオイ(からす貝のたくさんあると
          ころ)
冷水山  (川)シホロカベツ川の支流ワッカ・ナム・ペツ(水・冷たい・川)の源頭・意訳
[十勝連峰] 8
富良野岳  (地)富良野の語源は、フラヌイ(臭き野原、腐れる野原)、フラヌ(赤い野〜溶岩
           や焼け石のたくさんあるところ)ほか、諸説あり。 アイヌ名はオッチシパンサイ
          ウシペ(下の峠山)           
三峰山    (山)三つのピークからなる山
上ホロカメットク山(ア)カムイホロカメットク(河口とは反対の向きに流れる川の奥にある高い山)
十勝岳    (川)十勝川(旧名トカプチ・意味不明)の源流部に由来。
三段山    (山)下から見ると斜面の緩急から三段に見える。
美瑛岳   (川)美瑛川の源流部に由来。美瑛の語源は、ピイェ(油ぎった〜美瑛川の水源に硫
          黄山があり、水が白濁し油のようである)ほか、諸説あり。
美瑛富士  (山)美瑛岳の側に聳える富士山のような形の山
オプタテシケ山(ア)(槍がそこで上にそれた)の意。嫉妬に狂った山が槍を投げつけたがそれて
            しまった山というアイヌ神話に由来

[日高山脈の山]
(北日高)21
佐幌岳   (川)佐幌川の上流部に由来。佐幌の語源はサオロオペツ(下方の川) 
オダッシュ山 (川)この山付近を水源とする「オタソイ川」と同じ語源であり、「オタソイ」は
           元は松浦武四郎の地図にある「ヲタシュイ」であり、萱野茂氏は、
           「オタ・スイ(砂・穴)」ではないかと考察している。ぼろぼろになった
           岩石に穴の空いた状態を指すのだという。
ペケレベツ岳(川)ペケレベツ川の源流部に由来。ペケレペッ(清く澄んだ川)、麓の清水町の語
         源も同じ
芽室岳   (川)芽室川の源流部に由来。芽室の語源は、メム・オロ・ペッ(湧水地より来る川)
         メムオロ(冷水の淵、冷水の池)の諸説あり。
剣山 (山)岩塔を突き立てているような山。四国の剣山に似ている。
           アイヌ名・エエンチエンヌプリ(頭の尖って突き出ている山)
久山岳   (川)松浦武四郎の絵図にはキウサンと書かれている。キウ・サ・ウン(ヒメイズイの根
          茎またはオオウバユリの鱗茎・手前に・ある?)川に由来?
          キウサン川は久山岳と西隣の1532峰に挟まれている沢(?)
          麓の旭山地区の地名は九山に由来しているらしい。
ペンケヌーシ岳(川)ペンケヌーシ川の源流部に由来。ペンケ・ヌー・ウシ(上流側の豊漁沢)
チロロ岳  (川)千露呂川の源流部に由来。千露呂の語源は、チロロ(鳥のところ)かキロロ 
          (爽快)
伏美岳   (地)芽室山の会が、麓の地名をとって命名。伏美の語源は、美生村と伏古村の一部 
        をとった地名
ピパイロ岳 (地)麓の地名・美生(びばいろ)に由来。美生(びばいろ)の語源は、ビバウシ(沼貝
          のいるところ)        
1967峰  (山)標高そのもの
北戸蔦別岳 (川)戸蔦別岳の北側に聳えるから? どこかの大学生が名付けたという。」
ヌカビラ岳 (川)額平川の源流部? ヌカビラの語源はノカビラ(形のある崖)
戸蔦別岳  (川)戸蔦別川の源流部に由来。戸蔦別の語源は、トッタ・ペツ(函状の川)
幌尻岳   (ア)ポロ・シリ(大きな・山)
十勝幌尻岳 (地・ア)十勝のポロ・シリ(大きな・山)
エサオマントッタベツ岳(川)戸蔦別川の最上流部の支流に由来。意訳すると、(これを遡るとまた
                 手前に戻ってくるトッタペツ)の意。
札内岳   (川)札内川の源流部に由来。札内の語源は、サツナイ(乾いている川〜砂利の河原
           多い川、または、夏涸れの広い河原を持つ川)
カムイエクウチカウシ山(ア)(熊も転げ落ちる山)
イドンナップ岳 (川)イドンナプは(蟻)の意。昔伐採小屋に無数の羽蟻が飛来したという。
ナメワッカ岳 (川) ナム・ワッカ(冷たい・水) 
(中・南日高)17
コイカクシュサツナイ岳 (川)コイカクシュ(東を通る)サツナイ(乾いた川)川の源流部に由来
ヤオロマップ岳 (川)ヤオロマップ(危ない川?)川の源流部に由来
ポンヤオロマップ岳 (川) ポンヤオロマップ川の源頭に位置することに因る。
                ポン・ヤオロマップはアイヌ語で小さい=支流の・危ない川。
1839峰    (山)標高そのものでるが、実際は 1842mある。
ペテガリ岳  (川)ペッ・エ・カリ(川がそこで回っている川)の源流部に由来
神威岳    (ア)カムイ・シリまたはカムイ・ヌプリの転訛(神の山)
ピセナイ山  (川)ピセナイ(熊の膀胱、風船状に膨らんだ袋)川の源流部に由来
ピリカヌプリ  (ア)(美しい山)
ソエマツ山  (川)元浦川の支流の沢のソエマプ(滝がそこにある)に由来。
野塚岳 (川)野塚川(ヌプカペツ〜原野を流れる川)の源流に由来 
トヨニ岳    (川)豊似川の源流部に由来。トヨニ(食用粘土の多くあるところ)
楽古岳    (川)楽古川の源流部に由来。楽古の語源は、ラッコペッ(ラッコが流れついた) 
            (山火事が起きて、火が当地まで燃え広がって止まった)の2説あり。
アポイ岳   (ア)アペ・オ・イ(火のたくさんあるところ〜昔、鹿が捕れるように神に祈るた
          めに火をたいたこと)に由来
ピンネシリ山 (ア)ピンネ・シリ(男・山)。女山はマチネ・シリ
ペラリ山  (ア)ペラリ=ピラ(高い)・リ(崖)と云う説もある。
         連山の北端に位置するこの山にペラリ山=(飯・織物用のへら)・(高い崖)の名が
         残ることとなった。
豊似岳 (地)トヨニは「沼のあるところの意」らしい。
[増毛・樺戸山系]11
暑寒別岳  (川)暑寒別川の源流部に由来。暑寒別の語源はショカンペッ(滝上にある川)
黄金山    (地)和人が金の採掘のために周辺に入ったことに由来。アイヌ名はタイルベシベ
         (林の・峠道沢)とピンネ・タヨルシベ(木原に聳える雄山)
群別岳   (川)ポン・クンペツ(小石の川・急な川)の上流部 
雄冬岳 (地) ウフイ(焼ける・燃える)海岸の絶壁に赤い岩層が大きく目立つように露出し
            ている。
別狩岳 (ア)ベットウカリ(川・の手前)による。
奥徳富山 (川)徳富川の源流部に由来。徳富岳のさらに奥ということで名付けられた。
         徳富(とっぷ)の地名の由来は、アイヌ語のトック「隆起した、している、盛り
         上がっている(モノ・場所)」の意のようである。
樺戸山 (地)この山のある樺戸郡に因り、樺戸はカバト=河骨という水草が多い河・沼の意
ピンネシリ  (ア)(男山)、隣に女山の意味を持つ待根尻山がある。
神居尻山  (ア)カムイ・シリ(神の・山)
浦臼山   (地)麓の浦臼に由来? 浦臼の語源はウラシナイ(笹川)とウライウシナイ(やな
         がついている川)の
隈根尻山  (ア)クマネシリ(物干棚状の山)
[道北の山]11
利尻山   (ア)リ・シリ(高い・島)
礼文岳   (ア)レプン・シリ(沖の島)
敏音知岳  (ア)ピンネ・シリ(男・山)
ピヤシリ岳  (ア)岩のある山
ウエンシリ岳 (ア)ウエン・シリ(悪い・山〜川縁に大きな崖のある山)
北見富士  (地)同名の山が二つある。丸瀬布町の方は北見国の最高峰に由来。
          留辺蘂町の方は富士山型をしていることに由来。アイヌ名はユクリヤウシヌヌプリ
          (鹿が越冬する山)
天塩岳   (川)天塩川の源流部に由来。天塩の語源は、テシ・オ・ペッ(梁のような岩のある川)
ピッシリ山  (ア)ピッ・シリ(石の山)
三頭山   (山)山頂部は小さな三つのピ−クからなっている。
チトカニウシ山(ア)チドカヌシ(我々がいつも矢を射るところ〜狩猟や戦に赴く際、高い崖の向か
           弓占をしたその崖) 
函岳    (ア)シュポペロシキプ(函を積み上げた山)の意訳。 

[道東の山]20
羅臼岳   (川)羅臼川の源流部に由来。羅臼の語源は、ラウシ(腸の生じるところ〜海や川や
          山で獲った獲物を解体したところ) アイヌ名はチャチャヌプリ(爺さん山)
知床硫黄山(山)知床の硫黄の採れる山
知床岳   (地)知床半島の山に由来。知床の語源はシレトク (大地の行きつまり)
斜里岳   (川)斜里川の源流部に由来。斜里の語源はサル、またはシャル(葦の生えた湿原) 
        アイヌ名はオンネヌプリ(親山・大山)
武佐岳   (地)麓の武佐地区に由来。武佐の語源は、モサ、モセともに(イラクサの生える沢)
標津岳   (川)標津川の源流部に由来。標津の語源は、シペッ(大川、親川、本流)。一説に
         シベオツ(鮭がいる)の意もある
摩周岳   (地)摩周湖(昔はカムイトー)の山。アイヌ名はカムイヌプリ(神の山)、摩周の
         語源は不明
藻琴山   (川)藻琴川の源流部に由来。藻琴の語源は、モコトー(小さい沼)、モコルト(ね
         むっている沼) アイヌ名はモイトクシペ(湖の奥にある山)
西別岳   (川)西別川の源流部に由来。西別の語源は、ヌーウシュペッ(豊漁川)(温水が吹
         き出す)とニ・ウシ・ペツ(木の・多い・川)の2説あり
雌阿寒岳  (ア)アカン(不動)の意味で、もともと雌阿寒岳と雄阿寒岳につけられた名前。
         昔、マチネシリ(女山)と呼ばれていたところから、雌が付く。
阿寒富士  (山)阿寒岳に寄生するコニーデの火山
雄阿寒岳  (ア)由来は雄阿寒岳と同じで、昔、ピンネシリ(男山)と呼ばれていたところから
         雄が付く。
北稜岳    (山)この山を開拓した「陸別北稜山岳会」に因んでいる。
海別岳   (川) ウナペツ(灰・川)、ウナオペツ(灰の・入った・川)・・・昔噴火があったとき
            川が灰で埋め尽くされたことによる。
遠音別岳 (川) オンネベツ(大きい・川)による。
仁頃山  (川)  ニ・コロ・ベツ(木を・持つ・川)の源流にある山
白湯山  (山)  ボッケ(泥火山)から流れる白濁したお湯の川による。
辺計礼山 (ア) アイヌ語のペケレ(明るい)岩による
ウコタキヌプリ(ア) アイヌ語のアイヌ語で「二つの山がくっついて立っている山」、足寄町史では、
           「互いに付いた玉石」の意とし、どちらも頂上の形態を示していると思われる。
木禽岳 (ア)キキンルーチシヌプリ(ナナカマドが鞍部にある山)
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