永山岳(2046m) B〜安足間岳 (2200m)B〜当麻岳(1967m)A〜沼の平B  
<愛山渓コース>  単独 13,7,25
93、9、26の永山岳 〜比布岳 〜安足間岳 〜沼の平〜松仙園分岐
95,7,2の永山岳〜安足間岳〜沼の平〜雲井ガ原湿原
18年振り3回目にしてようやく周回ができた
  
石垣山から移動
登山
地 点
 8:00
11:00
11:25
12:10
12:55
13:45
15:00
愛山渓
永山岳
安足間岳
当麻岳
当麻乗越し
沼の平六の沼
愛山渓
[7:00]所要時間
15:10 愛山渓温泉(入浴)
18:00 旭川道の駅

 愛山渓を基点とした永山岳と安足間岳と沼の平は93年9月下旬と95年7月上旬の2回廻っている。そのときも、今回と同じコースを循環縦走する予定だった。ところが、安足間岳から下り始めて当麻岳へ向かう地点で、93年は道がはっきりしなくて、95年は大雪渓の先の登山道が分からず、永山岳まで戻っている。当時は、その地点で戻る登山者やパーティが多い悪評高きコースだった。

 しかし、20年近く経った今回は、道がはっきりしていて、すんなりと通過できた。沼の平で出会った二人の男性も同じことを経験しているという。お陰でようやく18年振りで念願の循環縦走が叶った。

 旭川道の駅を早朝に出て、朝の内に愛別町の石垣山に登り、愛山渓を目指す。18年ぶりの愛山渓温泉だったが、まだ健在だった(1)

 登山口駐車場には同じ色の同じ型のX-TRAILが1台。入山ボックスのノートを見ると、1時間ほど先にスタートしたようだ。登山口からイズミ沢沿いの道を辿る。



  1時間ほどで、昇天の滝が見えてくる(2)。さらに登っていくと、今度は村雨の滝(3)。その落ち口の横を通って登っていくと、村雨の滝上の分岐に到着。ここは右へ進むと沼の平や姿見の池方向への道だ。ここは左を進む。永山岳へ向かって、斜めに登っていく道だ。1700mを越えると、森林限界の上に出て、展望が広がり、花々も多く目に付くようにある。


 多くの花々が見られるが、特に目に付いたのは、一面絨毯のように広がるチシマツガザクラの群落である。アップでも撮ってみたが、変わった花である(4・5)


 左に永山岳頂上と尖ったピークの右奥に安足間岳が見えてくる(6)。振り返ると、眼下に沼の平が広がり、その向こうに上川盆地が広がる(7)


 スタートして3時間ちょうどで3回目の永山岳に到着(8)。東側には荒々しい火山地形を挟んで、比布岳からの吊り尾根で繋がる愛別岳。この吊り尾根も2回歩いているが、いずれも黒岳からのピストンである(9)


 永山岳から安足間岳ヘ向かう。安足間岳分岐から安足間岳を見上げる。先行した2人連れの姿が見える(10)20年前と18年前はこの安足間岳から当麻岳へ向かって下る地点が道がはっきりしなくなり戻ったところである。今回はGPSも持っているので、大丈夫と思っていたが、ヤブも濃くなく、雪渓もなく、道もはっきりしていて拍子抜けした。安足間岳から当麻岳へ続く稜線を眺める。この部分は初めて歩くところである(11)
 

 この稜線、意外に花の多い稜線だった。エゾフメクワガタの大きな群落(12)。アオノツガザクラの群落もあちこちにあった(13)


 さらに右側の斜面を一面に覆うチングルマ、エゾノツガザクラの花畑が広がり、その下に沼の平を見下ろす(14)。左側にはやはり花畑の向こうに旭岳(15)


 やがて、険しい岩が連なる当麻岳。ここは、05年9月に紅葉狙いで姿見の池からピストンしている(16)。ピークまで登って下りて、左下の道を進む。この両側もチングルマ主体の花畑が広がっている(17)


 当麻岳から当麻乗越へ下る。この先から六の沼までも初めて歩くコースだ。下っていくと左側にピウケナイ沼や大沼小沼などの湿原が見える。新鮮な眺めである(18)。さらに下っていくと、六の沼を中心とした沼の平が近づいてくる(19)途中で出会った2人連れの男性に、「当麻岳へ下るところ、道がはっきりしていましたか?」と聞かれた。彼らも10数年前に、自分同様に安足間岳の下で道が分からなくなって戻った経験があるらしい。

 六の沼まで来ると、登った左側の永山岳への尾根と下ってきた当麻岳からの尾根が湖面に映っていた(20)この辺りから霧雨が降り始めてくる。上だけ雨具を着けて下山を続ける。

 ワタスゲの美しい半月沼のそばを抜けて、雨に濡れながら八島分岐から急な道を下ってゴールイン。

 下山後、95年以来の愛山渓温泉に入って、旭川道の駅に戻った。翌日以降は雨がらみの予報。まだ日程は残っているが、今回は天候に恵まれ、予定以上の山に登ることができたので、翌日に帰路に就いた。



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