中尾山(1473.8m)
中尾沢南西面沢ルート 13名 15,9,5
6:30 美瑛道の駅
10:00 辺別川・中尾沢出会い手前
(林道終点)
登山 | 地点 | 下山 |
7:30
7:50
10:30 |
入 渓
860二股
頂 上 |
14:25
14:05
11:40 |
[3:00] | 所要時間 | [2:45] |
16:00 吹上温泉・白銀荘(泊)
|
山仲間Ko 玉さんの500m以上の山全山完登達成という前人未到の偉業達成の山、中尾山に12人の仲間がが駆け付けた(1)。 それぞれ、彼の偉業山行に多少なりとも貢献したメンバーばかりである。自分も道南の薮山を中心に結構な回数お付き合いをしている。
本人から数か月前に連絡をいただき、予定に入れておいた。しかし、美瑛の道の駅集合の当日、午後から会議が入っていて、出発したのは16:00だった。時間がないので、珍しく大沼から占冠まで高速道路を利用した。7000円オーバーだった。民主党政権時代のいくら走っても1000円だったときが懐かしい。さらに、富良野町経由で北上し、美瑛の道の駅に着いたのは22:00だった。
すぐに寝ようと思ったら、先着グループから電話が入って、車の中で宴会をしているから来いとのこと。結局車に戻ったら23時を過ぎていた。
翌朝、道の駅で勢ぞろいし、顔合わせと打ち合わせをして、3台の車に分乗して出発(2)。
この中尾山は、黄金ヶ原の北西、クワウンナイ川と辺別川に挟まれた尾根上に位置する山である。
先日の内に下見を済ませておいたエバさんの先導で、扇沼山への林道を走り、途中分岐で右へ入り、終点まで進む。それぞれ出発の準備をする(3)。
そこから辺別川へ下って入渓。5分ほどで、標高点796の中尾沢出会いに到着(4)。左から合流する中尾沢を進む。河畔に踏み跡があるところを見ると、結構登られているコースのようだ。
特に難しいところがないので、小さな滝でもうれしい(5)。
小さな滝の前で記念撮影(6)(エバさん提供)。少し大きめの滝も左側をあっさり登ることができる(7)。
980二股は左沢へ、さらに、1080二股は右へ進む。
1300付近で涸れ沢となり(8)、まもなく薮漕ぎへ突入(9)。先頭グループによると、微かに人の通った痕跡があるという。
頂上の東側、距離にして100mほど手前の稜線に乗った。稜線上の薮を漕いで、ハイマツの繁る山頂を目指す(10)。稜線上には踏み跡や鋸目の入った木の枝もある。
最後は全員でアーチを組み、Ko玉さんの登頂を迎える。彼が三等三角点に手をついた感激の瞬間、全員が拍手で祝った(11)。
持ち寄った缶ビールを回し飲みして乾杯。
着いたときは西側だけの展望が開けていて、北隣ピーク斜面の色付き始めた紅葉が美しかった(12)。
時間が経つと反対側の展望が開けそうな気配だったので、1時間ほど待った。案の定、色付いた黄金ヶ原が雲の下から姿を現した(13)。
その上に見えるはずのトムラウシ山は隠れたままだった。左側の眼下には、クワウンナイ川やカウン沢、それらを挟んだ小化雲岳も見えた。
南側にのっぺりした扇沼山も姿を現した(14)。「これだけ見えれば大満足」と下山を開始する。
下山は、同じるーとではなく、南西尾根を下ると言う。しかし、ネマガリダケやハイマツが濃くて大変なので、左側の沢へ進路を変更。この斜面もハイマツが濃かった。
1時間も掛けてようやく沢に下り立った。高度を見たら、1230地点だった。ずいぶん高度を稼いだと思ったのに、わずか250mしか下っていなかった。みんな愕然とする。
こちら側の沢も、いわゆるブタ沢で、ただ下るだけだったが、やはり沢の中は薮よりはるかに歩きやすい(15)。
860二股で、登りの沢に合流した。20分ほどで入渓地点に到着。ゴールしたら雨が降ってきた。分乗して、美瑛道の駅に戻った。
そこで、めいめい宿泊祝賀会場の吹上温泉・白銀荘へ移動。
会場では、この賄いのために参加してくれた女性3名による鍋料理を囲んで祝賀の宴が続いた(16)。この宴にだけ駆け付けてくれた仲間も入れて、20名での記念撮影(17)。
Ko玉さんは、道内の名前のある山全部の踏破まで、あと10数山を残すのみとのこと。それが全部でおよそ1500山になるという。来年新設される「山の日」にその完登を目指している。