泣面山(835m)<万畳敷コース>〜アヤメ湿原(750m)  単独行  05,7,19
01,5,13の泣面山へ
高規格道路のような登山道が整備された泣面山とセットで水位が回復したアヤメ湿原の花々狙いでを再訪

11:00 自宅発
12:10 万畳敷入口
12:00 泣面山登山口(630m)
登山地点下山
12:05
12:25
12:35
登山口
稜 線
頂 上
13:10
12:55
12:50
[0:30]所要時間[0:20]
13:20 アヤメ湿原(散策)
15:00 帰宅

 函館市と合併前の南茅部町の最高峰であった泣面山(なきつらやま)(1)(アヤメ湿原への林道途中から撮影)の登山道の生みの親は、実は、この私である(詳しくはこちら)。その登山道が、私が登った4年前の直ぐ後から毎年北海道渡島東部森づくりセンターの手で整備されるようになったとのことである。

 また、『夏山ガイド』の編著者である梅澤俊氏も取材でこの山に登って、眺望は非常に気に入ったが、登山道が登山口から30分、標高差200mという短さから残念ながら掲載漏れになったと聞く。

 最近登った方から、わずか30分のその登山道が「今年も整備が終わり、高規格道路のような登山道になっていました。また、アヤメ湿原は、北海道が湿原の水位を上げる作業を完了し安定した水位が回復してきました。年々1万5千年前の昔に復元されていくのが楽しみです。」という情報をいただき、早速4年振りに再訪した。

 函館側から松倉・大船林道(今年は大船側からの林道は通行禁止)に入り、先に泣面山に登り、アヤメ湿原を経由して赤川へ抜ける林道から帰ることにして家を出る。泣面山の登山口は、万畳敷の入口を右折して(2)、6km弱で、アヤメ湿原はその入口を直進して4.5kmほどである。まず、最初に泣面山を目指す。

 万畳敷入口(2)から、すっかり「昆布の森」として整備された万畳敷の真ん中に続く林道を6km弱で登山口に到着する。4年前に登ったときは背丈を越す笹薮を掻き分けながら踏み跡を辿ったのが信じられないほど、幅5m以上もの快適な登山道として整備されていたのにはビックリした。登山口には「泣面山(835m) 徒歩30分」との白い標識が建っている。

 道の中に立つダケカンバの木は残して、4〜5m幅で刈り払われた快適この上ない登山道を登っていく。結構登られているようで、道の真ん中にはっきりとした踏み跡が付いている。20分ほどで太平洋が広がる稜線に出る。左手に頂上手前の岩崖が覗く(3)さらに稜線の直ぐ下をトラバースして続く幅3mほどの道を10分できれいに刈り払われた頂上に到着する。眼に付いた花は足下のツルリンドウだけであった。


 頂上には前にはなかった頂上標識も設置されていたが(4)地図上ではあるはずの三角点は今回も見つけることができなかった。

 南には南茅部地区の太平洋の海岸線とが続き、恵山も見える(5)。西側には袴腰岳〜烏帽子岳〜横津岳が見えるが(6)北側の駒ヶ岳〜噴火湾は樹木が邪魔で樹間から微かに覗くだけである。

 頂上から、以前はなかった踏み跡が続いているので辿ってみると斜度の変わる200mほど先で消滅していた。噴火湾側の展望を来してみんなが歩くらしく自然にできた踏み跡のようである。残念ながらそこからも駒ヶ岳や噴火湾は木の陰で見えなかった。
 
 下山して、稜線上から左折する地点から50mほど南側に踏み跡を辿ると、駒ヶ岳と噴火湾が見え(7)ご丁寧に撮影ポイントとなっていた。下山後、万畳敷入口まで戻り、右折してアヤメ湿原へ向かう。

○アヤメ湿原

 万畳敷入口からさらに西側へ1kmほど林道を進み、「アヤメ湿原 3.4km」と書かれた標識の立つ分岐を左折して、進んでいくと右側に見えてくる。

 以前は、乾燥化が進み、心配されていたが、最近北海道の方で湿原の水位を上げる作業を完了したお陰で(1)、安定した水位が回復し、元の姿に戻りつつあるそうである。 カーブ地点の標識の左側から湿原の中へと踏み跡が続いている。長靴で、その踏み跡を辿るとノハナショウブがちょうど見頃で(2)エゾカンゾウやワタスゲが咲き誇り、足下をよく見ると、そのほか、白と黄のクモマニガナや結構いろいろな花が(4〜11)咲いている。


ノハナショウブ

エゾカンゾウ

モウセンゴケ

タチギボウシの蕾

ワタスゲ

ホソバノキソチドリ

ノウゴウイチゴの実

湿原の中に立つ昔の「亀田送電線」
(万畳敷にも続く)




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