○滝沢の下り
昼食タイムの後、カムイヌプリへの縦走路を下り、最低コル(標高580m)にある滝沢への分岐を目指す(14)。
最低コルには、滝沢への分岐に標識が設置されている。その分岐からの道を辿って、下っていく。急な崖状のところの設置ロープを頼りに下るところから始まる(15)。
この滝沢は3年前に遡っているが、名前の通り、滝が連続して変化に富んだ楽しい沢だ。そのときは、5月で水量が非常に多かったが、今回は、その時に比べると迫力の点でかなり劣るような気がする。また、滝の横にはほとんどロープが設置されているので、上級者には物足りないかも知れないが、我々レベルには大いに助かる。
いくかの高い滝のロープを伝い下りて、400二股に到着。ここの右股から合流する苔むした階段状の滝が美しい(16)。その滝を眺めながら一休み・・・(17)。
350二股では、幅広の壁を落ちる美しい滝が合流する(18)。その後にも、小さい割には、大きな釜を持った滝がいくつかあり、滑ったらドボンなので、そこをへつって通過する際に少し緊張する(19)。 やがて、大きな岩が現れる。その根元を巻くと、その先に、前回も印象の強かった滑滝が現れる(20)。
クワウンナイ川の滝の瀬十三丁を彷彿とさせるような滑滝が続く。フリクションを利かせて気持ちよく下る・・・(21,22)
やがて、林道へと続く道が現れ、常に変化に富んだ飽きることのない楽しい沢下りも終焉を迎える(23)。
なかよしさんの記憶では、以前は林道が凄く荒れていたので、途中に車を置いたが、その後、整備されたらしく、林道終点まで楽々と車が入ることができる状況だった。20分ほど林道を歩き、車のデポ地点に到着。 さらに、牛舎奧林道終点まで戻って、車を回収して、そこで解散。
長い間の念願だった裏沢は、入渓地点からの美しい滑滝の連続以外は、単調な部分が長く、源頭部の滑滝は登りを楽しむことはできたが、美しさという点ではイマイチだった。沢歩きそのものより、源頭部から北尾根に出るまでとそこから頂上までの辛さの方が印象深い沢だった。その点、滝沢は、渓相も美しく、変化に富んだ楽しい沢だった。