通称・中ノ沢岳(1189m)
<暑寒橋〜北尾根ルート> ツボ足 単独 13、5,25
長い尾根を辿って増毛市街地からは見ると存在感のある立派な一山へ

4:15 増毛市街地公園発
登山
地 点
下山
4:45
5:10
6:15
7:40
8:15
暑寒橋
c400m
c700m
969ピーク
頂 上
11:00
10:25
9:45
9:15
8:45
[3:30]
所要時間
[2:15]

12:00 ホテル・オーベルジュ     
     ましけ(入浴)
18:00 旭川道の駅(泊)

 地形図上には「中ノ沢岳」という山名の記載は無く、暑寒別岳の西稜にある西暑寒岳(1413m)のさらに西にある標高1189mのピークをそれと呼んでいる。

 この中ノ沢岳は、今回の山旅で現地へ来てから登れそうな山を探していて見つけた山である。地図上に山名の記載もなく、三角点もない1189mである。しかし、増毛市街地方面から眺めると立派に存在感のある山で、名前があるのも納得できる山容である(1)由来は判らないが、暑寒別川とポンショカンベツ川の間の沢(中ノ沢?)の源流部に位置するからではないかと、勝手に想像してみた。

無風、快晴のすばらしい朝を迎える。あわよくば、西暑寒別岳(こちらも地図上に山名の記載もなく、三角点もない)への縦走も考えて、4:45分に暑寒別川とポンショカンベツ川の合流点に架かる暑寒橋を渡ったところから長い北尾根に取り付く。幸い、尾根の末端から残雪が繋がっていた。

 橋を渡った林道で巨大なクマの足跡を見つける。前足と後ろ足が重なっているようだが、爪と爪の間の広さを見ただけでもかなり大きな熊のようである(2)

 残雪を繋ぐ先の尾根の末端からいきなりこのコース最大の急登がピークのように目の前に聳えている(3)

 長靴でキックステップを刻みながら、上の方で一部雪が切れて藪を漕ぐところもあったが、標高差200mを登り切った。


 そこを登り切ったら、あとはずっと広大な緩やかな尾根が続く(4)。徐々に高度を上げていくと針葉樹とダケカンバが混じる疎林帯の広い尾根となる。頭上の青空が美しい。700m付近までは、展望も変化もなく飽きてくる感じだ(5)


700mを越えると、付近で、ようやく暑寒別岳〜西暑寒別岳、丸い969ピークの先に目指す中ノ沢岳が見えるようになり、登りも変化に富んでくる(6)


 広い尾根を登って行くと969ピークの右手に中ノ沢岳が近づいてくる(7)。 969ピークへの登りから右側を眺めると、昨日登った天狗岳と歩いた増毛山道の稜線部分が見える(8)


969ピークを越えて最後の登りに掛かる。源頭部分の吊り尾根のコルを挟んで左手には西暑寒別岳(9)。その尾根の右手には2日前に登った幌天狗と群別岳(10)


 特に緊張場面もなく、淡々と3時間半で中ノ沢岳頂上に到着。まだ8:15といううれしい時刻だ。このときはまだ行く気でいた西暑寒別岳をバックに記念撮影(11)。さて、いよいよ西暑寒別岳へと思ったが、登りながら観察していた吊り尾根の細く尖り、そこから落ち込んでいる部分が気になる(12)。その部分を偵察するために、少し下って右側から覗き込んでみた。なんとそこは細い岩稜で、その先はスッパリと切れ落ちた剥き出しの崖のようである。両側の斜面も急でトラバースできそうもない(13)時間はたっぷりあるが、命はひとつしかない・・・あっさり断念。西暑寒別岳に安全に登るには、ポンショカンベツ川が塞がっている時期に暑寒荘のスグ上から直登尾根を登るのが一番・・・来年以降の楽しみに残しておこう。

 あとは、のんびり往路を辿って下山。下山後、暑寒荘まで行ってみたが、暑寒別岳へ登っている人の車でほぼ満杯だった。増毛市街地へ戻り、昨日ものんびりしたオーベルジュましけの温泉に入り、ブログを更新。これで、増毛山塊を打ち上げて、翌日の白雲岳「幻の湖」の予定にあわせて、旭川まで走って道の駅に泊まった。 


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